ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

256話 戦鬼 ワイパー

2016年03月16日 | 空島編





ガン・フォールが”神”だった頃、「ワイパー」はシャンディアの若き青年だった。
”神ガン・フォール”は、何度もシャンディアを訪ねては、和平交渉を持ちかけていたが、島をまるごと返してほしいシャンディアと、島を譲れない空人ガン・フォールの交渉はいつも決裂に終わっていた。

ガン・フォールは「大地ヴァースの恵みは、もはやスカイピアに欠かせぬものとなっている。今さら罪なき者達から、それを奪い取ることなどできやしない。共存できぬか」ともちかけるが、その言葉は、若きワイパーをさらに苛つかせた。
「空の者達に罪がないだと!!?戦わず平和に暮らしてりゃそう映るかも知れねェな!!!!お前ら「神隊」以外も、戦いに巻き込んでやろうか!!!罪を消したければ、リスクを負え!!!交渉決裂だ!!!!」




赤ん坊だったアイサは、離れた場所にいても、村で怖いことがあると決まって泣き出す子だった。
ラキは、アイサが泣くのはワイパーのせいかもしれないと思った。
村に争いがある時、その中心にはいつも戦闘の鬼のようなワイパーがいたからだ。




その若き鬼が立派な戦士となった今、これまでにない程にワイパー率いる若者達は、闘いに燃えていた。
ワイパーは、ラキがアイサの為に少しずつ"ヴァース"を集めていることに怒った。
いつまでもチマチマとヴァースの欠片を集めるのではなく、大地を島ごと奪還するのだ。
「おれはこのチャンスを逃さない。途中で倒れた者を見捨て、仲間を踏み越えて前に進める者だけついて来い!!!今日おれはエネルの首を取る!!」




しかし現神・エネルにはシャンディアの戦士達の決死の覚悟すら、退屈しのぎのゲームの一部に過ぎなかった。
今から始めるサバイバルゲームで、3時間後に立っている者の人数を当てるゲーム。
「神官3人、神兵50人に、シャンディアの者達20人と青海人8人の総勢81人による、生き残り合戦だ!!ヤハハハハ!!!今より3時間後に残っているのは、5人だ!!!」




夜明けとともに、”サバイバルゲーム”は開始された。

神の島アッパーヤードを飛び回るシャンディアの戦士達は、突然空中で体が動かなくなって止まってしまった。
そこに高笑いで現れたのが、神官の1人「シュラ」だった。
シュラは「ここは生存率3%の"紐の試練"!!!我がエリアに張り巡らされているのは、目に見えぬ程細いが強靭な"紐雲"だ」と高らかに宣言した。

だがワイパーは、ただ一人シュラの「紐の試練」に落ちなかった。
シュラは、接近戦でワイパーの肩に【熱の槍(ヒートジャペリン)】を突き刺したが、ワイパーは「やるよ、肩の一つでよけりゃあな!!!【排撃(リジェクト)】!!!!」と言って、ダイアルをぶっ放した。




ワイパーがその手に仕込んだのは、現在空で普及している【衝撃貝(インパクト・ダイアル)】の10倍のエネルギーを放出する、絶滅した古代貝を利用した【排撃貝(リジェクト・ダイアル)】であった。
放出するエネルギーが大きい分、使い手への反動も大きい。
それがワイパーの覚悟だった。今相手にしているのは、自分の体や命の代償がないと倒せるはずのない強敵なのだ。
400年の決着を、今、つける。命を犠牲にしてでも。



この時点で、サバイバル脱落者、神官シュラ1名、残り80人。







今の日本も、戦闘とは無縁に平和に暮らす人々と、その平和を守る自衛隊の人々や駐日米軍の兵士がいて。
戦闘と関わる事のない非戦闘員の人々の多くは、ただそこに当たり前に平和があると思っているが、実際はどうなのだろう、と思いました。
エネルギーや資源の乏しい日本が、豊かで幸せな生活を望む時、その影で生活を守る人々がいる事を考えさせられました。







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