オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

古今名婦伝 「静御前」

2018-04-15 | 豊国錦絵

静御前(しずかごぜん)は鎌倉時代初期の人

京都の白拍子で源義経の愛妾 生没年未詳

 

文久1年(1861)出版  歌川豊国(国貞)絵

 

静御前はみやこの白拍子なり

義経殿は深く想はざるけるが

義経殿に鎌倉の討つ手厳しく 落ちたまう時

吉野にて名残を惜しみ 都にとどまれり

そののち鎌倉へ召下され 頼朝殿の御前にて

舞をなせし名誉のことは世の人の知る処なり

また 静が心を想い知りて

 

燈ていきてかいなし雪の道

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