ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

130話 最高速度   (冬島・チョッパー登場-1) 

2015年11月10日 | アラバスタ編



「アラバスタ王国」へ向かう航海の途中で、ナミが40度の高熱を出して寝込んだ。
ビビの知る”グランドライン”の異常気象による発病は、突然死もありえるらしい。
だが、この船で医学を知るものは、ナミ一人。そのナミが倒れては治療もできければ、船をアラバスタへ導くこともできない。



しかも、ルフィもウソップもサンジも、おそらくゾロも今まで一度も病気にかかったことがなく、ただバタバタとうろたえるだけだった。




「医者を探すぞ!」と言うルフィに、病床のナミがそれを止めた。実は、ナミは3日前の新聞で、アラバスタ王国の暴動がのっぴきならない事になっている事を知っていた。ビビが国を出た時点では、国王軍60万に対して、反乱軍40万の鎮圧戦だったのが、国王軍の兵士30万人が反乱軍に寝返り、形勢は反乱軍が上回る事態となっていた。
これでは、アラバスタの暴動はすぐにも本格化する。一刻の猶予もないことを知るナミは、あえてビビにこの事実を隠して航路を急いでいたのだった。


ナミの思った通り、ビビは新聞記事を読んで大きなショックを受け、崩れるように座り込んだ。戦争だけは避けねば・・!!戦争になり、大量の血が国中で流れれば、国は終わりだ。
「もう、無事に帰り着くだけじゃダメなんだ・・・、一刻も早く帰らなきゃ、間に合わなきゃ、100万人の国民が無意味な殺し合いをすることになる・・・」



ルフィ達は、ここでやっと、ビビの背負うものの大きさを知る。


ナミは、真っ赤な顔で「私は平気、そのうち勝手に治るわ、心配してくれてありがとう」と言って、スタスタと歩いてみせて甲板に出た。ゾロに任せていた船の進路は、案の定、ものの見事に外れてしまっている。
さらに、ナミは肌で空気が変わったことを感知し、ふらふらの体とぼうっとする頭で、必死で船の舵の指令を出した。


苦悩の末、ビビは甲板に出てみんなに頼んだ。
「みんなにお願いがあるの。乗せてもらっておいて、こんな事を言うのも何だけど、今私の国は大変な事態に陥っていて、とにかく先を急ぎたい。だから、この船を”最高速度”でアラバスタへ進めてほしいの!!」

男達は、皆一様に険しい顔で黙っていた。
ナミだけがかすかな声で「当然よ!約束したじゃない!!」と無理に笑顔をつくってみせた。

ビビは話を続けた。
「だったら、すぐに医者のいる島を探しましょう。一刻も早くナミさんの病気を治して、アラバスタへ!!それがこの船の”最高速度”でしょう!?」
この言葉に、男達はにっと笑顔を見せ、そしてビビのその覚悟と度胸を受け取った。





その時、不意に雲がかげり、突如前方に巨大なサイクロンが渦を巻いているのが見えた。つい先ほどまで、この船が向っていた方角に立ちあがっており、ナミの指示がなければ、今ごろサイクロンに呑み込まれて命はなかった。
ビビは、あらためてナミの凄さを知った。
(グランドラインのサイクロンは、前兆のない風だと言われているのに、この人は元々理論だけで天候を予測しているんじゃないんだ・・・!!体で天候を感じ取っている・・・こんな航海士みたことない・・・・)




その後、医者を探して南に向かったメリー号は、1日が過ぎたころ、ゾロが海の上に人が立っているのを発見する。






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