ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

47巻-454話 ハナウタ (夜討ち-5)

2016年10月04日 | スリラーバーク編






大蜘蛛ゾンビ「タララン」は、蜘蛛の糸を使って平然と這い上がってきた。
ロビンとフランキーの協力の元、フランキーが大蜘蛛「タララン」を叩きのめした。

だが蜘蛛は1匹だけではなかった。
油断したロビンは、無数の小型蜘蛛ゾンビ「スパイダーマウス」の蜘蛛糸に絡め取られて、身動き取れなくなってしまっていた。ロビンを助けようとしたフランキーも、起き上がってきた大蜘蛛「タララン」の糸に絡めとられて身動きが取れない。さすがのフランキーも、ホグバックの改造によって強固になった糸から逃げられないでいた。




サンジやゾロ、ルフィも天井に潜んだ「スパイダーマウス」の糸に絡めとられたのだと蜘蛛達は笑った。絶対絶命・・・とフランキーとロビンが思った時だった。
どこからともなく、歌が聞こえてくる。


ヨホホホホー ヨーホホーホー ヨホホホー ヨーホホーホー
ビンクスの酒を届けに行くよ
海風 気まかせ 風まかせ
潮の向こうで 夕日も騒ぐ
空にゃ 輪をかく 鳥の唄


唄の主はブルックであった。
身軽な彼はひとっとびで建物の上部まで来ると、いつもの口調でロビンとフランキーに挨拶を済ませ、大蜘蛛ゾンビに「もう決着はついてますから・・・【鼻唄三丁・・・矢筈斬り】!!!」と言って刀を鞘に戻した時、大蜘蛛ゾンビ「タララン」は真っ二つに斬られていた。




だがゾンビは何度でも立ち上がってくるぞ!とフランキーが身構えたが、ブルックは「ヨホホホ、ご心配なく。対処しました。ゾンビにも弱点があるのです。」と言うと、タラランの口から魂が抜け出てタラランは浄化された。

ブルックは飛んでいく魂に「さぁ帰りなさい!主人の下へ!!!」と声をかけた。魂の抜けた大蜘蛛「タララン」はそれきり動かなくなった。




ボス蜘蛛「タララン」が浄化されたのを見た「スパイダーマウス」達は、ブルックを見て大騒ぎを始めた。
「間違いない!!!あいつは"ハナウタ"だ!!!5年前にこのスリラーバークを滅茶苦茶にした男だ!!ご主人様に報告だー!!!」と一斉にどこかへ去って行った。

ブルックは「いやはや皆さん、この島に入ってきてしまいましたか。来てしまったのなら仕方ない、この島の全てをお話ししましょう!!」と協力的だった。

蜘蛛の糸は力に強いが、火には弱く、フランキーとロビンは糸から解放された。


ブルックの話では、ブルックが甦った後、舵のきかない船で海を彷徨っていたがある時、スリラーバークへ誘われて島に上陸した。それが5年程前の事らしい。

ブルックは、フランキーとロビンに5年前に知ったスリラーバーグの秘密を教えた。
ここでは捕まった人間は、その影を、王下七武海の大男で【カゲカゲの実】の能力者ゲッコー・モリアに引きはがされ、「没人形(マリオ)」と呼ばれるつぎはぎの死体の中に入れられてしまう。
影とはその人の”もう一つの魂”であり、ゲッコー・モリアはそれを服従させて支配してしまうという。



厄介なのは、生物の死体をより強靭にくみ上げる天才外科医「ドクトル・ホグバッグ」が協力している事。各地の墓場から集めた伝説的な戦士の肉体を復活させ、おびただしい数の「没人形」を作りだして、モリアに提供している。

結果、影から奪った「性格」や「戦闘能力」を、強い肉体と融合させて、より強いゾンビ兵を作り出す。だからモリアは戦闘能力の高い、高額賞金首の影を欲しがっているのだと言う。




ただし、影を抜いた本体を殺せば影も死ぬ為、本体を生かしておく必要があり、本体が強い場合は、船に乗せて魔の海域へと出してしまい、「スリラーバーク」から遠ざけるのだ。





そこまで説明するとブルックは「私が最善の方法を教えますから、私を信じてその通りに動いてください。乗ってきた海賊船に戻ってください」と言う。

理由はこうだ。
影を奪われた本体は、2日間程気絶するのでその間に強ければ強い者程、船に乗せられてスリラーバークから追い出される。

恐らく、仲間達の本体は影を取られた後、生きたまま船に乗せられるであろうから、海に出される前に仲間達の目を覚まさせる事が、影奪回のチャンスを見出す唯一のチャンスなのだと言う。

それからブルックは、フランキーとロビンにそれぞれ「塩」を持たせた。
塩を口に押し込むと、ゾンビは浄化されて魂を吐き出して元の死体へと戻る。
【悪魔の実】の能力で動いているゾンビは、悪魔の実の弱点である海の塩に弱いというわけだった。

ブルックがここまで島に詳しいのは、5年前に一人で戦ったからであった。
その時、ブルックは大敗して逃げかえっていた。
「どうしても死にたくなかった。私は船でたった一人の生き残りですから、いつかこの"魔の海域"を抜けて仲間との"約束"を果たしたくて・・・命惜しさに逃げました!!!
ですが、生き永らえる事は何の解決にもならなかった。だから今度はもう逃げません!!!
"あの男"に勝って、影を取り返すまでは!!」





そう言ったブルックは、5年前を思い出して、悔しそうだった。
戦いの為に二人の前を立ち去ろうとするブルックを、フランキーが呼び止めて一つだけ質問した。

「話のついでに・・・もう一つだけおれの質問に答えてけ」




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