ヤリが降るぞ

まさかのニ連ちゃん料理。本日は、冷凍庫と野菜室からやはりビームを発していた手羽元・大根・大量の生姜で『手羽大根』。軟骨までがりごりむさぼり喰えてンマー。日本酒もンマー。これで食材が尽きたので、当分もう料理しないんだろうな、なマスターなのでした。
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まさに本日の賄い

早く食べろビームに負け、珍しく料理してみる。ピーマン軍にトマト・茄子・エリンギを加え、ラタトゥユに。ししとう軍は甘辛炒めにして、日本酒のつまみに。やはり新鮮野菜はンマイー。賄いらしい賄いネタを書いたのは、もしや初めてなんじゃないかひら、なマスターなのでした。
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ビーム出てる

もぎたてほやほやのパプリカ・ピーマン・ししとうを実家から貰って帰って来た。これから数日間、この野菜たちが発射する『早く食べてよビーム』の集中砲火に攻め苛まれること間違いなしのマスターなのでした。
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ソバババーン 3

あまりの爆量にしばし呆然とした後、ととと、とりあえず食べましょう、食べなきゃね、と、巨大皿に盛られた鴨焼きをがふがふ喰らい始める三人。せっせと口に運んでるのに、皿上の縦・横・高さ、どれも1ミクロンも減りません。全くもって減りません。
『この鴨さぁ、激しく美味しいけどさぁ、こんなに大量だとは思いもよらなかったねぇ』
むぐむぐ鴨を噛み砕きつつ、無言でうなずく父母。
『サービスの味噌焼きもだけど、お通しの揚げ蕎麦やお漬物すらまだこんなに残ってるのにねぇ』
鴨の爆量っぷりに気を取られ、先の品々の存在をすっかり忘れていた模様の父母が、慌てて箸を方向転換したところへ
『天婦羅そば、お待たせいたしました』
巨大丼に、温かい蕎麦てんこもり。別の大皿に、揚げたて天婦羅てんこもり・・・優に二人前。なんですかこれは森ですか。天麩羅の森なのですか。
鴨の爆量に勝るとも劣らぬ、天婦羅の森(盛りでなくて本当に森)に、もう言葉も出ない三人。
自分がオーダーした天婦羅そばの、あまりにもダイナミックすぎる想定外の姿に、ふるふる肩を震わす母上。

ピピーッ、ピピーッ、母上、泣く寸前です、
ピピーッ、ピピーッ、ここは若いもんが頑張らなきゃいけません

第三警報に従い、うわぁ美味しそうじゃぁん!これ頂戴♪などと言いつつ、まいたけ(2パック分!?)の森を伐採して、援護に回るわし。
極太海老を泣き笑いでかじりつつ、必死で温蕎麦をすする母上。
取り残された鴨を、ふみょふみょと力なく噛み続ける父上。
・・・この段階で、三人の胃袋、とうにMAX限界ラバーズなのですが。
少食のくせにもったいないお化け教信者である三人の戦いは、まだまだ続くのであった・・・。

『お待たせいたしました。十割そばです』
2つのざるに盛られた、そば。
あぁぁ神よっ。ありがとうございますっ。普通の量ですぅぅぅ(泣)
またすんごい量がてんこもりに盛られてきちゃうに違いないと信じて疑ってなかったので、意表を突いて普通量の麺にホッと胸を撫で下ろし、気を取り直して、自分のメインディッシュにようやく取り掛かることができた、父上とわし。
100%蕎麦粉で作る十割そばってぇやつ、一度食べてみたかったんだよなぁ、ぬほぅ、さすが一切つなぎを使わないだけあって、本当にぶちぶち切れてるではないか、などと感動しつつ食べて見ると。

ンマー。激しくンマー。

顔から口から胃袋から全身、蕎麦のかほりに包まれてしまう、幸せ。江戸っ子のように粋にズズズと正しく上手には流し込めないけれど、麺が固いからニチニチきっちり噛まないと飲み込めないけれど、それでもンマー。幸せにンマー。
こんなことなら鴨焼きでなく、そばがきを頼むべきだったかひら、でも鴨焼きも相当ンマかったのだけれど、そんなことよりなにより、この蕎麦も頑張るけれど、もうすでに父上も母上もとっくに腹十二分目なのだから、わしが頑張ってあちこち処理班に出向かないといけないわけですよね、実はわしも十三分目だったりするんですけどね、などと憂慮していたところに、まさかの最終砲撃

『北海道産のいい蕎麦が入りましたので、石臼でゆっくりめに挽いてみました。ニ八蕎麦なのですが、ぜひ十割と食べ比べてみて下さい』
そう言いつつ店主自らうきうき運んできたのは、食べ比べ要員としては明らかに多すぎる、っちゅうか最初に普通に頼んだ蕎麦の一人前の1.5倍量がざるにどぉぉんと盛られたシロモノ。
そいつが父上とわしの目の前に、ずぃっとひとざるずつ。
しぇぇぇ!?この期に及んで更に1.5人前ずつを喰えと!?
『ぜひどうぞ。サービスですので残して下さっても構いませんので』

ピピーッ、ピピーッ、敵はもったいないお化け教信者の葛藤を全く理解していない模様です、ピピーッ、ピピーッ、それでも残しません、残させません、残すと死にます、の三か条は遵守するように、ピピーッ、ピピーッ、もったいない母船から、以上です

泣きながら、もはや笑い泣きながら、食べましたともさ。あれこれ。
ニ八蕎麦も、美味しかったでふ。たぶん(汗)
食べ比べる余裕さえあれば、あれこれそれっぽくコメントできたのでしょうが、そんnぁyふjtg。

いますぐイラッシャァイしそうな不穏なブツの気配を喉元まで感じつつ、それでも大量に残してしまったテーブルの上の品々を罪悪感からまともに直視できず、ぐったりうなだれるわし。
そしてわしですらそんなギブ状態なのに、戦争を知ってる子供達である昭和一桁の両親は、胃袋破裂寸前なくせして『残したら駄目ぇぇぇ、駄目なのぉぉぉ(血涙)』などと、目でわしに訴えるわけです。わしだって気持ちは一緒だっ。せっかく好意で出してくだすったものを残したくなどないのだっ。だけどどう考えたってこの量は、無理。むりむり。無理だっちゅうですよォォォ(泣)

・・・ということで、ひそひそ話し合いしたあげく奥さんを呼び、
『あああ、あの、せせせっかく出してもらったのに、たた食べ切れなかったので、すすびばせんが、もも持って帰ってもよろしいでしょうか。あああの、ももも、もちろんお代は払いますので』
小心者が、勇気を振り絞って叫ぶ。
小首を傾げ、『少々お待ちくださいね』と厨房のご主人のもとへ何やら相談にゆく奥さん。
・・・ぬぁぁぁ、やっぱり小心者がこんな大盤振る舞いの店に来ちゃいけなかったんだよォォ。残すのイヤンだからちゃんと量を考えてオーダーしたつもりなのに、その計算をぶっ飛ばすほどのサービスっぷりの店なんですもの。もったいないお化け信者は駄目なの、こんな店に来ちゃ駄目なのよォ、などと脳内反省会しつつ、残り物を包むにしてはえらい時間かかってるなぁ、などといぶかしんでおったところに、巨大な袋をぶら下げた店主登場。

『お待たせいたしました。さきほどお出しした残りを持ち帰って頂いても、もう伸び切って美味しくなくなっているはずなので、それとは別に、お持ち帰り用に新たに打ち直しました。よかったらお家でまたお召し上がりください。今度のは××産のモノを速すぎず遅すぎずじっくり挽いてみた粉を・・・』


もう堪忍してぇぇぇぇ(泣)


持ち帰る分のお代も取って下さいそんなつもりじゃないんですから食べきれなったからなんですってばお金とってくれなきゃ困りますあらららどうしましょ美味しいのに食べ切れなかった私達が悪いのにそんなこと言われてもまあまあまあ
などと、最後まで粘って奥さんと伝票争いしたあげくにとうとう打ち負かされた母上も含め、玄関先で、
『ご馳走様でしたぁぁぁ申し訳ありませんでしたぁぁぁ』
と土下座する勢いで頭を下げて帰った三人だったのでした。

 注文金額 五千円(推定) 
注文外金額 五千円(推定) 
 会計金額 五千円(母上談)

いいのかよぉぉぉぉ(汗)

そして、いいかげんもう当分蕎麦はいいやぁねぇ、蕎麦のソの字もごめんだぁねぇ、な気分の翌日。
『できるだけ早く食べて下さいね。蕎麦は生きてます』
という、燃え燃えご主人の教えのもと、お土産用にわざわざ打って頂いた推定四人前強の蕎麦を、泣きながら湯がいて泣きながらずるずるすすった、親子三人なのでした。いや、激しく美味しかったです。


・・・いやはや、連載三回に渡ったわりに特にオチはないのですが。

断れない 胃も気も小さい 家族なの

美味しかったので、必ずまた行きまふ。
今度はなにがあっても単品で(汗)
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ソバババーン 2

畑から連れ戻された奥さんが、どうもすみませんでしたねぇ、とエプロンで手をフキフキ拭きつつ、慌てて注文を取りにやって来ました。
母上は天婦羅そば、父上とわしはまず鴨焼きをツマミに軽く呑んでから、十割蕎麦で〆ることに決定。呑み助二人は、さっそく運ばれて来た『そば焼酎そば湯割り』の、ぬくまったアルコールと蕎麦の香ばしさとが同時にとろり、ともぬるり、ともいえるような、あの独特の感覚で喉を下ってゆく醍醐味を堪能しつつ、母上は母上で、これまたなんとも香ばしき香りを周囲に撒き散らしているそば茶をズズズとすすりつつ、お通しの揚げ蕎麦(ベビースター状)やらキュウリとミョウガの漬物やらをばりぼりむさぼり喰いつつ、・・・貸切だねえ、奥さんの畑仕事の最中に来ちゃって迷惑だったんじゃないかねえ、営業中って札下がってたけど、でもきっと奥さんは旦那の脱サラ開業にいまだに猛反対なのに違いないよ、やっぱり来ない方が奥さんの為だったのかもねえ、悪いことしちゃったかねえ、それにしても旦那はやる気満々で燃えてるっぽいけどねえ、などと、小心者一家がそわそわどきどき、いらん心配をしておりましたところ。

『こちら味噌焼きでございます』
『おりょ?頼んでませんけれど』
『サービスです。どうぞお召し上がり下さい』と、笑顔の奥さん。
小ぶりのしゃもじに、西京味噌と、潰した蕎麦の実とくるみを和えたペースト状のものが塗りたくられ、ほんのり香ばしく焦がしてあるそんな一品、味噌焼き。それをしゃもじ三本分、つまり三人前もサービスされちゃったのです。あらららまぁ、ありがとうございます、などとひれ伏して御礼を述べつつ、小心者の常として、奥さんが立ち去った後、こっそりメニューを開いて値段を確認してみる。
『味噌焼き 600円』
しぇぇぇぇっ!? ×3で、1800円分もサービス!?
なぜ!?なぜわしらにだけ!?といっても他にお客居ないけど、それでもなんでそんな大盤振る舞い!?なぜにどうして!?
などと、辺りをハァハァきょろきょろ見回す小心者一家。
箸を付けた瞬間にドッキリの看板を掲げたリポーターが出てくるんじゃないかとビクビク震えおののきつつ、恐る恐る箸をつけてみる。
ンマー。
激しくンマー。
本来は酒をやりながらチビリ、チビリ、とつまむ品なのに、あまりの美味しさに、ざりざり激しい勢いでこそげ食べる三人。

ピピーッ、ピピーッ、いけません、セーブしないと本命が来る前にお腹がいっぱいになってしまいますよ、ピピーッ、ピピーッ

などと脳内警報が発令されたところで、
『お待たせいたしました』
鴨焼き登場。
本来のツマミの予定の、鴨。こ、これは・・・


一羽つぶしたですか!?(汗)
皿にてんこ盛りの鴨肉。どっかり。そして鴨といえばネギ・・・一把分ですかコレ!?
『こちら、かえしとナニソレとアレソレとで作ったタレで漬け焼きにしたドコソコ産の鴨でございます』
ほほぉ、ほへぇ、などと全く心ここにあらずな言葉で相槌打ちつつ、今までむさぼり喰ってた味噌に加えて、見るからにこってりジューシーな鴨ネギてんこもりを視界に認めるや否や、

ピピーッ、ピピーッ、アルコールを補給して下さい、この塩分濃度は危険です、
ピピーッ、ピピーッ、直ちにアルコールを補給して下さい

などと鳴り出した第二警報の、本来なら『水分を』であるべき部分がどうしても『アルコールを』にしか聞こえない二人は、『とりあえず、そば焼酎そば湯割りお代わりください』などと注文してしまうのでした。


・・・イヤァァァ。
珍しくグルメ日記風にトライしてみたものの、普段ベビースターで暮らしてるわしのボキャでは到底無理なことが分かりました(汗)しかも、また次回に続くです。すびばせん、すびばせん。
今日もまたへろへろで寝ちゃうわしを許してひれはれほ
画像小さくてアレですが、この流れからいっても大変わかりやすい次回、
最終回の予告

ヒント:三人前なのに(泣)
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