「しゃぼん玉」4月15日、札幌劇場
「切り子の詩」
「サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ」シアターキノ
「ラビング 愛という名前のふたり」
「ラビング 愛という名前のふたり」1950年代後半の米国。バージニア州では異人種間の結婚が違法とされていた。大工のリチャード・ラビング(ジョエル・エドガートン)は、恋人の黒人女性ミルドレッド(ルース・ネッガ)から妊娠を告げられ結婚を申し込む。バージニア州では異人種間の結婚は違法だったため、ワシントンD.C.で結婚式を挙げる。バージニア州に戻り暮らし始めるが、ある夜、保安官に逮捕されてしまう。
実話を基にした。コリン・ファースのプロデュースで、ジェフ・ニコルズが監督・脚本を担当した。
何ともジョエル・エドガートンがいい。表情はできるだけ押さえ、ほとんど感情を強くは表に出さない。夫人との間で安らぎ、子供たちも得ながら、ただ密やかに愛を育むといった風情である。逮捕された2人は一緒にバージニア州には住むことを禁じられる。仕方なくワシントンD.C.へ向かう。だが、出産の際に戻り、再び逮捕される。そして子どもを育てるため、意を決してまたもや戻る。そのころは公民権運動が隆盛を迎えていた時期で、ケネディー司法長官へミルドレッドが手紙を出すのだ。そこから、少しずつ変化が起きる。
最後はマスコミにも取り上げられ、州高裁では敗訴するが、連邦最高裁で勝利を勝ち取る。妻に比べ終始、夫は静かだ。権利を振りかざすわけでなく、憲法裁判で興奮する弁護士とは違い、ただ、静かに暮らしたいということなのだ。
映画が終わるとその後の二人の人生が字幕で語られる。夫の最期は悲しい現実があったようだ。そして妻は振り返るのだ。「I MISSED YOU……」。詳しくは書かないが、そこに全てがある。振り返れば、私はエドガートンの表情ばかりを追っていた。今年10本の指に入る映画だ。それにしても主人公の名前も、そして題名も「Loving」とは!
「切り子の詩」
「サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ」シアターキノ
「ラビング 愛という名前のふたり」
「ラビング 愛という名前のふたり」1950年代後半の米国。バージニア州では異人種間の結婚が違法とされていた。大工のリチャード・ラビング(ジョエル・エドガートン)は、恋人の黒人女性ミルドレッド(ルース・ネッガ)から妊娠を告げられ結婚を申し込む。バージニア州では異人種間の結婚は違法だったため、ワシントンD.C.で結婚式を挙げる。バージニア州に戻り暮らし始めるが、ある夜、保安官に逮捕されてしまう。
実話を基にした。コリン・ファースのプロデュースで、ジェフ・ニコルズが監督・脚本を担当した。
何ともジョエル・エドガートンがいい。表情はできるだけ押さえ、ほとんど感情を強くは表に出さない。夫人との間で安らぎ、子供たちも得ながら、ただ密やかに愛を育むといった風情である。逮捕された2人は一緒にバージニア州には住むことを禁じられる。仕方なくワシントンD.C.へ向かう。だが、出産の際に戻り、再び逮捕される。そして子どもを育てるため、意を決してまたもや戻る。そのころは公民権運動が隆盛を迎えていた時期で、ケネディー司法長官へミルドレッドが手紙を出すのだ。そこから、少しずつ変化が起きる。
最後はマスコミにも取り上げられ、州高裁では敗訴するが、連邦最高裁で勝利を勝ち取る。妻に比べ終始、夫は静かだ。権利を振りかざすわけでなく、憲法裁判で興奮する弁護士とは違い、ただ、静かに暮らしたいということなのだ。
映画が終わるとその後の二人の人生が字幕で語られる。夫の最期は悲しい現実があったようだ。そして妻は振り返るのだ。「I MISSED YOU……」。詳しくは書かないが、そこに全てがある。振り返れば、私はエドガートンの表情ばかりを追っていた。今年10本の指に入る映画だ。それにしても主人公の名前も、そして題名も「Loving」とは!