ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ムルマンスク行きの鉄道での人間模様を描いた映画「コンパートメント№6」公開中

2023-02-21 12:00:00 | 様々な話題
photo:www.theguardian.com

ムルマンスクへ向かう鉄道のコンパートメント内で出会ったフィンランド女性とロシア男性の人間模様を描いた映画「コンパートメント№6」。カンヌ映画祭でグランプリ受賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞などなど獲得の素晴らしい作品。2月10日から日本で上映されているそうですね。ロシアでも2021年に上映されてました。
https://comp6film.com/

予告編を見てきましたけど一般的なロシア人男性の印象って程度の違いはあれ、ユーリー・ボリソフが演じた、ネタバレさんも記していた、まさにあんな感じです。

映画レビューも・・・

この型破りなラブ・ストーリーは、
まるで北極圏を舞台にした
リチャード・リンクレイター作品のようだ。
- Empire Magazine

この映画の美しさと説得力は、
心に刻まれた小さな瞬間、
偶然の出会い、
見知らぬ人との会話にある。
- Midnight East

世界の見方が
変わるような映画。
- Awards Radae

素晴らしい・・・
ご覧あれ・・・

Харухиса Ватанабэ - 10 лет (渡辺大剛・あれから10年)

2023-02-19 11:57:50 | 様々な話題
2012年12月26日朝10時ごろ、ムルマンスク州を縦断する幹線道路M-18の路上で、セブンサミッター(7大陸最高峰登頂者)でもある日本人冒険家・渡辺大剛さんが自転車旅路中に交通事故で他界されてから、2022年で10年経ちました。

2013年9月初めに事故地点に慰霊碑設置、ご遺族をお呼びして、そこからムルマンスクまでサイクリスト達によるメモリアルツーリングを開催しました。
    
当時のことをまだ覚えてくれているムルマンチャーネやロシアの方々は結構いて、M-18通行がてらに慰霊碑に立ち寄り画像と共にメッセを時々戴きます。

こんな画像つきメッセが

▼クザフコフさん(モンチェゴルスク市在住)からのメッセ
「見つけたぞ!知らずに4年も通過してたなんて。日本のサイクリストの慰霊碑だ・・・。ゼレノボルスキー。M-18北方向に1127km+20m地点、道路から7m離れたところにあった。」


▼カルポワさん(サンクトペテルブルグ市在住)からのメッセ
「こんにちは!もう随分この悲劇を知ってるわ。何も変えられなくてとても残念。渡辺大剛は私達の心の中にいるわ!


▼リパトニコフさん(カンダラクシャ市在住)からの返信
「毎年慰霊碑参りに行ってるよ(写真は2020年撮影)。」


大雪に埋まっているよく見えない期間も勿論有るんですが、雪がない間はこのようにお供え物(ぬいぐるみ?)もたくさん置かれています。

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2022年で10周年になりましたので、弊NPO法人「ムルマンスクの中の日本」は周年行事「Харухиса Ватанабэ - 10 лет (渡辺大剛・あれから10年)」を開催致しました。ムルマンスク州内3都市(カンダラクシャ市、オレネゴルスク市、ムルマンスク市)で写真展をリレー開催。写真展初日2日は彼の生い立ちや業績、ご遺族・ご友人などのインタビューを交えたドキュメンタリービデオを公開。また日本文化の普及活動も致しました

詳細は追ってご紹介します。

天文学者トゥロシェンコフ氏 逝去

2023-02-04 18:00:00 | 様々な話題
ムルマンスクの天文学者ヴィクトル・エヴゲーニエヴィチ・トゥロシェンコフ氏が、2023年1月31日に逝去されました。享年60歳でした。

トゥルシェンコフ氏は1962年6月7日、ウクライナのヴィーンヌィツャ州生まれの天文学者。彼がこよなく愛した詩人プーシキンの生年月日と1日違いであることを非常に誇りに思い、また詩人でもありました。

幼少の頃から天文学が好きでしたが、先天性の重い病気を患っていて、彼の運命は常に困難の中にありました。彼のライフワークは主に太陽であり、晴れれば毎日太陽を観察し、研究を続けられました。 そして、現代のようにオーロラ出現予報が精密且つスマホで手軽に入手できる時代じゃなかった頃から独自に研究し、そしてオーロラ出現確率が高いと算出された日には、自宅近くの丘に登り写真に収めるという日々を過ごされていました。

地元の単科大学や学校で天文学を教えたり、子ども天文教室「アルタイル」と地元の天文サークル「オリオン」を創設し愛好家らと共に活動。また全ロシア天文測地学協会ムルマンスク支部の支部長も勤められました。

若干の日本人(留学生や日本語教師の皆さん)とも交流があり、「天文おじさん」「詩吟おじさん」と言って親しんでいました。
また2000年代には、某雑誌の企画で日本のプラネタリウムクリエイター大平貴之氏と対談されたこともありました。

トゥロシェンコフ氏については、弊ブログでも取り上げさせてもらったことがあります。
 ムルマンスク州に大火球落下(2014年4月21日付)
 https://blog.goo.ne.jp/murmansk/e/811a65194f59846a564c727a273ae3ca

海外旅行者のバイブル「地球の歩き方 ロシア編」中の「ムールマンスク」ページで掲載されているオーロラ写真(2016-2017年版にはその写真があります。今はどうなのかな?)は、彼の作品です。
その節は大変お世話になりました。

現地時間2月4日正午に葬儀です。参列してきます。天国で安らかに。合掌。

▼青少年図書館で開催されたオーロラ写真展で在りし日のトゥロシェンコフ氏(2017年4月12日付)

相変わらず物価が高い

2022-09-10 20:06:41 | 様々な話題
相変わらず物価が高い。数品買っただけで、すぐに1000RUB超えてしまう。
侵攻前だったら、1000RUBあったら買い物かごにいっぱい買えたのに。


物価については、大体の消費が侵攻前と比べて20~30%上昇しているのは、依然として変わりません。


コピー用紙A4(500枚)は更に高い。以前300RUB前後だったのが400~500RUB
漂白剤が入手困難なため、藁半紙色のコピー用紙が登場。その名も「ECO」。物は言いようですね。
色が暗くなっただけで、紙質は同じです。
 
先日子供のために美術学校で使う道具を買いましたが、思わず言葉を失う総額になってしまいました


また、「お値段据え置き」措置を講じている主要食料品もあります。
それは例えば牛乳でよく見られますが、「据え置く」ということだから、どこかがマイナーチェンジされているということ。
写真はリニューアルされた牛乳。漂白剤が入手困難なため、右側の従来品と比べ色が白から藁半紙色になっています
そして側面裏面も、インク量が極力抑えられています
色が暗くなったので不味そうに見えますが、味はそのままですのでご安心を。
(あでも、この前Пятёрочкаで買った自社製品牛乳は、身の毛がよだつくらい苦かったです。きっとロットが悪かったのでしょう。)

火災相次ぐinムルマンスク州

2022-06-05 15:55:57 | 様々な話題
春になると、森林火災のシーズンが始まります
森林火災は送電線の断線やショート、火の不始末などが主な原因で、それを強風が煽り、毎年大規模な火災が発生します。
毎年だいたい100万~200万ヘクタール、3万~4万件の被害が出ているようです。

また日本のメディアでも報道されてますが、ウクライナ侵攻後、ロシアの市区町村も不審火騒ぎが相次いでいます。


6月3日にはモスクワ市西部のビジネスセンターで大規模火災が発生しました。配線ミスによるショートが原因とされています。



ムルマンスク州でも火災が相次いでいます。以下は住居空間を除いた場所で発生した火災の一覧。火災原因はまだ解明されてません。

・3月2日 ムルマンスク市の港に繋留されていた漁船が火災。
・3月3日 セヴェロモルスク市の建設会社で火災。
・3月11日 ムルマンスク州国道沿いで凍結剤散布車が火災。
・3月18日 ムルマンスク市コーリスキー大通り沿いの廃屋で火災。
・3月19日 ムルマンスク市チェリュースキンツェフ通り沿いの廃屋(蛸の壁画があることで有名)で火災。
・3月20日 セヴェロモルスク市の税務署で火災。
・3月23日 ムルマンスク市の9階建て集合住宅の入口に置いてあったゴミ袋が火災。
・3月24日 ムルマンスク市ユージナヤ通りにあるガレージで火災。
・3月24日 ムルマシー町のトルゴーバヤ通りにある重車両6台が火災。
・3月27日 ニーケリ-町のカフェで火災。
・4月10日 ムルマンスク市レニンスキー地区にある廃市場で火災。
・4月11日 ムルマンスク市の港に繋留してあった船舶「キエフ号」が火災。
・4月12日 ムルマンスク市コーリスキー大通り沿いにある家具ショッピングセンターで火災。
・4月14日 ムルマンスク市レニンスキー地区ロボヴァ通りに駐車してあった車両が火災。
・4月15日 ムルマンスク州北部のサフォノワ町にあったベビーカー2台、そり、スノーモービルが火災。
・4月18日 セヴェロモルスク市キーロワ通りにガレージ傍に駐車してあった車両が火災。
・4月24日 ズヴェロ集団農場で火災、30平米全焼。
・4月26日 ムルマンスク市子供病院で火災(配線ミスによるショートが原因)。
・5月11日 ムルマンスク市コプィートワ通りに駐車してあったウラル社製重車両が火災。
・5月12日 コワ湾に繋留してあった船舶が火災。
・5月13日 セヴェロモルスク市駐車してあったラーダ社製車両が火災。
・5月24日 ムルマンスク市南部のパヴロワ通り廃屋で火災。
・5月25日 ムルマンスク州北部にあるヴィジャエヴォ町に駐車してあった車両が火災。
・5月31日 ムルマンスク市南部のピエルヴォマイスキー地区のごみ置き場で大規模火災。
・6月3日 ムルマンスク市に駐車してあった車両で不審火、別の場所にあるガレージと車両も火災。
・6月3日 ムルマンスク州中央にあるアパチット市の工場とガレージでも大規模火災。

・・・ほぼ毎日です。

最近の状況を鑑みてか、5月下旬に職場でビル火災を想定した避難訓練がありました。
12年間同職場に勤務していますが、社内で避難訓練があったのは、今回が初めてです。
日中市内のМЧС России(ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省)の職員の方が数名訪れ、非常サイレンおよび非常通路の確認とそれに従った避難訓練が実行されました。
うちの職場は語学学校で子どもから大人まで集うので、点呼と安全な誘導は非常に大事です。

製紙の値段がロシアで3~4倍に高騰

2022-04-17 12:00:00 | 様々な話題
ロシアでの各製品の値段の高騰が、世界各地で報道されています。
こちらでも、全体的に20~30%物価が上がったように感じます
砂糖は侵攻が始まってすぐ在庫がなくなりましたが、露政府のコントロールにより、
現在はどの店にも在庫が見られるようになりました。

日本であまり報道されていない製品の値段の高騰があります。製紙商品です。
オフィス用コピー用紙や感熱紙が、通常価格の3~4倍に跳ね上がっています。
こちらでもA4コピー用紙(500枚入)に関して言うと、侵攻前230RUB(当時で360円相当)だったのが、
現在は1000RUB前後(1570円相当)です。
文房具やハイパーマーケットで在庫を見かけなくなりました。あっても高額です

「ロシアは資源国だし、製紙工場もあるから、自前でできるんじゃないの?どうしてそんなに高騰してるの?
と思ってたら、回答を見つけました。どうやら製造過程で使用される薬品(漂白剤)を、輸入に頼っているようです。
ソース:https://ren.tv/news/v-rossii/954114-kak-v-rossii-spravliaiutsia-s-rezkim-podorozhaniem-bumagi
記事の内容を掻い摘むと、
「紙は木だけで作られているわけではなく、
外国の薬品が生産に使用されることが多く、
それを単に使い果たしたためこのような事態になっている。
代替薬品を見つけ生産できるようにする計画を実施している。
ロシア産業貿易省も一週間以内に製紙の供給の安定化を期待している。」


露政府は欧米が課した経済制裁のブーメランを涼しい顔して無敵な微笑を浮かべて、
更に欧米メディアにカメラ向けられた庶民の多くも経済制裁など痛くも痒くもないと強がってます。
でもまあ、末端で生きている我々一般庶民の生活は本当のところ困窮に向かってますので。

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侵攻開始した時期って丁度会計年度末で、各省庁に報告書作成し提出しなければなりませんでした。
またこの時期こちらの語学学校では期末試験シーズンで、テスト用紙を印刷しなければなりません。
本っっっ当に不便なんですよね

製紙価格の高騰はレシートにも波及しています。レシートは感熱紙です。
公共交通機関を利用する際に写真のような半券をくれます
2枚が写っている写真の方(左)は、郊外バスを利用した際の2人分料金を印刷したものです。長さが半分に。
手が写っている方(右)の写真は、市内バスを利用したときの1人分料金を印刷したものです。
前はこの倍の長さでしたが、エラく短くなりました。
車掌さんが毎回ちぎり難そう、カッターで指を怪我しないか心配です。
 
スーパーや銀行もレシートが必要か否かを聞いてくるようになりました。
毎度キャンペーンをレシートに長々印刷していた店も、極力短くするようになりました。


それから学校関係ですが。
4年生以上の学生が受験する「全ロシア確認テスト(Всероссийская проверочная работа)」が、
9月10月に延期
されました。通常3月4月に実施されます。
「新型コロナ感染症のリスクを下げるため」と露教育省は3月22日付けで説明してますが、妙なんですよね。
全国1日の感染者数も11000人台(ムルマンスク州では20人前後!)まで低下しているのに。
本試験と追試験で対応できないの?と考えてしまいます。
そのせいで、学生の皆さん来学期早々テスト地獄です・・・9月10月の全ロシア確認テスト(延期分)、
秋に実施のギフテッド教育機関「シリウス」出題のテスト、そして来春受験の全ロシア確認テスト!
「侵攻に伴うコピー用紙の価格高騰に対応する節約のため」なら、ハラオチですが。


そう、これも学校関係ですが、終業式が早まるようです。
通常終業式は5月25日前後で、その後3ヶ月の長期休暇に突入します。
ところが今年は5月13日が終業式のところが多いようです。
私も勤め先で勉強している生徒さんに聞いてみましたが、学校により来月13日だったり、通常通りだったり。
終業式が早まった学校は今、この短期間でプランを消化するため、毎日大量の宿題を課しています
理由は不明ですが、この時期丁度期末テストだし、
「侵攻に伴うコピー用紙の価格高騰に対応する節約のため」なら、ハラオチです。


資源節約になってエコロジー?まあ、言われてみれば、そうですね

情報戦で保護者の皆さんパニック

2022-04-13 12:00:00 | 様々な話題
今から1ヶ月ぐらい前ですが、SNS保護者チャットである親御さんが
「5年生の先生から拡散希望でこんな情報が入ってきたの。学校情報よ。」
とコメントし、リソースリンクつきで次のような情報をクラスの保護者チャットに投稿しました。
 

発信源はロシア人のmichail_shorさんが書いた3月19日に書いたブログ
内容を掻い摘むと・・・

   学校の運営側からのお願いです。この情報を学校・保護者のSNSで共有&拡散希望!
   週末タルフンジュースを飲んだ少年がビリルビン上昇による中毒で2日間の昏睡後、昨日集中治療室で亡くなった。
   Citro(ガラス、ブランドを覚えていません)を飲んだ女の子が、金曜日から点滴治療をしている。
   次の子供向けウクライナ産商品は、危険添加物入り。
    タルフンジュース(E102)、チョコバーMilkyway(E129)、ノンアルコール飲料Schweppes(E129)、
    ノンアルコール飲料オボロニ(E102)、グミキャンデォー・オレンジとレモンの小房(E102とE110)、
    チョコレート菓子M&Ms(5つの危険染料)、チョコレート菓子バルバリス(E122)、
    チョコレート菓子モルスキエ・カーメシュキ(E102とE122)、チョコレート菓子ヂュシェス(E102)、
    清涼飲料水質リースキー・クラースヌィエ・アペリシン(E110)、チョコレート菓子グシヌィエ・ラプキ(E129)、
    ロールケーキ7daysのイチゴ味(E124)、クッキー菓子フルーツベリー(E122)、
    糖尿病患者用グミキャンディー・ロズマイ(E102とE122とE124)、ノンアルコール飲料ファンタ(E104)
   などなど。

リスト中ちゃっかりロシア産も含まれてましたが、殆どがウクライナ産と表記され、パッと見したら
「ウクライナ産食品はヤバイ→ウクライナはロシアの子供に悪影響を及ぼしている」
なんて早合点してしまいそうな親御さんが現れ、記事を拡散してしまうかもしれませんね。

ところがそのチャットの他の参加者がすぐ反応し、
「伝言ゲームするの、やめましょうよ。今の情勢だとどんな情報もネガティブな反応に流れるから。確たる資料に基づいた公式の元情報にだけアクセスしましょう。『私の知り合いの1人が、・・・・言ってたの。』なんていう情報じゃなくて。皆が警戒して、誤った情報を伝え始めるから。」
「ウクライナ関連のもの全てヤバイだの、物価が3倍に高騰したのは関係無しだの、似非情報のせいで流布が始まるわ。」
と牽制するコメントをしました。ここの親御さん達は冷静なようです。
そしてチャット管理人によって「有害認定」されすぐに消去されました。

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また別のSNSグループ掲示板です。
グループ管理人が参加者全員に緊急伝言。
「親愛なる保護者の方々へ。
最近インターネットに、ウクライナへの特別軍事作戦に関するフェイク情報が無数に出回っています。
これによって最初に傷つくのは、子供達です。
子供がネットでアニメを見ていたらロシア人捕虜の尋問シーンが流れるなどが一例です。
子供をフェイク情報から守るために、次の公式フェイク認定サイトで情報を確認してください。
https://войнасфейками.рф/ 」


・・・・ってロシアのこのサイトかぃ
ロシア側もウクライナ側も虚実交えた情報合戦をし、サイバー攻撃もしています。
実際、露最大手銀行ズベルバンクのインターネットバンキングに不具合が起きたり、行政手続き一元化ポータルサイト・ゴスウスルーギが攻撃を受けたり、そのせいで宿題や評価などを知らせる学校連絡サイト「エレクトロバルス」に接続できなかったり・・・

末端の我々は情報収集に十分に注意を払わなくてはなりません。

露政府 IT企業に対し所得税免税などの優遇措置を発表

2022-04-10 18:00:00 | 様々な話題
露のウクライナへの侵攻が始まってわりとすぐ露の報道TV「Russia24」で、IT企業に対し所得税免税などの優遇措置を発表していました。
「IT企業に対し所得税免税などの措置」の大統領令
http://publication.pravo.gov.ru/Document/View/0001202203020001

「IT部門の急速な発展のための優遇措置」に関し解説しているネット記事によると、
IT企業の所得税が、2022年1月1日から2024年12月31日までの期間3%から0%に引き下げ
会社員の保険料が、7.6%に引き下げ(通常は30.2%)
2027年までIT企業の従業員に対し兵役義務の延期(大統領令では誰に対して適用されるか指定してないが、デジタル開発省のウェブサイトによると、延期はソフトウェアの開発と実装に直接関与するITスペシャリストにのみ適用)。
IT企業の従業員に対する個人所得税(13%)を償還
IT企業の従業員に対する、譲渡抵当権を優遇
IT企業に対し、3%の割合でクレジットローンを優遇

IT企業と社員はウハウハですが、まあこの時期にそのような短期間の措置って、勿論アレのためなんですよね・・・・。
国内では一定の成果は出ていそうですが、全体として成果出てますかね・・・?

帰国便をお探しの在ロシア邦人の方へ

2022-04-06 00:00:00 | 様々な話題

ウクライナ侵攻後、空路は絶たれました
また先日、サンクトペテルブルグ-ヘルシンキを結ぶ鉄道がウクライナ情勢を受けて、運休になりました。
ロシア残留組はもうそんなに多くはないと思いますが、これからお考えの方へ。
ちょっと遠回りかもしれませんが、こんな方法もあります。
閉鎖都市区間を通行中、検問があります。また国境では各国で出入国手続きがあります。時間に余裕を持って、パスポなどはすぐ出せるようにしておいてください。

ムルマンスク→→(バス)→→キルケネス→→(飛行機)→→トロムソ→→(飛行機)→→成田
※最速最安経路。ムルマンスク市内からバスで4時間(3375RUB)でキルケネス(ノルウェー)着。AMFIキルケネスまで歩き、そこからバス(64、66、218系統、620RUB)で、キルケネス・ルフトハヴン・ホウブクトモエン(ノルウェー)下車、8分徒歩でキルケネス空港着。キルケネス空港から飛行機(5000-26000RUB)でトロムソ(ノルウェー)空港着。途中、2時間ぐらい行ったところにチトフカ停留所(カフェ有)があり、そこでトイレ休憩(有料)があります。
ムルマンスクからトロムソまでの所要時間 7時間 53分
ムルマンスクからトロムソまでの総費用 9 324RUB~30 464RUB
トロムソから成田までの費用 120 000~140 000円

ムルマンスク→→(バスでサーリセルカ、ソダンキュラ、ロバニエミ、ムオニオ経由)→→トロムソ→→(飛行機)→→成田
※ムルマンスク市内のパリャールヌィエゾーリホテルから週1で運航。1600RUBでイヴァロ(フィンランド)着。ランタチエン(フィンランド)まで12分歩き、そこから週1運航のF42系統バスに乗り1200RUBでT下車。そこから106(12052RUB)に乗り換え、トロムソ(ノルウェー)着。
ムルマンスクからトロムソまでの所要時間 19時間 07分
ムルマンスクからトロムソまでの総費用 14 452RUB~14 852RUB
トロムソから成田までの費用 120 000~140 000円

ムルマンスク→→(バス)→→ロバニエミ→→(電車)→→オウル→→(飛行機)→→成田
※ムルマンスク市内のパリャールヌィエゾーリホテルから週1で運航。1600RUBでイヴァロ(フィンランド)着。ランタチエン(フィンランド)まで12分歩き、そこから週1運航のF42系統バスに乗り1200RUBでラウタティエアセマ・ピハ(フィンランド)下車。そこからロバニエミ(フィンランド)まで徒歩少々、ロバニエミから3000RUBでIc24、Ic710、Ic416かIc22の電車に乗って、オウル(フィンランド)着。またイヴァロ(フィンランド)からイヴァロMHまで11分歩いてバスでラウタティエアセマ・ピハ(フィンランド)まで行く方法あり、こちらは週6運行。
ムルマンスクからオウルまでの所要時間 12時間 20分
ムルマンスクからオウルまでの総費用 4 400RUB~5 800RUB
オウルから成田までの費用 200 000~300 000円

あくまで参考です。詳しくはこちらをご覧になって、ご自分で各交通会社にご確認ください。
https://www.rome2rio.com/ru/

国防相がいません

2022-03-24 18:35:38 | 様々な話題
このところ露のショイグ国防相の姿がないそうで。こんな大局面に一体いずこへ・・・。


Yahooニュース:
「ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は今どこにいるのか。ロシア軍のウクライナ侵攻を統括指揮する立場にありながら、この2週間近く公式の場に姿を現していないと、ロシアの独立系メディアが指摘し、さまざまな憶測が飛び交っている。」

そこでなんですが。
前から一部メディアで上がっている情報が「ウラルかシベリアのシャーマンのところに通っているんじゃないか」ですって。
こんな情勢でオカルト持ち出すなんて不謹慎な、ってお叱りもあるかもしれませんが。
以前大統領も伴って行ったこともあるそうです。
数ある情報源のリンクの一つを掲載しておきます。ロシア語なのでgoogletranslateかけてくださいね。
儀式の一部に衝撃的なことが書いてあるので、心臓の弱い方は読まないことをお勧めします。
https://ex-press.by/rubrics/v-mire/2021/03/24/general-svr-shojgu-uzhe-mnogo-let-vozit-putina-v-sibir-v-tak-nazyvaemye-mesta-sily
https://mkam.business-gazeta.ru/news/539495