かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

進路勉強会

2017年07月29日 18時59分27秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんが通っている事業所さんが主催した「進路勉強会」に参加してきました。

重度の知的障害があっても中学の普通学級で学んでいる子。
小学校・中学校と特別支援学級で学んだあと、専門学校に進んだ子。
高等特別支援学校の寄宿舎に入り、親御さんと離れて生活する子。
特別支援学校高等部を出た後、B型就労移行支援事業所からA型に移られた方。

いろんなケースを聞くと、
子どもの可能性っていろいろあるんだ、とわかる。
親御さんも、「わが子にはどんな場所が一番いいのか」を一生懸命探し、模索されていました。

休憩を挟んだ後半は、障がい者枠での一般就労をされたお子さんを持つ方がお話されました。
一般就労に向けては、「学校時代に自力通学できたか」が一つの目安になるようです。
そうちゃんには難しいことだけど・・・。
将来に向けて、どんな力をつけさせることが大切か、考えさせられました。

最後に、そのヒントとなる映像を見ました。

 「次郎は『次郎という仕事』をしている」(YouTube 約30分間)

Eテレの「ハートネット」で、「相模原事件から半年」として企画されたものです。
少し長いですが、お時間ある方はぜひ見てみてください。

知能指数15、言葉がほとんどない知的障害の青年「次郎」君が、一人で街に出て買い物をします。
街の人は、次郎君を助けます。
みんな笑顔。優しいです。
全然タイプは違うのに、途中から次郎君がそうちゃんに思えて、
街の人たちの優しさに、涙が出そうになりました。

お母さんは、こう書かれていました。
「『人を信頼すること。』それが、次郎の地域で生きるための力になっているようです。」

次郎君は、次郎君であることが仕事。
周りのみんなを変えていく。
たくさんの大事なことを、教えてくれる。

最後のお母さんの言葉。
「私は次郎に出会えて、ほんとによかった。
 (街の人たちに)、もったいないけど貸してあげる
その朗らかな笑顔が。
いっぱい辛いこと、乗り越えて来られたんだろうなと思えた分、余計に、
心に響きました。

そうちゃんは「そうちゃんという仕事」をやっている。
私もそう思う。
だから、明日はショートステイの帰りに、町内会の夏祭りに連れて行こうと思う。

そうちゃんは、うちの子で、社会の子で、かみさまで、せんせいだ。