馬英九はおそらく独裁者になろうという野望を持っているようで、抗議運動によって馬政権は反省し改善するどころか、ますます依怙地になり、ますます凶暴化、狂人化している。
しかし台湾はもはや独裁が通用する社会ではなく、8年間のリベラル政権下で自由と民主主義を謳歌してきた人たちに、逆コースを受け入れる土壌はない。
だから、今週に入って、今の台湾で展開されている対立の図式が、従来の「外省」対「本省」あるいは「藍」対「緑」ではなく、「外省権貴(外省人のなかの一握りの特権階級)」対「その他圧倒的多数の一般庶民(族群と政党支持を問わず)」という図式になりつつある。
10日の大話新聞には、軍団地出身の外省人2世を名乗る視聴者がまさに外省人なまりでコールイン、「これまで深藍で国民党の忠実な支持者だったが、今回、国旗が没収されたり、なんでもない庶民が警察に殴られたりしたのを見て、憤激した。今日はじめてこの番組も見て電話した。今後は緑になり、台湾民主防衛隊を組織したい」と述べる一方、「今回のデモには、政権側が過激な挑発をする部隊をもぐりこませていたのは事実。私の隣家の人はそうやって駆り出されていた」と暴露した。
この話は私の友人の間で話題になっている。
また10日夜、「野いちご学生運動」を支援する学者が声明を発表、500人あまりが署名したことが発表されたが、その学者の中には従来の民進党より以外にも、従来は国民党よりだった郭力、陶儀芬、廖元豪、陳光興などの名前もあり、全体の3分の1を占めていた。
(支援する学者の名前を記したタテカン)
「抗議國家暴力,聲援靜坐學生」台灣學界連署聲明: http://www.tahr.org.tw/index.php/article/2008/11/09/624/;http://www.shadowgov.tw/?p=news,detail,14027;http://www.coolloud.org.tw/node/29813
さらに、11日午後1時過ぎには、1950年に国民党に加入し、大学教授を務め、警察の教育もしたことがある80歳の老人が、持ってきた「遺書」を配り、さらにガソリンをかぶり、焼身自殺を図った。「遺書」によれば、警察の横暴と職権乱用に激怒のあまり焼身自殺することにした、という。すぐに消火され、病院に運ばれたが、全身の80%をやけどし、生命の危険があるという。老人は外省人といわれるが定かではないが、いずれにしても国民党の忠実な支持者だったことは間違いない。
(焼身自殺を図った老人の「遺書」)
つまり、警察の横暴にみられる基本的人権に対する侵害、「国旗」没収という「中華民国」の自己否定、さらに中国への急激かつ過度な傾斜に、深藍といわれる国民党の忠実な支持層にも、馬政権への疑念、不信、反発が広がっていることを示すものである。
その一方で、外省人の中で特権層を構成する人たちは、高まる政権への不信、抗議に脅威を抱いているのか、「野いちご」の現場で私が見ていただけでも8,10日の昼間には妨害を図る国民党系の人間が入れ替わりたちかわり現れていた。見るからに外省人の高級公務員かその家族という風体で、馬英九が指令して妨害を企ているという意図がありありだ。
(しかし「経済をよくする」といっていたのに、政権抗議運動への妨害工作ばかり考えているとは、おそらく馬は精神的にかなり問題が起こっていると見られる)
いずれにしても、10月ごろから台湾の街の雰囲気はどうもおかしい。憤激が充満しているという感じだ。特に先週以降はこの憤激が、国民党支持層にも拡散している。
国民党政権が中国を失ったとき、228の直前、フランス革命の直前もおそらくこんな雰囲気だったのだろう。
憤激を街頭運動などの実行に移すためには、まだまだ時間が必要だろうが、台湾はいずれなんらかの偶発的事件を契機に、全国民規模の抗争、動乱、革命が起こる可能性が高い。
しかし台湾はもはや独裁が通用する社会ではなく、8年間のリベラル政権下で自由と民主主義を謳歌してきた人たちに、逆コースを受け入れる土壌はない。
だから、今週に入って、今の台湾で展開されている対立の図式が、従来の「外省」対「本省」あるいは「藍」対「緑」ではなく、「外省権貴(外省人のなかの一握りの特権階級)」対「その他圧倒的多数の一般庶民(族群と政党支持を問わず)」という図式になりつつある。
10日の大話新聞には、軍団地出身の外省人2世を名乗る視聴者がまさに外省人なまりでコールイン、「これまで深藍で国民党の忠実な支持者だったが、今回、国旗が没収されたり、なんでもない庶民が警察に殴られたりしたのを見て、憤激した。今日はじめてこの番組も見て電話した。今後は緑になり、台湾民主防衛隊を組織したい」と述べる一方、「今回のデモには、政権側が過激な挑発をする部隊をもぐりこませていたのは事実。私の隣家の人はそうやって駆り出されていた」と暴露した。
この話は私の友人の間で話題になっている。
また10日夜、「野いちご学生運動」を支援する学者が声明を発表、500人あまりが署名したことが発表されたが、その学者の中には従来の民進党より以外にも、従来は国民党よりだった郭力、陶儀芬、廖元豪、陳光興などの名前もあり、全体の3分の1を占めていた。
(支援する学者の名前を記したタテカン)
「抗議國家暴力,聲援靜坐學生」台灣學界連署聲明: http://www.tahr.org.tw/index.php/article/2008/11/09/624/;http://www.shadowgov.tw/?p=news,detail,14027;http://www.coolloud.org.tw/node/29813
さらに、11日午後1時過ぎには、1950年に国民党に加入し、大学教授を務め、警察の教育もしたことがある80歳の老人が、持ってきた「遺書」を配り、さらにガソリンをかぶり、焼身自殺を図った。「遺書」によれば、警察の横暴と職権乱用に激怒のあまり焼身自殺することにした、という。すぐに消火され、病院に運ばれたが、全身の80%をやけどし、生命の危険があるという。老人は外省人といわれるが定かではないが、いずれにしても国民党の忠実な支持者だったことは間違いない。
(焼身自殺を図った老人の「遺書」)
つまり、警察の横暴にみられる基本的人権に対する侵害、「国旗」没収という「中華民国」の自己否定、さらに中国への急激かつ過度な傾斜に、深藍といわれる国民党の忠実な支持層にも、馬政権への疑念、不信、反発が広がっていることを示すものである。
その一方で、外省人の中で特権層を構成する人たちは、高まる政権への不信、抗議に脅威を抱いているのか、「野いちご」の現場で私が見ていただけでも8,10日の昼間には妨害を図る国民党系の人間が入れ替わりたちかわり現れていた。見るからに外省人の高級公務員かその家族という風体で、馬英九が指令して妨害を企ているという意図がありありだ。
(しかし「経済をよくする」といっていたのに、政権抗議運動への妨害工作ばかり考えているとは、おそらく馬は精神的にかなり問題が起こっていると見られる)
いずれにしても、10月ごろから台湾の街の雰囲気はどうもおかしい。憤激が充満しているという感じだ。特に先週以降はこの憤激が、国民党支持層にも拡散している。
国民党政権が中国を失ったとき、228の直前、フランス革命の直前もおそらくこんな雰囲気だったのだろう。
憤激を街頭運動などの実行に移すためには、まだまだ時間が必要だろうが、台湾はいずれなんらかの偶発的事件を契機に、全国民規模の抗争、動乱、革命が起こる可能性が高い。