ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

英信流居合道セミナーにお邪魔しました

2009-05-31 00:00:00 | 日本語教室・日本文化
5月9~11日の3日間、ムルマンスク市山寄りにある道場で、無双直伝英信流居合道セミナーが開催されました。この期間ノルウェーから松生師範が来ムルされ、門下生に指導されました。

筆者は授業があるため最終日しかお邪魔できませんでした。
昼頃訪れると、2階の道場からバッサバッサという音が響いているのが聞こえました。扉を開けてみると、門下生が目前に立てられた棒を刀で豪快にバッサバッサ切っているではありませんか。この日は居合道の1つにある剣術の稽古の仕上げだったようです。

目前に立てられた生青竹みたいな棒は、茣蓙を数枚まとめて棒状にくるくる巻いて作られたもので、切りやすいように事前に水で濡らしておきます。師範曰く、茣蓙は1枚1ユーロもするんですって。高っ。でも門下生のみなさん、松生師範のように格好よく切って気持ちよくなりたいから、気にせずウキウキ切り続けます。

みんなが手にしている刀は日本製・・・・・・・・ではなくてイタリア製。え、日本刀なのに日本製でなくて大丈夫なの?と思われた方。心配御無用、切れ味バッチリ。確かに日本刀は若干製造工程が違い、ググーンと切れ味がイイのですが。刀の装飾も日本刀みたーい。

切るとき、男みたいな強ーい力は要らないんだよ。振り上げたときの軌跡をそのまま辿って振り下ろせばちゃんと切れるんだよ。そこで軌跡どおりでなかったり、振り下ろしでブレると、切れなかったり倒れるだけだったりするんだよ・・・などなど、剣術のコツを師範の横でいろいろ教わりました。

(写真は2008年開催のセミナーのもの)

えらくしつこく気味が悪いシモロン

2009-05-26 05:50:30 | 様々な話題
ロシアのSNS「フコンタクテ」をはじめて、どれくらい経ったかな。「Mixiのこの機能みたいなのがフコンタクテにあるといいな」と思ったり、逆に「Mixiにないけどこれ便利な機能」というものもあって、それなりに楽しんでいます。

筆者のページに集ってくるのは、日本語教室の生徒さんや日本語や日本が好きな人で、交流も楽しいです。



ですが最近、気味の悪いことが起こっています。

最近、新興宗教らしい(?)団体、シモロン(ロシア語表記:Симорон)のムルマンスク支部(?)から勧誘メッセが頻繁に届くのです。あんまりにしつこいので支部が持つコミュニティを見に行き、紹介を読んできました。(http://v k o n t a k t e . r u / c l u b 9 4 6 2 2 1 5)←フコンタクテにアカウントお持ちの方、肝試しに訪問してみてください。

なんでも、ウクライナの首都キエフ在住のピョートル・テレンチエヴィチ・ブルランという胡散臭いおっさん(写真)が開祖したメンタルトレーニングシステムとか。宣教活動の一環としてこんな書籍を出しています。

・ビギナー魔法使いコース(Курс начинающего волшебника)
・魔法使い独習(Сам себе волшебник)※写真
・魔法の花火(Фейерверк волшебства)
・・・・・・・・・・ご覧の通り、怪しさ満点です。

まえから筆者のページに「私は無神論者です。科学と事実と根拠と自分を信じます。」と表記してますし、何通も勧誘メッセがくるので自分のページの目立つところに更に、

「最近シモロンとかいう新興団体から頻繁に招待状が来て、非常に迷惑しています。シモロン、私は無神論者です。もうこれ以上勧誘しないでください。」

と非難文を書きました。もちろん日本語&ロシア語でです。

そしたら・・・・・

筆者が自分のページに書きこんだ非難文が
「ここにスパムメッセージがありました。(Здесь был спам.)」
と上書きされていました。筆者の非難文がスパム指定されたのです。
これも、フコンタクテにアカウントお持ちの方は筆者のページをご覧ください。
そして更にメッセージボックスにはまた・・・・orz。

どうも筆者に喧嘩を売っているとしか思えません。

そしてさらに恐るべき。
6月11日に本部から団体関係者がムルに来て「トレーニングセミナー」を開催するらしいです。さぁ、拉致される前にムルマンスク脱出しよっと。
おえ~~~っ。げろげろげろ~~~っ。

卒業式&終業式

2009-05-25 04:41:43 | ムルマンスク市・街の表情
去年の今頃はみぞれが降るサムーイ天気でした。
今年は今月上旬に、みぞれと雹(直径1~2ミリ程度)が降りました。

なので、ミクシィのマイページのTOP画像を夏到来祈願version(モーレツ画)にしたら、土曜日は晴れ。気温も10℃超える春の陽気になりました。あの画、なかなか効きますなぁ。

さて。

5月22日(土)は、卒業式&終業式(Последный звонок)でした。この日卒業生は、赤いタスキを掛けて卒業式に臨みます(写真)。式後はピャーチウグローフ広場に皆集まって、卒業&終業に喜び、これから来る長ーい夏休みに心を躍らせていました。中にはビールを飲む子も。
それで殆どの学生は長期休暇に突入しますが、中には6月に考査を受ける学生もいます。




リングアの方ですが。そういえば、去年のこの時期、わたしが担当している日本語の授業をバックレた生徒が多く嘆いていましたなあ。でも今のところ大丈夫です。去年と違い、真面目らしい。

授業は5月28日で終了。次は9月から。今週はそのまとめとして、文字、語彙、文法、読解のテストをします。みんなビクブルしてましたが、皆が全員進級できることと、確認テストだよということを伝えましたので、なんだかホッとしてるようです。
・・・・てか、あとで客観グラフ化してリングア首脳陣に公開説明する・・・・な~~~んて本当のことは口が裂けてもいいますまい。

「ムルマンスク・オーロラツアー09」感想文掲載

2009-05-09 07:26:04 | オーロラ
今年2月に開催された「ムルマンスク オーロラツアー09」の参加者の方が、事後感想を投稿されました。
写真は語学学校リングアで撮影されたもの。生徒さんに囲まれてハイチーズ!

キジー島ツアー09 中止のお知らせ

2009-05-07 05:11:28 | ムルマンスク市・街の表情
残念なことに中止になりました。
参加人数が3名不足なのが原因
です。

7月18日(土)~7月25日(土)の計8日間で、旅行代金が305,000円という、このハイシーズン時期にしては破 格 の 金 額です。

他社でもムルキジ旅行を扱っていますが、この時期は上記金額の倍額(600,000円!)かかります。ですのでこのツアーがどれだけ安いかお分かりいただけると思います(後程記事を掲載します)。

この破格の金額は、弊ムルスタッフの粘りの交渉と儲け主義に走らない姿勢、それから協力旅行代理店の出血大サービスの手配にあります。別に怪しくありません。冬季オーロラ旅行企画の際にお越しいただいたお客様もご満足されています。

みなさんにムル&キジの夏を、真夜中の太陽を観てもらいたかったです。

ご照会された方々には大変申し訳ありません。
来年夏もほぼ同時期に企画予定です。その際はまた、お知らせを掲示しますのでまたご検討ください。

以上お知らせでした。[m:55]

全ロシアの非スラブ系、危うし!

2009-05-06 07:14:12 | ムルマンスク市・街の表情
きょうは日本ではこどもの日、連休最後の日でした。ワイドショーではいろいろ活発でしたが、皆様はゆっくり休まれたでしょうか?

ムルマンスクの方ですが、ここのところ雪が融け続けて路面はぐちゃぐちゃ。雪といえば山部の残雪と、道端に堆く寄せられた泥だらけの小山ぐらいになっています。ですが気温はプラス2℃前後。日本じゃ一部海開きがあり、ウクライナでは夏日を記録していると聞くのに、中途半端な陽気が続いています。分厚いダウンコートはもう着ずに済みそうですが、歩きにくいです。

さて、いま豚インフルエンザの猛威で世界中大騒ぎになってまね。ここロシアでも勿論大騒ぎ。ロシア在住の日本人全て宛てに大使館からの感染情況の詳細情報と注意喚起メールが毎日来ます。

この大騒ぎに掻き消されそうでしたが、実はこの騒動の前に在ロ日本人は恐怖の知らせにビクブルしていました。下記は、日本大使館から発送された注意喚起メールからの抜粋です。


-----ココカラ-----
1.当地の一部報道機関は、5月5日(火)に過激な民族主義者(団体)が全ロシアにおいて非スラブ系の外国人の殺害及び内務省等国家機関への攻撃を行うとして、インターネット上で過激なスローガンを流布している旨伝えています。これは、5月5日が民族主義団体のリーダーが警察での留置中に死亡してから40日目にあたるとして、報復のために計画されているとのことです。(当館注:当館にて検索したところ、民族主義者とおぼしき個人のブログ上に当該報道内容と一致するスローガンを確認しています)
-----ココマデ-----


いつもこういった被害の対象となる地域はモスクワ、サンクト、極東といった、世界中の人が集まる大都市にほぼ限っていました。
ですが、今回のメールでは 全 ロ シ ア と記載されていましたので、ムルもその対象に入ってしまったと震撼していたわけです。

最近は南方から鬼のようにコーカサス人がムルに押しかけ、労働許可やら暫定定住申請をしていますし、どんどん国際化が進むと思われますので、モスクワやサンクトのようになるのは時間の問題かもしれません。

・・・・でもまあ、5日は授業があり語学学校へ仕事しに行きましたけど、心配されたことは起きませんでした。よかったです。まだまだムルは安全ですね。

<写真>
ムルマンスク市北部のスキー場、ユージヌィスクローンの雪融け