水の探求

水の研究

目には目を、鉛には「亜」鉛を―鉛汚染(2)

2015-11-20 08:19:14 | おいしい水
ごく短い時間の接触であれば、鉛のような有害ミネラルが体内に入り込んでも
わずかな量が吸収されるだけですが、繰り返しさらされることになると、その
濃度が低いものであっても脳などの柔らかい組織、さらには骨にも蓄積します。

 血液中に取り込まれた鉛は、カルシウムや亜鉛、鉄などの有用なミネラルの
働きを阻害します。
 例えば神経系の症状は、情報伝達のメッセンジャー役を担うカルシウムの働き
が鉛によって損なわれることによって起こります。

 体内に取り込まれた鉛は骨に蓄積しやすいため、本来であれば骨に存在すべき
カルシウムなどのミネラルが追い出されてしまい、結果として骨折や骨粗鬆症、
腰痛、関節炎などの原因となります。
 また鉛は亜鉛の酵素反応を妨害するため、亜鉛の重要な働きのひとつである
タンパク質の代謝に支障をきたすようになります。こういったミネラルのアン
バランスは毛髪分析のグラフにも傾向が現れるため鉛の影響に関してある程度
の予測を立てることができます。

 アメリカでは、水銀と同様、子供の学習障害や多動、自閉症などと鉛の関連が、
かなり以前から指摘されています。これは、鉛による直接的な神経毒性はもちろん、
鉛に追い出された骨のカルシウムが脳の細胞内に過剰に入り込み、細胞が過度の
興奮状態になった結果とも考えられます。

 また、鉛は酸素の運搬役であるヘム鉄の製造を妨げることでも知られており、
酸素を特に必要とする脳にダメージを与えます。最近では、骨に蓄積した鉛の
量が多い人は、白内障を引き起こすリスクが2.5倍以上になるというニュースも
ありました。
 こちらは骨から溶出したカルシウムの沈着に加え、鉛のせいで亜鉛の働きが
阻害され、目の水晶体がうまくつくれないために濁りが生じてしまうのではない
かと思われます。

 重金属である鉛は、やはりシスティンやメチオニンといった含硫アミノ酸、
そしてセレンや亜鉛などのミネラルによって体外への排出を促すことができます。
 特に、見た目が似ているというだけで「鉛の亜種」という不名誉な名前がつけ
られた亜鉛を適切に摂取しておくことは、鉛の害を軽減する上で非常に有効です。

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