オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

月百姿 神事残月

2017-11-14 | 月百姿

月岡芳年 月百姿

『神事残月』

しんじのざんげつ 

明治十九年届


 

山王祭(さんのうまつり)は東京都千代田区に鎮座する日枝神社の例祭

江戸時代には神田祭と交互に隔年(子・寅・辰・午・申・戌の年)の

六月十五日に神幸祭が行なわれ将軍の上覧を受けていた。

 

国立国会図書館デジタルコレクション 037

 

 描かれているのは十番 加茂能人形の山車で

京都上賀茂神社の祭神・別雷神(ワケイカズチノカミ)が

右手に御幣をかざしています。

頭が輝いているのは雷の神として威勢が強調された

光り物の唐冠を被っているのでしょう。

右側にチラッと見えるのが太鼓の上に鶏が乗った

一番 諌鼓鶏(カンコドリ)の吹貫の山車のようです。

 

陰と陽は表裏一体、太陽を月に見立てているのかな?