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俳優・勝地涼くんのこと。

『小栗旬のオールナイトニッポン』withカリギュラチーム!(1)

2009-01-03 00:40:00 | カリギュラ

ニッポン放送(AMラジオ)の長寿&看板番組。2007年1月3日より小栗くんが水曜日のパーソナリティをつとめています。

元より勝地くんとは同じ草野球チームに所属し仲良しの小栗くん、2007年11月に初共演の舞台『カリギュラ』があるだけに、遠からず勝地くんをゲストに呼んでくれるのでは、と期待して9月あたりから聴くようになりました。
(ネット情報では、放送第四回のゲストが『亡国のイージス』&『幸福な食卓』の脚本を書かれた長谷川康夫さんだったために、共通の知人である勝地くんの話題が出ていたそう(詳細こちら)。聴かれなかったのが無念)

しかし深夜1時から3時という放送時間帯と小栗くんの飾らない人柄のため、下ネタがんがん出まくりなのを聴くにつけ、「ゲストに来ないほうがいいかも・・・」とだんだん思いはじめ、「旬兄ちゃん」のコーナー(男性リスナー限定・性の悩み相談室)が始まった頃には、「頼む!来てくれるな!」と思うようになっていました(笑)。

などと言いつつもやっぱり本心では小栗くんとのトークを大いに期待していたわけで、一番ゲスト登場の可能性が高いのではと踏んでいた『カリギュラ』大阪公演中(キャスト一同が同じホテルに宿泊してるはず)に、ついにやってきてくれました!
それも勝地くん一人ではなく長谷川博己さん、横田栄司さんも一緒という、『カリギュラ』のいい男衆が一堂に会する美味しい展開でございました♪
以下番組を録音したテープをもとに、例によって箇条書きレビューを。改めてこの日の出演メンバーは、

小栗旬-カリギュラ(ローマの青年皇帝。最愛の妹の死をきっかけとして暴政に走る。冷徹なまでの知性と詩人の感性を合わせ持つ)

勝地涼-シピオン(若く純粋な詩人。カリギュラに父親を殺されながらも、詩的魂が共鳴するゆえに彼への愛憎の狭間で苦しむ)

長谷川博己-ケレア(青年貴族。その理知主義の部分でカリギュラと通じあうが、最終的には貴族たちの先頭に立ってカリギュラを倒す)

横田栄司-エリコン(カリギュラの側近。常にカリギュラの味方であり続け、全てを見通した上でカリギュラとともに破滅することを望む)

 

・リスナーからのメール。「エリコンが舞台で食べているのは玉葱に見えるが、玉葱なんか食べたら臭いはず、ああ見えてリンゴなのか」との質問。
この疑問は直接間接にあちこちで聞かれるのだそう。リンゴのほかに「あれは梨だ」説、「ラフランス」説まであるそうな(笑)。
正解はやっぱり玉葱。「思い出そうよこちん、初めて玉葱を食ったあの日」と誘導する小栗くんの口調が面白い。やっぱりすでに11か月生放送のパーソナリティやってるだけに喋りは上手いなあ。
ずっと年上の横田さんを「よこちん」呼びするあたりも、年齢差を越えて誰とでも仲良しモードに入れる小栗くんらしい。
(勝地くんはいくら親しくても年上の人には丁寧に話すタイプですね。4歳上の小栗くんあたりがタメ口になれる限界年齢かな?)

・玉葱話のつづき。初めて生で玉葱を食べたときは口の中がただれたと!しかもその玉葱を毎日のように食べなきゃいけないわけで。俳優さんは大変だ・・・。
小栗くんによれば「人間やめますか、芝居とりますか」くらいな状況だったそうです。
それでも(いかに原作にそう書かれているとはいえ)生玉葱にこだわった蜷川さん、なぜかといえば「玉葱を生で齧るのは下層階級のやること。エリコンは玉葱を齧ることで自分を見下す貴族たちを逆に皮肉ってみせてる」という解釈のゆえ。
しかしそれで横田さんが台詞言えないほどダメージを受けるとなると・・・。
いかに玉葱の味をマシにするか試行錯誤の結果、セゾニア役若村麻由美さんの提案で「玉葱をお酢につける」ことで何とか食べられるものになったそうです(この頃になると横田さん自身もかなり耐性が出来てたらしい)。
でも上の質問にもあるように、臭いはやっぱりキツいわけで、「エリコンのそばによると臭い」のに共演者の皆さんも大分悩まされたらしい(笑)。

・ケレア長谷川さんが、「コンタクトが外れてる(熱演のあまり取れちゃったりする)とき、エリコンと至近距離で芝居をすると息の臭いで涙が出てくる」話をしたところから、コンタクト談義へ。
勝地くんが泣きの芝居のところでコンタクトが外れてしまい、右頬にコンタクトくっついたまま演技してたというエピソードを小栗くんがバラす。『さとうきび畑の唄』のコンタクト事件(こちら参照)を思い出します。
どうやら今回のコンタクト事件は例のカリギュラとシピオンが詩を詠みあう名シーンで起こったものらしい。あの感動の場面で二人が内心「こいつコンタクトほっぺたにくっついてるのに真剣な顔してるよ」「(頬に引っついてるコンタクトを)取ってくんないかなー」なんて考えていたとは!
なのに観客席を涙の坩堝にできるんですから、役者さんとはすごいものです。

・勝地くんは稽古に入った当初、『カリギュラ』という戯曲の難解さに苦しんだそう。当時インタビューでも、「これまでの作品のうちでも、ダントツにわからない」旨を繰り返し語っていました。
実のところ私も公演が始まる前に戯曲を読んでみましたが、到底理解できたとはいいがたい。
それでも観る側は「難しい」と言ってればすみますが、演じ手はわけわからないまま演じるわけにはいかない(というより、わからなかったら演じられない)ですから、作品に向かうプレッシャーも相当なものだったかと思います。
稽古が始まる前、小栗くんがインタビューで、「心配なのはね、勝地涼という役者が、ちゃんとこの戯曲を理解したうえで稽古場に来られるのかということ」なんて言ってましたが、心配が的中しましたね。
この発言、小栗くんは別に勝地くんの知性をあなどってるわけではなく、むしろ性格的なもの――この作品が描き出す絶望や倒錯性を理解するには彼は純粋すぎる(それは純粋な詩人シピオンを演じるうえでの適性でもある)、と感じてたゆえだと解釈してるんですが、身贔屓すぎますかね。

(つづく)

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