荒井山から

札幌は荒井山に家がある。東京-札幌-旭川-富良野-札幌と異動。室蘭を経て札幌へ。江別に行きまた戻った。もうすぐ退社だ。

見事な解決策

2011年01月30日 01時30分26秒 | 映画

001_2 「エリックを探して」29日、シアターキノ

 エリック・ビショップ(スティーヴ・エヴェッツ)はマンチェスターの郵便配達員。7年前に出て行った2度目の妻の連れ子ライアン、ジェスとの3人暮らしだが、子どもは言うことを聞かない。彼は交通事故を起こし、落ち込むエリック。仲間の励ましも効果ない。その夜、彼は自室でサッカーのスーパースター、エリック・カントナのポスターに向かって話しかけた。すると背後に声が。振り向くと、カントナ本人がいた。そしてエリックが最初の妻リリー(ステファニー・ビショップ)の存在について語るのだった。

やられたね、この結末。さすがケン・ローチ。

 家庭崩壊の子どもは悪さに走る。そしてそれをどのように解決するか。うなる解決。国鉄民営化反対、左翼のケン・ローチとしては郵政自由化も反対だろう。そう、ここでこそ仲間の存在が力になった。こんなユーモアを取り混ぜながら、問題解決するなんてね。お見事。お酒、パブの存在も、効率ばかりじゃないんだね。


罪への正当な罰とは

2011年01月30日 01時25分14秒 | 映画

「完全なる報復」28日、ユナイテッド・シネマ札幌

 フィラデルフィアで幸せな毎日を過ごしていたクライド(1008634_01ジェラルド・バトラー)は、眼前で妻子が無残な手口で殺された。犯人は逮捕されるが、有罪率のアップを狙う担当検事ニック(ジェイミー・フォックス)の独断で司法取引が行われ、犯人は極刑を免れてしまう。それから10年。短い刑期を終えて006いた犯人が惨殺された。そしてクライドは自分が殺したことを認める。ニックに司法制度の矛盾を訴え、その善処を訴える。それが出来なければ、裁判に関わった全ての人間の命はないと殺害を予告した。クライドは収監されるが、犯人の弁護士、裁判を担当した判事らが次々に暗殺された。ニックは食い止めようとするが、独房からの凶行の謎が解けなかった。

 このジェラルド・バトラーはよかった。フィラデルフィアは独立宣言が採択され、合衆国誕生の地。ある意味、米国の法の支配の原点とも言える場所なのだろう。監督は「交渉人」のF・ゲイリー・グレイ。脚本は「ソルト」のカート・ウィマー。

 収監されているのにどうしてと、謎はなかなか解けないが、言われりゃ別に不思議でも何でもない。ただ最後がね。こういう終わり方しかないだろうな。ちょっと残念だけど。司法取引における罪の重さとその罰との差。法律家は全体のバランス、損失と利益を比較考量するだけだが、被害者や遺族は011どうだろう。矛盾を感じないわけにはいかない。でもこういう風土はなじまないと思われる日本では、今のところここまではいかないが、ただ光市母子殺害などのように感情面でのわかりやすさに引っ張られることもありうる。もちろん裁判員裁判の導入で分かるように、強姦などの罪に関しては素直に罰則が軽いという気もするのだが。罪005と罰というのは、なかなか難しい問題だ。

 獄中での駆け引きで、ピザを獄中仲間と食べるシーンは面白かった。後は怖いけど。ジェイミー・フォックスは何やら上昇志向が強く描かれていたが、どうだろう米国では普通なんだろうか。特にマイノリティとしての側面もあり、その中での知識階級、法律家であるわけだから、エゴたっぷりに描いて貶める必要は無いんような気もするけど。   


むちゃくちゃだが

2011年01月30日 01時23分53秒 | 映画

005   「デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断」28日、ユナイテッド・シネマ札幌

 赤ちゃん誕生を5日後に控えたピーター(ロバート・ダウニー・Jr)は、妻の出産に立ち会うため、仕事先のアトランタから自宅のあるロサンゼルスへ1008653_01向かおうと飛行機に乗り込む。だが、目の前に現れた妙な男イーサン(ザック・ガリフィアナキス)のせいでテロリストと疑われ、搭乗拒否に遭う。財布も身分証も飛行機に置き去りにしたまま、降ろされたピーターの前に、再びイーサンがレンタカーに乗って現れ、大陸横断を持ちかける。俳優志望の彼はエージェントに会うためにハリウッドへ向かうのだという。彼は父親の遺灰をコーヒー缶に入れて持ち歩き、フレンチブルドッグのサニーを連れていた。

 「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」のトッド・フィリップス監督が004、ハングオーバーでめちゃめちゃぶりが笑えたザック・ガリフィアナキス。そこに人気俳優のロバート・ダウニー・Jrを持ってきた。下ネタも満載(おい、車の中でのシーンは強烈すぎだろ)で、その辺がアメリカ映画は身もふたもない。嫌なら見なきゃいいとばかりに。開き直りすぎだな。でも大人には面白い。ダウニーもこの線が好きなのだろうか。003


現実はどうなのか

2011年01月30日 01時18分49秒 | 映画

「ハーモニー」27日、札幌シネマフロンティア338173_005

 ジョンへ(キム・ユンジン)はお腹の子供を夫の暴力から守るために殺人を犯し、チョンジュ女子刑務所で服役し、獄中で息子ミヌを出産した。だが生後18カ月のみ養育を許され、ミヌを育てられるのはあと半年。その後は子供を養子に出すことにした。獄中では元クラブ歌手のファジャ(チョン・スヨン)、元プロレスラーのヨンシル(パク・ジュンミョン)、死刑囚のムノク(ナ・ムニ)やコン監守(イ・ダヒ)らに見守られながら、息子は育っていた。慰問に来た合唱団T0009466a_2の歌声に感銘を受けたジョンへは、自分たちも合唱団を結成しようと思い立つ。元音大教授ムノク指揮のもと練習を開始した。だが個性の強いメンバーたちの息はなかなか合わない。そこに性的虐待を行う義父を殺したしく収監されたユミ(カン・イェウォン)が加わった。

 こうした獄中のシT0009466チュエーションは、古くささがつきまとう。だが、女性囚の子育てという観点で語ることで、新鮮な切り口となった。そこにはDVも含めた女性の周囲に立ちはだかる現代的な問題も扱っており、大いにうなずかされた。もちろん描かれた模様は映画の  世界であり、韓国でもここまで自由な雰囲気だとは思わない。まして、日本ではここまで安楽で明るい扱いを受けているとは思わないが、獄中での更正、矯正教育の難しさと同時に出所後の現実を考えざるをえない。やはり出所後の親族友人など周囲のフォローの大いなる必要を感じ た。それにしてもかつて日本でも、獄中の話は人権面からも描かれたし、やくざ映画でも素材になったが、こんな明るい視点で描ききることはなかったはずだ。韓国映画の悪338173_006_2く言えば強引さ、ご都合主義が少し感じさせられるが、感動話にしてしまう、ねじ伏せるような力強さを感じさせた  のは間違いない。


掛け値無し

2011年01月25日 18時00分20秒 | 映画

1008558_01   「アンストッパブル」24日、ユナイテッド・シネマ札幌

 ペンシルバニア州の操車場で、ベテラン機関士のフランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)と若い車掌のウィル・コルソン(クリス・パイン)が初めて顔を合わせ、ぎこちない雰囲気のまま機関車1206号へと乗り込む。やがて貨物列車777号が暴走したという情報が飛び込む。777号には大量010の化学物質が搭載されていた。会社は何とか停止させようとするが、失敗に終わる。同じ路線を走っていたフランクは1206号を緊急待避線に間一髪すべり込ませ、衝突を回避すると777号の追跡を開始した。

 掛け値無しに楽しめる。デンゼル・ワシントンも年相応に格好良かった。トニー・スコットとワシントンはコンビは通算5回目になるそうだ。フラー操車場に勤める溶接工のネッド・オールダム役がリュー・テンプル。髪を束ねた彼は、初めはなんて奴だと思ったが、意外と凄い。車で機関車に追いついた。この凄さもあってこそだ。最後に得意になってインタビューに応じていたが、実に美味しい役だ。この雰囲気はちょっと悪っぽいかんじで得難い。それに引き替え、デューイ(イーサン・サプリー)は不真面目な運転士。暴走を起こした張本人だ。エンドロールで各人のその後を紹介していたが、当然解雇され、ファストフード業界に勤めているそうだ。

 物語に深みを与えるのは父親との関係がいまひとつなフランクの2人の娘、ウィル006とは別居中の妻という2人の家族模様を描いたことも大きい。


ヤマト発進

2011年01月25日 17時56分56秒 | 映画

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」24日、ユナイテッドシネマ札幌

 2194年、正体不明の敵1007928_01ガミラスが、地球に向けて攻撃を始める。軍も壊滅し、遊星爆弾で人類の大半が死滅した。5年後、地上は遊星爆弾で放射能汚染され、生き残った人類は地002_2  下での暮らしを余儀なくされていた。かつてのエースパイロット古代進(木村拓哉)は、ガミラスとの戦いで家族を失った悲しみから軍を退き、失意の日々を送っていた。ある日、地球にイスカンダルから通信カプセルが落下する。それでイスカンダルには放射能を除去できる装置があるとみられ、人類はイスカンダルの科学技術による波動エンジンを搭載した宇宙戦艦ヤマトを建造し、イスカンダルへ出発した。進は兄の守(堤真一)の戦死を知り、再び戦闘班班長としてヤマトに乗り込み、守を見殺しにした沖田十三艦長(山崎努)に反抗的な態度を取る。宇宙戦闘機コスモタイガーのパイロット森雪(黒木メイサ)は、古代が上官に任命されたことを不満に思っていた。

 監督は山崎貴。

 拳を握り右手を胸の前に捧げるのが敬礼だ。なかなか格好いいじゃないか。あの↓のような服。胸の上部分が色違いになって両肩部分からポケット部分まで服の地色が下りてきているので矢印に見えるわけだ。まあ、害も益も多くはないので、見て楽しむにはいいんじゃないか。森雪役の黒木メイサによる前半の異常な突っ張り具合が可愛らしいが、後半は古代進になびきすぎだよ。黒木を抱える緒形直人は随分重たそうだったね。ガミラスやイスカンダルの描き方はどうも今イチだった。戦闘シーンはなかなかだったが。いずれにしてもコアなファンか003_2らは違和感が訴えられるだろうけれど、木村拓哉&TBSの映画とすれば、これ以上は贅沢だろう。


等身大の描き方

2011年01月25日 17時55分57秒 | 映画

1008443_01 002 「アメリア 永遠の翼」23日、札幌劇場

アメリア・イヤハート(ヒラリー・スワンク)は世界で初めて大西洋を横断した。彼女は講演会やCMに引っ張りだことなった。広報担当を引き受けたジョージ・パットナム(リチャード・ギア)の提案で、初の著書も出版した。やがて2人は恋に落ち、結婚する。世界が彼女の発言や私生活に注目した。そして世界一周飛行を決意する。

監督はミーラー・ナーイル。<script language="JavaScript" type="text/javascript"></script> ヒラリー・スワンクは製作総指揮も。不倫相手のパイロット役にユアン・マクレガー。

 家族3人で見た。この時代の女性の生き方としては、とても先駆的なのが分かる。確かに他の男になびくなどの表に出しにくい動きが盛り込まれていて(奔放というほど004_2ではないが。男ならさほどとやかく言われないかも知れないが)、等身大であってもヒロインである彼女の赤裸々さは確かに米国では好まれないだろう。そういう点で、興行的に地味な扱いになったのは致し方ない。でも最後までチャレンジしていくあの態度は男でも女でも見習うべきだろう。


感情ぶつける

2011年01月22日 21時58分31秒 | 映画

Main  「アヒルの子」22日、蠍座

 小野さやか監督自身が、これまで隠していた家族への恨みや憎しみなどネガティブな感情を父母やきょうだいにぶつける。どろどろさに、これぞまさしく「ゆきゆきて進軍」か、と感じるほどで、あに図らんや、製作総指揮は原一男だった。それはともかく、確かに彼女は近視眼的にしかものを見られないかも知れないが、視野が狭くても、自分の正直な心の叫びを相手にぶつけることで、相手の心の底をえぐり出し、本音を引き出した。本音を避ける傾向のある家族関係が、むしろこの行為で、作り直せるのではないかと感じる。もちろん、正面から毎回毎回やってると疲れるんだが。そういう点では、どんなに私的であ02っても、現代人が持つ多くの側面にかかわっており、ドキュメンタリーの本筋からは外れてはいないだろう。特にヤマギシズムへの傾斜を一時強めた父母との関係は、多くの親子関係に共通しているか、しかねない点で、非常に示唆的だった。


素晴らしい実話

2011年01月21日 19時57分24秒 | 映画

「僕と妻の1778の物語」21日、ユナイテッドシネマ札幌

 SF作家の朔太郎=サク(草彅剛)と銀行に勤める妻節子(竹内結子)は高校1年の夏休みに初デートをして以来、16年経った今1007989_01でも仲睦まじい夫婦だった。サクはロボットの人形や宇宙船の模型を飾った書斎で創作活動に励んでいた。友人の作家滝沢(谷原章介)はSFから恋愛小説に転向し、今や売れっ子で、妻美奈(吉瀬美智子)と豊かな暮らしを送っていた。そんな中、サクは編集者の新美(陰山泰)から恋愛小説を書くよう勧められる。ある日、節子は不意に腹痛を覚え、妊娠の兆候かもしれないと病院を訪れるが、サクは外科医の松下(大杉漣)から節子が大腸がんに冒されていると聞かされる。余命1年と宣告を受けたサクは事実を胸にしまい込む。そして、がん細胞を撃退できるような笑える小説を1日1篇、原稿用紙3枚以上の短編を書くことに決めた。

 「なぞの転校生」などの眉村卓とその夫人の実話をもとした作品。星護監督。

 これは原作の勝ちだ。事実という大黒柱がしっかりしている以上、やはり物語は強い。もちろん、映画製作としても丁寧に作られ、「僕シリーズ」という流れでもあり、出演者・スタッフが愛情をもって仕事をしているのが伝わってくるような気がする。期待していないで見に行った分、とても驚きがあり、思わぬ拾い物をした気分で、終映後も気持ちが良かった。


イ・ビョンホ大活躍

2011年01月20日 19時39分39秒 | 映画

「アイリス THE LAST」19日、札T0009616幌劇場

 韓国国家安全局(NSS)の最精鋭特殊要338396_002  員キム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)は、上司ペク・サン副局長(キム・ヨンチョル)から単独任務を与えられ、ハンガリーに出向いた。だが任務中に撃たれけがをした。ヒョンジュンは副局長に助けを求めるが、親友のチン・サウ(チョン・ジュノ)にヒョンジュンを抹殺するよう命令を下す。だが、ヒョンジュンにさらなる裏切りが待ち受けていた。

 韓国国家安全局の特殊要員T0009616aが国家的陰謀に巻き込まれていく姿を描き、日本でもゴールデンタイムに放送された大ヒットドラマ「IRIS-アイリス」を映画化。

展開もテンポ良く、それなりに楽しめました。


これもリアル

2011年01月19日 12時34分04秒 | 映画

「その街のこども」18日、札幌劇場337862_003

 勇治(森山未來)と美夏T0009385a(佐藤江梨子)は阪神・淡路大震災で子どものころに被災した。今は東京で暮らすが、追悼の集いが行われる前日に神戸で偶然知り合った。美夏は心の傷に向き合うため、今年こそ集いに参加する決意をしていた。 一方の勇治は出張の途中に何となく神戸に降り立ったと語るのだが。

昨年1月17日にN HKで放送されたドラマを元に、劇場版として登場。主役の2人は実際に震災を体験している。井上剛監督。ほかに津田寛治など。

 押しつけがましくない。日常の延長の雰囲気を消さず、だからこそ、そこにリアルな感情が浮き上がる。居酒屋での会話などとても素直さが出ていた。 今風の2人でも一人はこの15年悩み続け、やっと向き合おうとすることができた。もう一人は仕事か女か分からないが、出張の際、何となく新幹線を下りた。そして現場を見て、少しずつ自分があの日に向き合うことから逃げずに生きていく必要性を心の底か337862_002ら感じ始めた。T0009385

もちろん、肉親や大切な人を失った人たちの感情はこんなものではない。だからこれはすべてではない。ただ少なくとも、向き合うことに恐れを抱いている人もいるのだろう。一見「他人事」のような態度を示している人の中にも、心に何らかの傷を持つ人がたくさんいるはずだ。


さわやかなゴースト映画

2011年01月19日 12時33分04秒 | 映画

1008480_01 002  「きみがくれた未来」18日、札幌劇場

 チャーリー・セント・クラウド(ザック・エフロン)は、女手一つで家計を支える母のクレア(キム・ベイシンガー)、自分を慕う11歳の弟サム(チャーリー・ターハン)とともに暮らしていた。ヨットの才能でスポーツ奨学金を得て、スタンフォード大進学が決まっていた。だが、高校の卒業式の夜、自動車事故で同乗していたサムを亡くす。強い罪悪感で葬式を抜け、墓地の裏手の森へ駆け込むと、そこは二人が野球の練習をしていた場所だった。そのとき、レッドソックスの赤いジャンパーを着たサムが現れた。二人は夕暮れの時間に必ずここでキャッチボールをするという約束を交わす。5年後、進学もヨットも諦めたチャーリーは墓地の管理人として暮らしていた。そこに高校の同級生で、ヨットのライバルだったテス(アマンダ・クルー)が故郷へ戻ってきたことを知る。

 バー・スティアーズ監督。救命003士にレイ・リオッタ。

 さわやかなエフロンに悩みがあるなんて実際にはあまり思えないが、こんな話で悩んでいたとは! 冗談はさておき、レイ・リオッタが何やら不思議な存在で、その辺りをもっと深めれば異色の作品になっただろう。とはいえ、やはりさわやかな映画ではある。

 なおザック・エフロンは出世作となった「ハイスクール・ミュージカル」シリーズで共演したヴァネッサ・ハジェンズと交際していたが、昨年12月に破局したそうだ。

 


開き直る

2011年01月15日 21時10分05秒 | 映画

T0009182  「ルイーサ」15日、蠍座

 60歳になるルイーサ(レオノール・マンソ)は、ブエノスアイレスの都心のアパートで猫のティノと暮らす。夫と娘を失い、仕事を掛け持ちしながら、ひっそりと規則正しい生活を送っていた。定年退職まであと少しのある朝、ティノが死んだ。亡骸を箱に入れ、たどり着いた職場で解雇を言い渡される。残ったのはわずか20ペソ。ひとまずまずティノを冷凍庫に入れて、埋葬費用を得るために地下鉄で小銭を稼ごうとするが。

2008年、アルゼン20110115102940チン。ゴンサロ・カルサーダ監督。このほかジャン・ピエール・レゲラスなど。

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なかなかの出来で、渋い作風。よくぞ見つけてきたという感じ。

開き直っていくと、少しだけ好転していく。難しくもあるが、なる

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ほどという気もする。


名曲である

2011年01月15日 21時08分12秒 | 映画

20110115103009_2  「小さなスナック」15日、蠍座

初秋の小雨降る夜、青山の小さなスナックに三橋昭(藤岡弘)と仲間たちがたむろしていた。昭はスナックの片隅にいた美樹(尾崎奈々)を目にとめた。その夜の夏へのお別れパーティに彼女を誘った。朝までいた彼女だったが、名前以外は教えようとしなかった。2人は何度かデートするようになり、美樹の後を追うと、そこは「ミキ美容院」だった。若い美樹が経営者と言うのだ。何かを隠しているようだった。

年末年始にケーブルテレビでやっていたが、ここではかなり退色していた。1968年の作品だ。ただ歌謡映画と侮ってはならず、スチールカメラマン出身でもあった日本のルルーシュ、斎藤耕一監督のこだわりの映像という雰囲気が横溢する。

パープル・シャドーズももちろん出演。ビレッジシンガーズ、ジュディ・オングも特別出演

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した。懐かしいのはケン・サンダース。ほかに毒蝮三大夫、高橋昌也など。


程よいサスペンス

2011年01月15日 20時59分02秒 | 映画

「シャッフル2」14日、ユナイテッド1008754_01シネマ札幌

 若き女弁護士のジェス(サラ・ミシェル・ゲラー)は、夫ライアン(マイケル・ランデス)と 幸せに暮らしていた。だが、刑務所から弟ロー338455_003マン(リー・ペイス)が保護観察付きで出所してきて、一緒に住み始める。ローマンは兄と違って陰気で暴力的なそぶりを見せ、ジェスは怖がっていた。ある日、兄弟は一緒に交通事故に遭遇し、重体で昏睡状態に陥ってしまう。3週間後、弟のローマンだけが奇跡的に意識を取り戻した。そして自分こそが、ジェスの夫ライアンだと名乗る。

 監督は本作がハリウッドデビューとなる スウェーデンのジョエル・バークヴァルとサイモン・サンドクイスト。

 意外と面白かった。どうもこの映画は今日で終わ  りかと思っていたが、延びたようだ。もっと早くから延長が掛かっていたらこの日見なかったかも知れないが、早めに知らせろよな。画面のサイズ問題もできるだけ速やかに分かりやすく伝えてほしいものだ。ユナイテッド・シネマのHPの書き込みにも批判が載って1008754_02いるけど。

 B級的なテイストを漂わせ、ゾクゾク感もそこそこある。この程度の方が楽しめる。出演者もうますぎず、恐怖感の演出も音も含めて、あまり煽っていないし、程よい具合が見やすさにつながったのか。1008754_03