去年、福島の姻戚の農機具屋さんから頂いた中古の耕耘機は、順調で一度も故障していない。
やっと決まった、畑の我が相棒の耕耘機の名前は”大日小力”ということになった。
通称は小力で構わない。”大日”は畑の所在地である。
似た名前のタレントがいる。長州小力とか言う長髪のレスラースタイルのコメデイアンだ。
レスラーとはほど遠い、かなり小柄な体格だから名前と格好だけの”虚勢”が返ってコミカルに見える。
従って”大日小力”なる名前もそんなコミカルな響きがあるが、実際のところ”大日小力”はコミカルである。
耕耘機と言っているがエンジンの馬力は2馬力と小さいし、プロの農家は管理機と呼称し、そもそも耕耘機として一人前扱いをしていないのである。
”大日小力”のおかれた状況もまさにタレントの長州小力と似ている。エンジンの馬力は小さい、2サイクルだから音もバタバタと落ち着きがない。
少し固めの土に出くわすと、歯も立たないくせしてカタカタと音を立て、空回りしながら向かって行く。
そんな姿はコメデイアンの長州小力とダブリ、なんとなくコミカルである。
小力で歯が立たない硬い地盤に出くわした時はアサノヴィッチが万能で破砕するが、文句を言わずに働く姿を見ていると甲斐甲斐しい気持ちになる。
色気も素っ気もない畑の中でひょうきんに動き回る”大日小力”は目下のところアサノヴィッチの大事な相棒である。