がんばろう、日本！とは

がんばろう、日本！。　　
という場合の、日本とは何だろうか。
日本国という「国」だろうか。その場合の「国」とは何だろうか。

二つ考えられる。
「国」とは故郷、田舎、出身地などという意味になる。
これは愛郷心に訴えるだろう。
ウサギがおいしかった忘れがたきふるさと、ともいう。
もう一つは、日本国家だろうか。日本政府だろうか。
これは全体主義に通じる道であり、あのいまわしい戦争への、軍国主義にも通じる。
いつかきた道の、玉砕という言葉が浮かんでしまうのは私だけではないだろう。
愛国心と混同する、単純なネトウヨな人もいるかも知れない。

がんばろう、日本！。
というなら、沖縄も含まれる。（ここでは沖縄県）
沖縄までが一体となって、がんばれというのだろうか。
がんばろう、フクシマ！では、何かまずいのだろうか。

がんばろうという言葉にも、無神経さを感じる。
がんばらなくてもいいのだ。がんばれない人もたくさんいる。
がんばっている人はとっくに動いて、がんばっている。
必死でがんばっている人に、がんばろうというのは残酷だと思う。
これ以上どうしろというのだ。

しかも、日本に住む人は日本人とは限らない。
がんばろう、日本！といわれたとき、日本に住む外国の人も、
あらゆる民族や、宗教の違う人もふくまれるのだろうか。
日本人以外の人にとっては、排他的に感じられないだろうか。

がんばろう、日本！とは、
どこまでも溶融して炉心がない言葉なのである。


蛇足だが、
政治家は言葉が命のはずである。
「ずっとウソだった」のだから、民族滅亡の今こそ、心に響く言葉を期待したい。
参議院行政監視委員会で、忙しい参考人を呼んでおきながら短く話せといい、
不勉強にも無駄に時間を使って、長々としゃべる女性議員などもってのほかだ。

政治家がダメなら官僚でもいい。
とくにフクシマの原発被害者、或いはすべての「ひばくしゃ」の人々には、
「しばらくはハワイに行って、気分転換していただく。費用はすべて日本がだす」
くらいの「英断」ができないものだろうか。
日本が独立した「国家」だといえるのであるなら、「なぞのアメリカ人」を
官邸から外へつまみ出すべきだと思うのだが、
今は、がんばろう、米軍！なのだろうか。今朝も米軍機がうるさい。




降っても降っても黒い雨