自分の行い

昔　ある村に　悪さばかりする若者が　一人いました。

村人達は困り　若者に「悪い事ばかりしていると　今に自分が困る事になるぞ。」　と注意をするのですが　「そんなことあるか。」　と笑って聞きませんでした。

困り果てた村人達は　お釈迦様へ相談しました。

すると　お釈迦様は　村へと出向いてくださり　若者に錆びた一本の刀を差し出しました。

そしてお釈迦様は　「この刀を見るがよい　もともと美しく輝いていたが　今は錆びだらけになってしまった。　錆びは鉄から生まれて　鉄を汚してしまうのだよ。刀を磨く事を忘れてしまうと　刀はどんどん錆びてしまう。」　と言いました。

お前は　この刀と同じように　悪い事ばかりしていると　自分で自分の心を　錆びだらけにしてしまう。

悪い行いも　良い行いも　必ず自分に返ってくるのだよと教え　諭しました。

この教えのように　悪い事をしたり　くよくよしていると　自分の大切な人生を　自分で悪くしてしまいます。

優しい心で　明るく　前向きに頑張っていれば　必ず　明るく　楽しい人生へと進んでいく事が出来ます。

自分の行いを　大切に。

　　　　　　合掌　　　　栄久山　妙善寺