むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

ノムヒョン「自殺」で利益を受けるものは?陳水扁への見せしめか?

2009-05-24 19:46:56 | 台湾その他の話題
韓国検察当局がノムヒョンの金銭授受問題の捜査を打ち切るといっているが、それでは現在の与党ハンナラ党にまで伸びている捜査全体が打ち切られるということで、一義的に得をするのは現政権ということになる。
またノムヒョンを逮捕すれば「大統領経験者を侮辱した」という議論が起こり、逮捕しなくても保守派から「逮捕しろ」という声が高まり、国論二分の騒ぎになるから、逮捕か在宅起訴前におとなしく死んでくれるのは検察や現政権にとって都合が良い。

さらに、背後にいる米国のことを考えると、これは陳水扁への脅し(thai5 ke ka3 kau5、鶏を殺してサルに見せる、見せしめ)の意味もあるのではないか?

事実、24日付けの台湾各紙はノムヒョン「自殺」だけは一面で大きく、さらに他の面でも大展開している。国際ニュースとしては911以来だ(皮肉)。日頃まったく国際事件など一面にならない台湾紙としては、異例かつ異常だ。
ノムヒョン当選後、陳水扁とはしばしば類似性が韓国および台湾のメディアで指摘され、お互いに意識・シンパシーを抱く関係にあったのは事実だから、この件で陳水扁に与える衝撃は大きいと思われる。



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