ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

50話 己々が路 (サンジ登場-9)

2015年08月20日 | 東の海編
(1)東の海編--→⑤サンジ登場--→[鷹の目の男.2]




外の騒ぎにコック達が甲板に飛び出すと、クリークの艦隊本線は、ぼろぼろに斬り捨てられていた。皆はあまりに突然の信じ難い惨劇に、何が起こったのかわからずにいた。


一方、船と航海士を失ったルフィ達は、ジョニーからナミが去った詳細を聞いた。
暫く海賊の指名手配書を眺めていたナミだったが、突然ヨサクとジョニーを海に突き落とし、
「私は海賊専門の泥棒だもん!この船だって例外じゃないわ。私は一度だって仲間だなんて言ってないし、手を組んでただけ!じゃあね!あいつら言っといて!縁があったらまた会いましょって!」と言い残して、ナミは船と宝を奪って逃げたのだと言う。


ウソップとゾロはナミの裏切りに憤ったが、ルフィはそこではなく、「おれはあいつが航海士じゃなきゃ いやだ!!!」と喚いた。


レストランから離れた海上で、ゴーイングメリー号のナミは一人、泣いていた。
「いー奴らだったなぁ・・・。また会えるかなぁ。・・・自由になりたいよ、ベルメールさん・・」彼らをも裏切らねばならない理由がナミにあることを、彼等はしらない。



船長の言葉に、ゾロはため息をついた。 「わかったよ。・・・・世話の焼ける船長だぜ、行くぞ、ウソップ。」
ゾロが海賊ドン・クリークとレストランの事態をルフィに任せてナミを追って行きかけた時、艦隊を潰した男が人々の前に姿を現した。
その姿を一目見たクリークの部下達は、恐怖に震え上がった。それもそのはず、グランドラインで5千人が乗る艦隊をたった一人で沈めた男が、「西の海(サウスブルー)」まで追ってきたのだから。

小さな小舟に乗った眼光鋭い黒服のその男こそ、『鷹の目の男』と呼ばれる大剣豪である。
ゼフは「奴は世界中の剣士の頂点に立つ男だ。」と言った。




かつてのグランドラインでの敵に、クリークの部下達が一斉に銃を撃ったが、鷹の目の男は、少しも動じずに剣を小さく動かすと、弾丸の軌道をふわりとやさしく変えてよけた。


普通の人の目には、その速度と微妙な動きは目に留まらないが、ゾロには"その男"の驚異的な剣術の凄さを肌で感じとっていた。「・・何発撃ち込んでも同じだ。切っ先でそっと弾道をかえたんだ、あんな優しい剣は見たことがネェ。」

鷹の目の男は答えた。 「柔なき剣に強さなどない」
ゾロはその男から視線を動かさずに問うた。 「その剣でこの船も割ったのかい。」
「いかにも。」と答える男にゾロは「なるほど・・・最強だ。」とつぶやくと、ニッに笑ってバンダナを頭に巻いて戦闘態勢に入った。



圧倒的に強い相手に挑もうとするゾロに、鷹の目の男は聞く。「何を目指す?」
ゾロは短く「最強」と答える。
しかし、誰の目にも恐らくゾロ自身も、剣を交えずともその力量差は見て取れた。それでも挑戦するのは「おれの野望ゆえ、そして親友との約束の為だ」


ゾロの進む道に、ルフィは口を出さずに見守った。










最新の画像もっと見る

コメントを投稿