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「聖地マリージョワ」の海軍本部会議室では、「王下七武海」の2人が現れて以降、おかしな事が起こっていた。
海軍大佐達が、自らの意志とは別に、誰かに操られたように戦いだしたのだ。
海軍本部中将「大参謀のツル」は落ち着き払って、「ドフラミンゴお前の仕業だね?いい子だからおやめ」とまるで幼な子を諭すように言った。
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ドフラミンゴは「いい子だからかフフッ!!敵わねェなァあんたにゃ。おつるさん」と笑って、ちっとも言う事を聞かなかった。
いたずらをやめないドフラミンゴを烈火の如くに叱ったのは、海軍本部元帥(海軍総大将)の「仏のセンゴク」であった。
「くだらんマネをするな、海のクズ共」
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センゴク元帥は「七武海」の事を、政府の協力者ではなく、あくまでも海賊として見下していた。
海賊が6人中2人も集まったのは予想外だと会議を始めようとした時、そこに「鷹の目ミホーク」が現れた。
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この男の登場には、センゴクもドフラミンゴも驚いた。
彼は「七武海」のメンバーでも召還されたわけでもなく、自らの意志でこの会議を傍観に来たと言う。
「『海軍本部』に『七武海』、対峙する勢力同士では円卓も意味を成さない様だな。おれはただの傍観希望者だ、今回の議題にかかわる海賊達に少々興味がある・・それだけだ。」
ミホークの言葉を受けて「ならば私も傍観希望でよろしいですか?」と切り出した、招かざる者がもう1人いた。
海軍本部の聖地マリージョアの、しかも本部会議室に、誰にも気づかれずに潜入することは至難の技のはず。
その男は、しゃべる度にステッキを振り回し、軽快なタップのリズムを刻む色白の男で、「ラフィット」という、西の海で名の通った元暴力保安官だった。
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ラフィットは、七武海の空いた席に「黒ひげ海賊団のティーチ」という男を推薦しに来たと言う。
だが、誰もその名を知る者はいなかった。
ラフィットは不敵な笑みで「抜かりなき計画を立てておりますので、少々時間を頂きたい。我ら『黒ひげ海賊団』の名をご記憶くださいます様に」と言って消えた。
その男”ティーチ”とは、ジャヤのモックタウンの酒場で、ルフィが出あっていた大男であった。
そして、かつて白ひげ海賊団クルーで、2番隊隊長エースの部下でありながら仲間殺しをし、エースが船を降りて追う男でもある。
自らの海賊団を結成して船長となったその男は、ジャヤで、名を挙げるための踏み台とする1億を越える大物賞金首の海賊を探していた。
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一方、グランドラインのとある海では、”赤髪のシャンクス”の使いの男が、白ひげに手紙を渡していた。
だが、白ひげは読みもせずにその手紙を破り捨てて言った。
「あのボウズは、いつから手紙なんざよこす大物に成り下がっちまった?大方、エースと黒ひげの事だろうよ。
赤髪のガキに伝えろ。おれにものを言いたきゃ、いい酒持っててめェで来いと」
これが、現在の世界最強の男と呼ばれる大海賊「白ひげ」こと、エドワード・ニューゲートである。
だがこの大男は、大勢の看護師と、大量の管につながれ、何らかの病気治療中のようであった。
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「赤髪のシャンクス」は、白ひげの元から帰った使いの男からこの伝言を聞いて、愉快そうに笑った後、とびきりのいい酒を持って「白ひげ」に会いに行く準備をはじめた。
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今回の登場人物は、すべて物語の軸を担う重要メンバーの揃い踏み。
それぞれの目的の為に動くバギーと、エース。
何かを感知して動き出した鷹の目のミホーク、白ひげ、赤髪のシャンクス。
そして、クロコダイルを遥かに凌ぐ七武海達。
それらを統制、討伐する立場の世界秩序「海軍本部」の重鎮達。
黒ひげ海賊団は、読者にとっても記憶しておかねばならない海賊のようです。黒ひげの「周到な計画」が動きだす。
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