水の探求

水の研究

タバコと骨の深い関係―カドミウム汚染

2014-06-21 14:03:51 | おいしい水
ヒ素や水銀ほどではありませんが、毛髪分析レポートでカドミウムが比較的高く検出される
ケースは時折みられます。カドミウムは食品や水を通して体内に侵入する分よりも、汚染さ
れた空気を吸い込んで肺から取り込まれるほうが影響を受けやすいといわれています。
 喫煙習慣のある人や受動喫煙の頻度が高い人はカドミウムにさらされている恐れがあるほか、
工場のばい煙や自動車の排気ガスなどもカドミウムの摂取源としてよく知られるものです。

カドミウムは肺や肝臓、腎臓などに蓄積しやすく、呼吸器官や肝臓の機能障害につながること
に加え、特に腎機能にダメージを与えることが問題です。
 腎臓にはカルシウムの吸収に必要な活性型ビタミンDをつくるという働きがあり、カドミウム
の蓄積によりビタミンDの活性が阻害されるほか、カドミウムとカルシウムは互いに拮抗する
ことからもカルシウム代謝に多大な影響を与えます。
 その結果、骨の健康を著しく低下させたり、血圧の異常などにつながったり
すると考えられています。

自然界では、カドミウムは亜鉛とも拮抗しながら均衡を保つ関係にあります。これは元素として
の両者の性質がよく似ているからですが、体内で亜鉛が不足すると、亜鉛が関与する重要な多く
の酵素にカドミウムが結合し、その酵素の働きを邪魔してしまいます。例えば、砂糖や精白小麦粉
といった精製加工食品は製造過程で亜鉛が除去されるため、こういったものをたくさん食べる生活
を続けていると、カドミウムが体内に蓄積するリスクを高めます。

体内に入り込んだカドミウムを解毒・排泄する上で役立つ栄養素は、前回のヒ素と同じように
含硫アミノ酸、セレン、亜鉛が主たるものです。カルシウム代謝をサポートするためには、
マグネシウムとカルシウムの補給
も十分にしておくべきでしょう。

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何かと話題のヒ素に注目・その2~ヒ素の慢性中毒とその解毒法~

2014-06-20 17:26:03 | おいしい水
毛髪分析で検出される有害ミネラルは、世間を騒がす事件などで問題が起こる量に
比べてごくわずかなものです。それゆえ、命に関わるような危険がすぐさま生じる
心配はないわけですが、じわじわと体を蝕む慢性中毒の悪影響に注意が必要です。
ヒ素の摂取による健康障害は、頭痛や神経痛、睡眠障害、情緒不安定、筋肉の萎縮、
感覚異常
などが代表的です。ヒ素は、人の体内でエネルギーを生産するときに必要
な酵素の働きを阻害するため、細胞が働くためのエネルギー供給が分断され、
さまざまな健康上の問題があらわれてくるのです。

自然界に存在する毒性の少ないものは別として(先月号を参照)、ヒ素の主な摂取源
としては、除草剤や殺虫剤、井戸水、自動車の排気ガスなどがよく知られています。
農薬が使われた野菜や果物を食べている、周囲に田んぼや畑がある、幹線道路や
高速道路の近くに住んでいる
―こうしていくつか例を挙げてみるだけでも、ほとんどの人がヒ素の影響を受けて
いるのが分かるでしょう。

これだけで摂取源が周りに満ち溢れていると、体に入り込むのを避けるより解毒や
排泄の対策を万全にしたほうが賢明です。ヒ素は必須ミネラルのセレンと体内で拮抗
する作用があるため、毎日の食事や栄養補給でセレンを不足させないようにすること
が解毒のポイントとなります。
また、体内で重金属と結合して無毒化する働きのあるメタロチオネインというタンパク質は、
システインやメチオニンといった含硫アミノ酸と亜鉛などのミネラルが材料となって体内
で合成されます。
またその合成にはマグネシウムやビタミンB6も必要となります。

亜鉛やセレン、鉄などの必須ミネラルもヒ素と同じ重金属であり、これらは適量の範囲が
非常に狭く、過剰にとると明らかに有害です。ちなみに、ヒ素の場合はごく微量であれば
体に必要なミネラルかもしれないとする説さえあり、ミネラルは人にとって有害か無害か
を分類するのがとても難しい物質であるといえます。

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何かと話題のヒ素に注目・その1~ヒジキを食べても大丈夫?~

2014-06-20 17:18:18 | おいしい水
最近のニュースや事件には、カレーへの混入事件、井戸水、そしてヒジキなど「ヒ素」に
関連するトピックが目立ちました。世間一般にも「ヒ素=猛毒」という認識が定着している
のではないでしょうか。

 毛髪分析レポートにおいて、ヒ素は有害ミネラルのひとつにあげられており、毛髪分析を
受けたほとんどの人が高く検出されます。それだけ環境中にヒ素が多いということを示し
ているわけですが、実はヒ素にも「善玉」と「悪玉」があるのをご存知でしょうか。

 ヒ素は地球の表面を構成する元素の中で多いほうから数えて20番目と、自然界にも普通に
存在するものです。例えばヒジキエビカキなどの海産物にはもともとヒ素が多いことで
知られていますが、これらに含まれる有機ヒ素は人の体には無害、あるいは毒性が弱いと
いわれています。
 これは、自然界の有機ヒ素はヒ素と炭素との結合が非常に安定しており、
人が食べても体内で何の反応もせずに速やかに排泄されるためです。これに対し、亜ヒ酸など
の無機ヒ素は非常に毒性が強いもので、和歌山カレー事件や森永ヒ素ミルク事件などの原因
物質がこれでした。

 ちなみに、他の海藻類や魚介類に比べて、ヒジキにはなぜか特異的に無機ヒ素が多いよう
ですが、ヒジキに多い無機ヒ素はヒ酸とよばれるもので、亜ヒ酸に比べれば毒性はそれ程強
くないようです。
 またこれまでの日本の歴史で、海産物を大量に食べたことによるヒ素中毒の例は皆無である
ことを考えても、ひじきを主食代わりに毎日たくさん食べることがない限り、そう気にする
必要はないでしょう。
 むしろ、ヒ素の他の摂取源や、体内に入り込んでしまったヒ素の解毒のほうを優先して
考えるべきです。

毛髪分析によって検出されるヒ素の量はたいてい、カレー事件などで人々を苦しめた急性の
毒性を示すような量とは比較にならないほど少ないものです。しかし、急性毒性だけが問題
なのではなく、慢性的な毒性が体に与える影響も非常に危険なものであり、決して安心でき
ません。

次回はヒ素の慢性中毒とその対策などについてご紹介します。

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