昔 夏になると 良く肝試しが行われました。
今みたいに お墓がきれいに整備されてなく 石塔は傾き なんだか 怖～いようなお墓が 昔はたくさんありました。
小学校のキャンプに出かけた時に お墓の一番奥に番号の書かれた紙をとりに行く 肝試しがありました。
紙をとりに行くまでの間に 先生達が隠れていて 「わぁ～」 と驚かす肝試しは とても怖かった思い出があります。
私の番になって 肝試しに出発すると 途中で隠れていた先生から 「真っ暗な中 お墓で隠れている先生の方が怖いよ。」 と言われたので
お寺の孫の私は 「“南無妙法蓮華経” と唱えると 怖くなくなるよ。」 と先生に教えてあげました。
それから 先生は 肝試しの間 ずーと “南無妙法蓮華経” と唱えていたので 心が落ち着いて なんとか怖くなかったそうです。
ところが 私の後から行った友達は 先生の “南無妙法蓮華経” と唱える声が 墓地から響き渡り 本当に怖くて泣きだした子もいたそうです。
そりゃそうですよ 墓地からお経が聞こえたのですから・・・
遠～い 夏の思い出でした。
合掌 栄久山 妙善寺
子供の頃 私は どうしても新しい野球のグローブが欲しくて 毎月お小遣いを少しずつ貯金をしていました。
お小遣いからの貯金は なかなか貯まらず 「あ～ いつになったら貯まるのだろうか？ 何か他に使ってしまおうかなぁ。」と 何度もめげそうになりました。
そして 一年半近く頑張って 念願のグローブを買う事が出来ました。
あの時は とても嬉しく あ～ 途中で無駄遣いをしなくて良かった。 あきらめず 貯金をしてきてよかった。と心から思いました。
私達の人生も 夢や目標に向かって進んでいくのには 様々な挫折や苦しみ 時には甘い誘惑に惑わされる事もあります。
それでも 自分が一度決めた信念を貫いて コツコツと頑張れば 必ず大切なものを掴む事が出来るはずです。
あなたの努力 あなたの心の貯金は 必ず貯まります。
あなたが忘れた頃に 大きく 大きくなって・・・
合掌 栄久山 妙善寺
私達は 楽しい事があると 心まで嬉しくなります。
その反対に 嫌な事があると心まで辛くなってしまい イライラしたり 悲しくなって落ち込んでしまいます。
お釈迦様は 非難されない人はいないし 黙っていても非難されるし 多くを語りすぎても非難されるものだとおっしゃっています。
それでは どうしたら良いのでしょうか？
お釈迦様は 心の切り替えが大事だと言っています。
例えば 人から何かを非難された時に 落ちこんで暗くなってしまい 「はぁ～ どうして そんな事を言われるのだろう 自分は駄目なんだろうか？」 とふさぎ込んでしまう事があります。
暗い顔をして 元気がないと 周りの人達まで 暗く、嫌な雰囲気にしてしまいます。
人から非難された事に惑わされず 自分に自信があれば 心を切り替えて 周りの人達と笑顔で過ごす事が出来るでしょう。
楽しい出来事や悲しい出来事は 誰にもあるものです。
お釈迦様のおっしゃる通り 心の切り替えはとても大切な事です。
自分がニコニコしていれば 周りも自然と明るくなります。
自分がイライラしていると 周りも自然と暗くなってしまいます。
同じ人生を歩むなら 自分も明るく 周りも明るく 楽しくなる人生を歩みましょう。
あなたの明るい人生は あなたの笑顔から・・・
合掌 栄久山 妙善寺
人は 良きにせよ 悪きにせよ プライドを持って 人生を歩んでいるものです。
人から注意を受けた時に そんなことは無いとか そんな言い方しなくてもいいのに と思う人は 心に悪いプライドを持っている人だと思います。
同じ事があっても なるほど そういう見方もあるのか・・・ 今 注意をしてもらって良かった 次に失敗しないようにするには どうしたら良いのか と真剣に 心に受け止め 考える人は 良いプライドを持っている人だと思います。
近年では あの人は プライドが高くて困るなど 良い意味で使われる事が少なくなってきていますが 正直な心・素直な 真直ぐな行いのプライドは 自分自身もより高める為に 大切な事です。
自分が正しいと思い 自分はこの道で頑張ると決めた事にはプライドを持って 信念を貫く事が大事です。
一度やると言ったらやるんだ!!
という強い信念がなければ 夢はかなわないものです。
貫きましょう 己のプライドを・・・
合掌 栄久山 妙善寺
私達は 不安や悩み事など 困った事がある時には 仏壇に手を合わせたり 神棚に手を合わせ 「どうか助けて下さい。 どうか上手くいきますように。」 と お祈りしますよね。
しかし お祈りをしても 思ったよりも上手くいかないと 「なぜ 神様・仏様は 助けてくれないのだろうか？ 祈りが足りないのだろうか？」 と思ってしまいます。
しかし 本当に信心が足りない為に 神様・仏様が助けてくれないのでしょうか。
“神仏を尊び 神仏に頼らず” という言葉があります。
私達は 普段 気付かないところで ご先祖様や神様に沢山 守られて生活をしています。
神様・仏様に 感謝をして お祈りする事はとても大切な事です。
一心にお祈りをすれば 神様・仏様は必ず 守ってくれます。
しかし 自分自身が 神様・仏様が必ず守ってくれているので一生懸命に頑張らなくては という強い志が必要です。
“神仏に頼らず” という事は 神様・仏様に頼らないという事ではなく
困難に立ち向かって一生懸命に頑張ったら 絶対に守って下さるという 強い信念です。
神仏を尊び感謝して 一歩一歩 前進し 頑張っているあなたには 必ず 神仏が手を差し伸べてくれます。
“神仏を尊び 神仏に頼らず”
合掌 栄久山 妙善寺
