菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

アイヴァン・ライミが気になる。

2009年12月11日 00時02分49秒 | 映画のあれこれ
 
アイヴァン・ライミが気になる。
 
 
アイヴァン・ライミは、サム・ライミの兄である。
サム・ライミはハリウッドの映画監督。
映画『スパイダーマン』の監督だといえば、分かる人もだいぶ増えるだろう。
スプラッタのパイオニアの一人でもある。

アイヴァン・ライミは、そんな弟と一緒に映画を作ってきた。
それは、サム・ライミのデビュー作『死霊のはらわた』の頃から。
アイヴァンは俳優として出演しているのだ。
サム・ライミの最新作『スペル』でも、共同脚本と製作も担当している。
ちなみにその弟のテッド・ライミも俳優として活躍中。



そんなアイヴァン・ライミの何が気になるかと言うと、その最新作『スペル』のプログラムにあった紹介文の内容に、だ。

以下、転載。


______________________
 
アイヴァン・ライミ(脚本/共同製作)

サム・ライミの実兄。1956年生まれ。
『スパイダーマン3』(07)をはじめとして、『ダークマン』(90)、『キャプテン・スーパーマーケット』(93)など、サム・ライミ監督の数多くの作品で共同脚本を担当。
またダークホース・コミックス社のコミックス版『キャプテン・スーパーマーケット』も共同で書いている。
1997年の米ABC放送のTVミニシリーズ『SpyGame』(パトリック・マクニー出演)の原案者の一人でもある。
現在はアメリカ中西部在住。
普段は緊急医、探偵としても仕事をしている。
______________________



途中までは分かる。
アメリカの映画業界の人だ。

気になるのは、この最後の文章なのよ。

「普段は緊急医、探偵としても仕事をしている。」

この最後の一文でまったく印象が変わる。
最初のサム・ライミの実兄が無くても十分い興味深い。
医者で探偵って。
こんなプロフィールの人が身近にいるかい?
うーん、すごく、気になる。


てことは、アイヴァン・ライミは、緊急医で、探偵で、ハリウッドでも、超高額な製作予算で作られ大ヒットした映画の脚本家で、製作者。役者経験もあり。
そして、世界的に著名な映画監督サム・ライミと、俳優テッド・ライミの実兄。



IMDB(インターナショナル・ムービー・データ・ベース)でも調べてみる。

http://us.imdb.com/name/nm0706898/


どうやら、アラン・スミシー・Sr(Alan Smithee Sr.)というのも名乗っているらしい。
アラン・スミシーは、作品が自分の意に沿わないときに名乗る米映画界では有名な偽名。
そのままのタイトルの映画『アラン・スミシー・フィルム』というのがあるほど。
でも、それにSr.がついてるのはジョーク?
だって、偽名に爵位を与えているんだぜ。
それともそういう表記もあるのかしら? 


あと、トリビアの項目に下記の文章があった。

・The character Dr. Ivan Hood in Josh Becker's Alien Apocalypse (2005) (TV) is an homage to him.
直訳「『ジョッシュ・ベッカーの宇宙人黙示録』(2005/TV)のキャラクターのアイヴァン・フッド博士は、彼から影響されたものです。」


・Practicing Doctor of Osteopathic Medicine; the film and television work he has done is a side job.
直訳「整骨療法の開業医。 彼がしたフィルムとテレビの仕事は副業です。」


なんと、まぁ、整骨の先生なのか!
てことは、整骨探偵ってこと?
サスペンス系二時間ドラマにありそうだな。
『整骨探偵・相伴頼実』てな感じだ。

あ、コーエン兄弟の弟の方のイーサン・コーエンが脚本を担当した作品に、『ホネツギマン』という、主人公が整骨医でレスラーというへんな話がある。
これって、もしかして、アイヴァン・ライミが元ネタなのかも。
だって、コーエン兄弟はキャリアの初期に、サム・ライミ作品の編集やってたんですもの。


アイヴァン・ライミ。
緊急整骨医で、探偵。
副業として、ハリウッドで超高額な製作予算で作られ大ヒットした映画の脚本家で、製作者。
役者経験あり。
そして、世界的に著名な映画監督サム・ライミと、俳優テッド・ライミの実兄。


ということか。
いやぁ、このアイヴァン・ライミの自伝だけでも2本は映画が出来そうじゃないか。
実話の伝記風も出来るし、探偵モノも医療モノも出来るってことですもの。
裏舞台モノも出来てしまうし、家族(兄弟)モノも出来てしまう。


ヘタすりゃ、サム・ライミの面白さは、この兄の影響じゃないか、なんてさえ思いたくなってくる。

アイヴァン・ライミ自身から話を聞いてみたい。
いや、サム・ライミが語る兄の話だって、面白そうじゃないか。



気になる、気になる。
すごーく、気になる。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 重いで   『追想』 | トップ | 恩を負ふ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画のあれこれ」カテゴリの最新記事