で、ロードショーでは、どうでしょう? 第684回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『女神は二度微笑む』
失踪した夫を捜すためにロンドからコルカタへとやって来た身重のヒロインを待ち受ける過酷な運命と驚愕の真相をスリリングに描いたインド発のサスペンス・ミステリー。
監督と脚本は、インド出身でロンドンで育った『アラジン 不思議なランプと魔人リングマスター』などのスジョイ・ゴーシュ。
物語。
2年前、毒ガスによる地下鉄無差別テロ事件で多くの犠牲者が出たインドの大都市コルカタ。
ある日、身重の女性ヴィディヤが、ロンドンからはるばるやって来た目的は、1ヵ月前に同地で行方不明になった夫アルナブを捜すこと。
インドジンながら、慣れないインド、しかも独特の文化を持つコルカタで戸惑うヴィディヤを地元の新米警官ラナが手助けすることに。
彼の助けを借りながら、夫の足跡をたどる。
だが、宿泊先にも、勤務先にも、アルナブなどという人物がいたことはないと言われて、途方に暮れてしまう。
一体、アルナブは何があったのか?
そんなヴィディヤをテロ対策班の警視カーンが呼び出す。
カーンは、アルナブが、2年前の事件に関わる危険人物ミラン・ダムジにそっくりで、ヴィディヤとの関係を問い詰める・・・。
出演。
妊婦のヴィディヤに、ヴィディヤ・バラン。
ボリウッドのトップ女優で、人気、容姿、演技すべてがAクラス。
身重の体を愛嬌に変えつつ、サスペンスを体現する名演を披露。
警官のラナに、パランブラタ・チャテルジー。
人の良さそうな顔立ちがイケメンでないので、恋に発展しない感じがいいよね。
テロ犯を追う警視カーンに、ナワーズッディーン・シッディーキー。
撮影は、セートゥ。
編集は、ナムルター・ラーオ。
音楽は、ヴィシャール=シェーカル。
インド産本気サスペンスは、欧米産とも韓国産とも香港産とも堂々渡り合う、キャラ、丁寧な語り、トリックとスタイリッシュな演出をローカルなインド風味でまとめて、世界水準。
失踪した夫を探す臨月の妻のDIYな捜索がインドを揺るがすテロとつながっていく。
『ファーゴ』の署長に並ぶ妊婦キャラの造形が素晴らしく、拳を握って応援してしまうので、その衝撃の仕掛けに「わぁ」と声が漏れてしまうであろう秀作。
おまけ。
原題は、『KAHAANI』で『物語』の意味だそうです。
上映時間は、123分。
製作国は、インド。
3月のファーストデーに鑑賞。
劇場は9割埋まっていて、いい熱気の中で鑑賞。
ある展開後に気づく、丁寧な伏線の仕込みに嘆息。
実は、このネタ同じのを小説で使ったんだけど、忘れてたよ。
ミスリードがうまいので、だいぶ深読みしすぎちゃったので、半分当たり半分外れ、って感じで、楽しみましたわ。
ほかには妊婦キャラといえば、『屋敷女』のヒロインがいましたね。
ヴィディヤ・バラン自身を起用し、ハリウッドリメイクが進行中だそうですよ。
ネタバレ。
『女神は二度微笑む』の邦題は(2012)はお祭りにも出てくるドゥルガー女神から。
ドゥルガー女神は悪魔マヒシャを退治した英雄であり、優しき母の2つの顔を持つ。
英雄として、母としても微笑むわけです。
しかも、マヒシャは不死で女神にしか倒せないので、そこらへんもかけているみたい。
でも、「微笑む」はこの映画の内容にはそぐわない気もちらっと。
どちらかというと『女神は二度泣く』て感じ。
最初は夫の死への悲しみの涙、二度目は復讐を果たした達成の涙。
泣くには、嬉しい涙と悲しい涙があるし、どうかしら?
「ときには神も誤りを犯す」とを含む最後のナレーションは、大スターのアミターブ・バッチャン。
途中とエンディングで流れる『独りで歩め』もかれが歌っている。
これはタゴール・ソングと呼ばれるベンガル人なら誰でも口ずさめる小学校の唱歌的存在の歌だそう。
赤い縁取りの白いサリーは伝統的に夫が存命の妻が着るので、
彼女がサリーを着るのに躊躇するのは、知らないでみていると不安だからでもあり、実際にそうだからという二重の伏線でもある。
多少書いてきましたが、歌とダンスは多少はあります。
歌はメッセージを込めて歌われ、ダンスは祭りの風景として、描写されています。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『女神は二度微笑む』
失踪した夫を捜すためにロンドからコルカタへとやって来た身重のヒロインを待ち受ける過酷な運命と驚愕の真相をスリリングに描いたインド発のサスペンス・ミステリー。
監督と脚本は、インド出身でロンドンで育った『アラジン 不思議なランプと魔人リングマスター』などのスジョイ・ゴーシュ。
物語。
2年前、毒ガスによる地下鉄無差別テロ事件で多くの犠牲者が出たインドの大都市コルカタ。
ある日、身重の女性ヴィディヤが、ロンドンからはるばるやって来た目的は、1ヵ月前に同地で行方不明になった夫アルナブを捜すこと。
インドジンながら、慣れないインド、しかも独特の文化を持つコルカタで戸惑うヴィディヤを地元の新米警官ラナが手助けすることに。
彼の助けを借りながら、夫の足跡をたどる。
だが、宿泊先にも、勤務先にも、アルナブなどという人物がいたことはないと言われて、途方に暮れてしまう。
一体、アルナブは何があったのか?
そんなヴィディヤをテロ対策班の警視カーンが呼び出す。
カーンは、アルナブが、2年前の事件に関わる危険人物ミラン・ダムジにそっくりで、ヴィディヤとの関係を問い詰める・・・。
出演。
妊婦のヴィディヤに、ヴィディヤ・バラン。
ボリウッドのトップ女優で、人気、容姿、演技すべてがAクラス。
身重の体を愛嬌に変えつつ、サスペンスを体現する名演を披露。
警官のラナに、パランブラタ・チャテルジー。
人の良さそうな顔立ちがイケメンでないので、恋に発展しない感じがいいよね。
テロ犯を追う警視カーンに、ナワーズッディーン・シッディーキー。
撮影は、セートゥ。
編集は、ナムルター・ラーオ。
音楽は、ヴィシャール=シェーカル。
インド産本気サスペンスは、欧米産とも韓国産とも香港産とも堂々渡り合う、キャラ、丁寧な語り、トリックとスタイリッシュな演出をローカルなインド風味でまとめて、世界水準。
失踪した夫を探す臨月の妻のDIYな捜索がインドを揺るがすテロとつながっていく。
『ファーゴ』の署長に並ぶ妊婦キャラの造形が素晴らしく、拳を握って応援してしまうので、その衝撃の仕掛けに「わぁ」と声が漏れてしまうであろう秀作。
おまけ。
原題は、『KAHAANI』で『物語』の意味だそうです。
上映時間は、123分。
製作国は、インド。
3月のファーストデーに鑑賞。
劇場は9割埋まっていて、いい熱気の中で鑑賞。
ある展開後に気づく、丁寧な伏線の仕込みに嘆息。
実は、このネタ同じのを小説で使ったんだけど、忘れてたよ。
ミスリードがうまいので、だいぶ深読みしすぎちゃったので、半分当たり半分外れ、って感じで、楽しみましたわ。
ほかには妊婦キャラといえば、『屋敷女』のヒロインがいましたね。
ヴィディヤ・バラン自身を起用し、ハリウッドリメイクが進行中だそうですよ。
ネタバレ。
『女神は二度微笑む』の邦題は(2012)はお祭りにも出てくるドゥルガー女神から。
ドゥルガー女神は悪魔マヒシャを退治した英雄であり、優しき母の2つの顔を持つ。
英雄として、母としても微笑むわけです。
しかも、マヒシャは不死で女神にしか倒せないので、そこらへんもかけているみたい。
でも、「微笑む」はこの映画の内容にはそぐわない気もちらっと。
どちらかというと『女神は二度泣く』て感じ。
最初は夫の死への悲しみの涙、二度目は復讐を果たした達成の涙。
泣くには、嬉しい涙と悲しい涙があるし、どうかしら?
「ときには神も誤りを犯す」とを含む最後のナレーションは、大スターのアミターブ・バッチャン。
途中とエンディングで流れる『独りで歩め』もかれが歌っている。
これはタゴール・ソングと呼ばれるベンガル人なら誰でも口ずさめる小学校の唱歌的存在の歌だそう。
赤い縁取りの白いサリーは伝統的に夫が存命の妻が着るので、
彼女がサリーを着るのに躊躇するのは、知らないでみていると不安だからでもあり、実際にそうだからという二重の伏線でもある。
多少書いてきましたが、歌とダンスは多少はあります。
歌はメッセージを込めて歌われ、ダンスは祭りの風景として、描写されています。