で、ロードショーでは、どうでしょう? 第364回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『危険なメソッド』
デビッド・クロネーンバーグの意欲作。
映像でなく、会話で心のひだへ入り込む。
そこには、現実にありふれた意識の変形、変容がある。
ユングとフロイトの実話からも生み出された物語。
ある女性患者サビーナを中心に物語は語られる。
ユングは、談話療法から心の闇へと踏み入ろうとする。
そこには、愛の闇が待ち構えていた。
マイケル・ファスベンダーと、ヴィゴ・モーテンセンの内面の表出は、狂気を表に出すキーラ・ナイトレイによって導き出されている。
そこにあるのは、理性的な狂気。
妻役のサラ・ガドンが絶妙なスパイスになっている。
ヴァンサン・カッセルのカリスマぶりもよい。
主要人物5人中4人が心理学者という恐ろしい物語でもある。
言葉で思考へと押し入っていく。主人公は登場人物であり、観客であると言える。
聞く者が主なのだ。
静謐な画面を彩る意識のやり取りの濃密さに幻惑。
たぶん私も病人なのだろう。
それは明るく理性的な狂気。
吹替版でもう一度観たい。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『危険なメソッド』
デビッド・クロネーンバーグの意欲作。
映像でなく、会話で心のひだへ入り込む。
そこには、現実にありふれた意識の変形、変容がある。
ユングとフロイトの実話からも生み出された物語。
ある女性患者サビーナを中心に物語は語られる。
ユングは、談話療法から心の闇へと踏み入ろうとする。
そこには、愛の闇が待ち構えていた。
マイケル・ファスベンダーと、ヴィゴ・モーテンセンの内面の表出は、狂気を表に出すキーラ・ナイトレイによって導き出されている。
そこにあるのは、理性的な狂気。
妻役のサラ・ガドンが絶妙なスパイスになっている。
ヴァンサン・カッセルのカリスマぶりもよい。
主要人物5人中4人が心理学者という恐ろしい物語でもある。
言葉で思考へと押し入っていく。主人公は登場人物であり、観客であると言える。
聞く者が主なのだ。
静謐な画面を彩る意識のやり取りの濃密さに幻惑。
たぶん私も病人なのだろう。
それは明るく理性的な狂気。
吹替版でもう一度観たい。