ルフィが、ロビンにしたこと-------それはアラバスタの地下聖殿でのことだった。
ルフィはクロコダイルをぶっ飛ばした後、クロコダイルの毒によって意識を失って倒れた。そのルフィを解毒し、助けたのはロビンだった。
国王コブラは、女に聞いた。
「なぜ、嘘をついた。その石にはこの国の歴史など刻まれてはいない・・・!!お前達の欲しがる"兵器"の全てが記されてあったはずだ、そのありかも・・・。」
体をクロコダイルの爪に突き刺され、ぐったりと岩に体を預けたまま、ロビンは答えた。「興味がないの・・・国や人間が死のうが生きようが・・私にはそんな事どうでもいい。もとより、クロコダイルに兵器を渡すもつりはなかった。」
女の答えは、国王コブラには理解し難いものであった。
「私の求めていたものは・・・・"真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)。世界中に点在する"歴史の本文"の中で唯一、"真の歴史"を語る石!!!」
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「もういいの・・・20年探し続けて、ここが最後の希望だったけど・・ハズレ。ここでこのまま死ぬのなら、ちょうどいい、この道で生きて行くことに私は疲れた・・・ただ歴史が知りたいだけなのに・・・私の夢には・・・敵が多すぎる」女はそう言って、静かに涙を流した。
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国王コブラは、驚きを隠しきれない顔で、女に聞いた。
「"語られぬ歴史"は・・・紡ぐことができるのか・・・!!?その歴史が、"歴史の本文(ポーネグリフ)"だと言うのか!!!?」
女は何も答えなかったが、その目は確信をついていた。国王は、うちのめされたようなショックを覚えた。
(ならば、なぜ我々は・・・・。)
二人共、地下聖殿の崩壊は気に留めていなかった。ここで死ぬことは、もう覚悟が出来ていた事だから。だが、そんな二人を毒から立ち直ったルフィが抱え込んで、地下聖殿からの脱出を試みた。
ここを死に場所と決めていたロビンは、助けられる事を抵抗した。「ちっょっと待って!私にはもう生きる目的がない!!私を置いていきなさいっ!!!」
だが、ルフィがそれに従うわけもなく、かくしてロビンはルフィによって命を助け出された。
それが女の言うルフィの”責任”だった。「死を望む私を生かした、それがあなたの罪。私には行くあてがないの、だから船において」
考古学者の家系に生まれ、8歳で「考古学者」で「賞金首」になり、それから20年政府から姿を隠して生きてきた。得意なことは「暗殺」。
そんな自己紹介ニコ・ロビンはクールに麦わらの一味達に馴染んでいった。ゾロ以外とは。
その時、船は異常を感知した。
空から何かが降ってくる・・・「人が空想できる全ての出来事は、起こりうる現実である」
物理学者ウイリー・ガロンの言葉まさしく、空から、巨大ガレオン船が振ってきたのだ!!!
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そして、次の島を目指すはずのナミの「記録指針(ログ・ポーズ)が、ピタリ上空を指したまま動かなくなった。
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あわてふためくナミに、ロビンが少し動揺して言った。
「指針が上を向いているなら・・・・・"空島"に"記録"を奪われたという事・・・!!」
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