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ビビは、その女ミス・オールサンデーに怒りを抑えることができなかった。
「ナメんじゃないわよ!!!よくもイガラムを・・・!!!」だが、ビビの敵う相手ではない。
女は、ビビやチャカがバロック・ワークスの部下にした事と、バロック・ワークスがイガラムにした事は同じだ、と主張した。どの立場であれ、仲間をやられるのは悔しいものである・・・と言い終わるや女は、ビビの体にその手を突き刺した。
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イガラム隊長を殺し、今、目の前でビビ王女を殺されたペルは、怒りに震えて女を強襲する為ハヤブサとなって空高く飛び上がった。しかし、女が【三輪咲き(トレスフルール)】とつぶやくと、ぺルの体から女の手が三本生えて、その翼を封じ、ペルはビビの居る屋上に急落して激突した。
ベルが死んだと思ったビビは、無傷で無事だった。
事態を飲み込めないペルとビビに、女は自分の能力を説明してみせた。「私が口にしたのは【ハナハナの実】、体の各部を花のように咲かす力が私の能力よ。咲く場所を厭わない私の体は、あなたを決して逃がさない」
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女が、【六輪咲き(セイスフルール)】とつぶやくと、ペルの体から女の腕が6本生えて、ペルの各部の関節をギリギリと締め上げ・・・
「クラッチ!!」の声で、ペルの体はゴギッ!!!といいう鈍い音と共に不自然に後ろに折りまげられ、気絶して地面に倒れた。
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アラバスタ最強の戦士を、息一つ乱すことなく倒してみせた女に、ビビはゾッとした。
ビビがミス・オールサンデーに連行されている間、牢の中のルフィとウソップは相変わらずふざけていて、ナミだけが、危機感に襲われていた。
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そこに"主賓"が現れた。
「よく来たな、アラバスタの王女ビビ、いや、ミス・ウェンズデー」
ビビの怒りは止まらなかった。
「来るわよ!!どこまでだって・・!!!!あなたに死んで欲しいから!!!Mr.ゼロ!!!」
だが、クロコダイルはその怒りすらあざ笑う。「死ぬのはこの"くだらねェ王国"さ」
ビビは怒りに任せて、チェーン型の武器【クジャッキー】を振り回してクロコダイルを攻撃した。「お前さえこの国に来なければ、アラバスタはずっと平和でいられたんだ!!!!」
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クジャッキーは、クロコダイルの頭部を粉々に破壊したが、無駄な事だった。さらさらと砂に形を変えたクロコダイルは、ビビの背後で再形成し、ビビを拘束した。「この国に住む者なら知ってるハズだぞ、このおれの【スナスナの実】の能力くらいな。」
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クロコダイルは、ビビを椅子に掛けさせて楽しげに言った。「ちょうどパーティが始まる時間だ」
バロック・ワークス社「ユートピア作戦」開始された。長い一日が、始まる。
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