菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

白血球と赤血球の結びつき  『かぞくのひけつ』

2010年01月24日 00時00分06秒 | オレは好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第197回

 

『かぞくのひけつ』(2006)
 

平仮名で書くのをひらくと言ったりします。
選挙のポスターの名前の表記とかね。それもまた秘訣です。


スタッフ。
監督:小林聖太郎
製作:志摩敏樹
プロデューサー:中村有孝
アソシエイトプロデューサー:富岡邦彦
企画:志摩敏樹
脚本:小林聖太郎/吉川菜美
撮影:近藤龍人
美術:宇山隆之
編集:鈴木真一/小林由加子
音楽:Flat Three
録音:石寺健一
 
 
出演。
久野雅弘
秋野暢子
桂雀々
ちすん
谷村美月
テント
九十九一
平野麻樹子
友田安紀 大
南方英二 一
荒谷清水
水木薫
浜村淳


物語。 
大阪、十三の商店街。
オンナ癖の悪い父と、嫉妬深い母を持つ高校生の賢治には半年付き合っている彼女、桜井典子がいたが、未だ手もつなげずにいた。
なぜなら、童貞にもかかわらず性病に罹ったと思い込み、ひとり悶々と悩んでいたのだった。
そうとは知らない典子は、消極的な賢治にイライラを募らせていく。
そんなある日、賢治は母から父の監視を頼まれる。
案の定、若くて綺麗な女性と一緒の現場を目撃することに。
その後、父と別れたその女性、ゆかりの後をつけた賢治だったが、ストーカーと誤解されてしまう。
仕方なく素性を明かし、父と別れてほしいと懇願する。ところが翌日、両親が営む不動産屋のアルバイト募集に応募してきたのは、なんと愛人のゆかり、その人だった・・・。

 

キャッチコピー
なんで男と女は一緒になろうとすんねやろ?
 
 
受賞歴。
この映画にて、第47回日本映画監督協会新人賞(小林聖太郎)を受賞。
  
 

この映画は、大阪の十三にある単館系映画館“第七藝術劇場“が05年に経営難で休館したのを、映画関係者らの出資で営業再開したのを祝して、劇場の運営委員の一人の映画制作会社社長が「十三を舞台に映画を撮って、劇場を盛り上げたい」と制作されたもの。

というわけで、大阪十三を舞台にしています。
いわゆるご当地映画。

 
人情喜劇(アメリカで言うならハート・ウォーミング・コメディ)でありつつ、艶笑喜劇でもあるという往年のスタイルを現代に持ち込み、落語のような味わいを与えています。
邦画の隠れた佳作。
隠しておくのはもったいない。














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