【俺は好きなんだよ】第218回は、『リディック』(2004)
原題は『THE CHRONICLES OF RIDDICK』。
『リディック』サーガの幕開けを高らかに宣言したタイトルだったのです。
スタッフ。
監督:デヴィッド・トゥーヒー
製作:ヴィン・ディーゼル/スコット・クルーフ
製作総指揮:テッド・フィールド/デヴィッド・ウォマーク/ジョージ・ザック
キャラクター:ジム・ウィート/ケン・ウィート
脚本:デヴィッド・トゥーヒー
撮影:ヒュー・ジョンソン
音楽:グレーム・レヴェル
出演。
ヴィン・ディーゼル
ジュディ・デンチ
コルム・フィオール
タンディ・ニュートン
ニック・チンランド
カール・アーバン
ライナス・ローチ
アレクサ・ダヴァロス
キース・デヴィッド
ロジャー・R・クロス
クリスティナ・コックス
物語。
暗闇でもものを見ることができる能力を持ち、恐るべきエイリアンの襲撃を生き延びたリディック。
あれから5年、彼は5つの惑星から指名手配され、その首には法外な懸賞金がかかっていた。
賞金稼ぎの手を逃れて、銀河系のはずれで逃亡の日々を送る彼は、やがてヘリオン第1惑星へとやって来た。
もともと平和だったこの星は、いまや血に飢えた凶悪な種族ネクロモンガーのリーダー、ロード・マーシャルの手に落ちようとしていた。
へリオンに暮らすエレメンタル族の使者エアリオンは、リディックが救世主と信じ助けを乞う。
その話を一笑に付すリディックだったが、いよいよ始まったネクロモンガー艦隊の総攻撃の混乱の中でついに一人の賞金稼ぎに捕まってしまう。
惑星クリマトリアの刑務所へと護送されたリディックはそこで、かつて彼に憧れていた少女キーラと再会する・・・。
SFアクション・スリラー『ピッチブラック』の続編。
アンチ・ヒーロー、リディックの活躍を前作を上回る迫力とスケールで描く。
監督と脚本は引き続きデヴィッド・トゥーヒー。
だが、前作を生み出した脚本チームのジム・ウィートとケン・ウィートは加わっておらず、それが続編でジャンルが変わってしまったことの一因だったかもしれない。
前作の得体の知れないサブキャラクターであったリディックという魅力的な凶悪犯が、主人公として、心根のいい犯罪者というありがちなキャラクターに変わり、その魅力を大幅に失った。
だが、それはある意味では、男子中学生の心を刺激する設定でもある。
予算の引き上げは物語に薄っぺらさを与えたが、映像に重厚さを加えた。
巨大なセットはなんと実際に建てられている。
当然、映像効果にアクションもボリューム・アップで、特盛りになった。
リディックの特殊能力などを、前作より豪華に、魅力的に描写したくても、ささやかなものなので、それは周りのキャラクターへと振り分けられている。
それは、主人公の魅力を奪ってもいる。
だから、最後の対決のアクションのカッコよさはなかなかのものなのですが。
だって、前作の細やかな描写は大作として、アクション、アクション、アクションへと置き換えられてしまっているのですもの。
タンクトップのワーキング・アンチヒーローは、その周りのゴシックを壊していく野蛮さで、逆にお前邪魔とさえいわれかねない活躍を見せるのだ。
ところが、これがこの大不況の今見ると、なんだか、妙に胸に爽快さをもたらっしもする。
抑圧に対する、そのありがちな設定がベタな魅力として見えてもくるのである。
使い方の間違った大予算は、たんなる一要素として気楽に見る分には、見ごたえとして成立しているんですけどね。
前作の話は、そういう話もありました程度にしか出てこないので、続編ではなく、まったく関連性のない映画として見れば、意外と楽しめますぜ。
原題は『THE CHRONICLES OF RIDDICK』。
『リディック』サーガの幕開けを高らかに宣言したタイトルだったのです。
スタッフ。
監督:デヴィッド・トゥーヒー
製作:ヴィン・ディーゼル/スコット・クルーフ
製作総指揮:テッド・フィールド/デヴィッド・ウォマーク/ジョージ・ザック
キャラクター:ジム・ウィート/ケン・ウィート
脚本:デヴィッド・トゥーヒー
撮影:ヒュー・ジョンソン
音楽:グレーム・レヴェル
出演。
ヴィン・ディーゼル
ジュディ・デンチ
コルム・フィオール
タンディ・ニュートン
ニック・チンランド
カール・アーバン
ライナス・ローチ
アレクサ・ダヴァロス
キース・デヴィッド
ロジャー・R・クロス
クリスティナ・コックス
物語。
暗闇でもものを見ることができる能力を持ち、恐るべきエイリアンの襲撃を生き延びたリディック。
あれから5年、彼は5つの惑星から指名手配され、その首には法外な懸賞金がかかっていた。
賞金稼ぎの手を逃れて、銀河系のはずれで逃亡の日々を送る彼は、やがてヘリオン第1惑星へとやって来た。
もともと平和だったこの星は、いまや血に飢えた凶悪な種族ネクロモンガーのリーダー、ロード・マーシャルの手に落ちようとしていた。
へリオンに暮らすエレメンタル族の使者エアリオンは、リディックが救世主と信じ助けを乞う。
その話を一笑に付すリディックだったが、いよいよ始まったネクロモンガー艦隊の総攻撃の混乱の中でついに一人の賞金稼ぎに捕まってしまう。
惑星クリマトリアの刑務所へと護送されたリディックはそこで、かつて彼に憧れていた少女キーラと再会する・・・。
SFアクション・スリラー『ピッチブラック』の続編。
アンチ・ヒーロー、リディックの活躍を前作を上回る迫力とスケールで描く。
監督と脚本は引き続きデヴィッド・トゥーヒー。
だが、前作を生み出した脚本チームのジム・ウィートとケン・ウィートは加わっておらず、それが続編でジャンルが変わってしまったことの一因だったかもしれない。
前作の得体の知れないサブキャラクターであったリディックという魅力的な凶悪犯が、主人公として、心根のいい犯罪者というありがちなキャラクターに変わり、その魅力を大幅に失った。
だが、それはある意味では、男子中学生の心を刺激する設定でもある。
予算の引き上げは物語に薄っぺらさを与えたが、映像に重厚さを加えた。
巨大なセットはなんと実際に建てられている。
当然、映像効果にアクションもボリューム・アップで、特盛りになった。
リディックの特殊能力などを、前作より豪華に、魅力的に描写したくても、ささやかなものなので、それは周りのキャラクターへと振り分けられている。
それは、主人公の魅力を奪ってもいる。
だから、最後の対決のアクションのカッコよさはなかなかのものなのですが。
だって、前作の細やかな描写は大作として、アクション、アクション、アクションへと置き換えられてしまっているのですもの。
タンクトップのワーキング・アンチヒーローは、その周りのゴシックを壊していく野蛮さで、逆にお前邪魔とさえいわれかねない活躍を見せるのだ。
ところが、これがこの大不況の今見ると、なんだか、妙に胸に爽快さをもたらっしもする。
抑圧に対する、そのありがちな設定がベタな魅力として見えてもくるのである。
使い方の間違った大予算は、たんなる一要素として気楽に見る分には、見ごたえとして成立しているんですけどね。
前作の話は、そういう話もありました程度にしか出てこないので、続編ではなく、まったく関連性のない映画として見れば、意外と楽しめますぜ。