しばらく、見本市についての話が続きました。ここで、少し話が飛びますが、船荷証券についての話題になります。海外取引においてはとても重要な書類です。
貿易業務の初心者にとっては非常にわかりにくい書類です。貿易実務経験者でも本来の意味がわからない方も多いのですが、本来の意味などがわからなくても手順通り行えば、支障なく業務を行うことができています。
今日はまず初心者の方に船荷証券について簡単に説明しましょう。英語でBill of Lading 通常B/L 、ビーエルと呼んでいます。海外でもB/Lで通じます。
では、B/Lって、一体何でしょう?
宅配便や国内の運送業者に貨物や書類を送る時にいわゆる「送り状」なる書類に住所などを記載しますね。荷物を取りに来てもらい、「送り状」を業者に荷物と一緒に渡します。その時に、ドライバーさんは、1枚に判取り(サインやハンコをして)返してくれます。B/Lの仕組みはこれと同じようなものです。
輸出業者が貨物をコンテナ・ヤードやコンテナ・フレートステーションへ搬入し、あるいは貨物が船に積み込まれると、船会社は、確かに、輸出者さんの貨物を受け取りましたと言って、判取りではなく、このB/Lを輸出者に発行してくれます。 これがB/Lです。B/Lの一面ではありますが。 次回は、手順に従った B/Lの流れについて話します。
船荷証券については、貿易の本には必ず書かれている項目ですが、読んだだけでは中々理解できないところですし、貿易講座でも必ず話す内容です。私もできる限りわかり易いように講義を行っていますが、今回はもっと砕いて船荷証券(B/L)について、少し解説しましょう。海外取引の実務を行う上でも必ず遭遇するB/Lです。未知との遭遇!
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貿易アドバイザー 芝田政之
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