イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

舛添要一、意外な正論

2012-12-16 16:40:14 | 国際・政治

 きょう16日は、12党という他党乱立気味となった総選挙の投票日である。 

数日前の民放番組で、総選挙絡みの「党首・党首・党首」というタイトルの番組が放映された。番組はその日一日の各党党首の特徴的な演説なり言葉なりを手短に纏めて有権者に報せるという狙いのものだった。<o:p></o:p>


他の党首のそれはいちいち記述しないが、例に依って石原慎太郎(日本維新の会代表)が『日本は憲法9条で戦争をしない国になっている。だから北朝鮮は平気で日本人同胞を拉致していく。北朝鮮の無茶を戒めるために憲法9条を変えて、国防軍で対応しなくてはならない。』と宣うのである。<o:p></o:p>


まるで子ども騙しみたいな理屈で、ものを言っている。其処には平和とか外交とかいう言葉の微塵もなく、唯々やたらと戦争をしたがっている姿がある。
 

ご存じのように北朝鮮は先軍政治とやらで、まるで戦前の日本のように軍部と独裁党(大政翼賛会党)が跋扈している国である。ブッシュ前米大統領ではないが、まさに“ならず者”めいた振る舞いである。 


北朝鮮はつい先日、人工衛星打ち上げと称してアメリカを想定した大陸間弾道ミサイルの発射実験を強行したのである。まるで相手にされない悪ガキっ子が周囲の注目ほしさに意表を突く行動を執るのにそっくりである。
 


石原はそんな国を相手にして、戦争を仕掛けて懲らしめろと言っているのである。その為に戦争遂行に邪魔な憲法9条を変えるべきだと言っている。
 

石原をして「ボウソウ老人」と称しているが、この辺までくると「ボケ老人」と単純に言って良いのではあるまいか。 


次に番組が紹介した舛添要一党首の演説が光っていた。
 

イワン・アサノヴィッチは自民党時代の予てより舛添要一が好きではなかった。 


あの顔付きが好きでない、白目の多いギョロ眼で結構早口で喋りまくる態度・見た目の印象が良くなかったのである。それは偏見に近い生理的な相性みたいなものであるから大した根拠はない。
 


それはともかくとして、舛添要一は石原の発言を受けてキッチリと切り返しているのである。舛添曰わく。
 


『石原さんの言うように、北朝鮮の拉致問題は憲法9条の有無とは関係ない。憲法9条がなくても今の北朝鮮は拉致でも何でもする国で、拉致問題にかこつけて憲法改定を言うのはファシズムのやり方だ。』と喝破したのである。
 
即ち、国民の不安や不透明で閉塞的な気分・感情を利用して台頭した、ヒトラーのファシズムになぞらえた舛添なりの警鐘である。

返す刀で舛添は『いまの国会に求められているのは品位です。』と訴えた。全くの正論である。劇場選挙もレトリック演説も国民はもうホトホト聞き飽きている。


?ミユは新米お姉ちゃん

2012-12-15 12:43:34 | 日記・エッセイ・コラム
  

 孫娘の?ミユに弟のヒナ君が出来た事はすでにお知らせしました。<o:p></o:p> 

お陰様で家族全員が大病することなく順調に経過しております。?ミユにとってはヒナ君の出現は大きな人生上の変化ですが、これは誰しもが通ってきた当然の道でしょう。<o:p></o:p>

 

家庭の中で家族がひとり増えた訳ですから、日常生活の面でも具体的な変化やあるいは発見に毎日のように?ミユは遭遇しているのです。 



人間は社会的な動物ですから、こんな風にして新しい体験がやがてゆるぎない認識となって、?ミユも徐々にお姉ちゃんとして成長して行くものと思われます。<o:p></o:p>

 

 ヒナ君は男の子ですから、ママがオムツの交換をする時はヒナ君のオチンチンも拭いたりします。傍らで見ている?ミユも新しい言葉と共に色んな知識を仕入れているようです。 



?ミユが“オチンチン”という言葉を口にしたので、『あれ!それってプルンプルンじゃないの?』とイワン・アサノヴィッチはトボケテ聴いてみました。今までは『ジジとパパにはプルンプルンがある。』と?ミユは言っていたのですから…。<o:p></o:p>

 

するとどうでしょう!『ジジにもオチンチンは付いているでしょ!』と、そんな分かりきったことは訊くのじゃありません!と言わんばかりの口調です。 



?ミユの口から幼児言葉が日々なくなって行くことは、何かしら淋しいものですが、新しい成長を見ることは反面の喜びでもあります。<o:p></o:p>

 

 二児の母となって家事の傍ら新生児の面倒をみるママにとっては今が正念場でしょう。きっと戦場のような忙しさで毎日を送っていることでしょう。<o:p></o:p>

 

ヒナ君は昼夜に関係なくお乳を欲しがりオムツの交換も要求します。そんな母親の姿を見ていて?ミユも何かお手伝いをしたいと考えていたようです。 


         Photo



ママに代わってヒナ君の寝かしつけを手伝いました。姉弟の仲の良い写真が送られて来ました。まさに?ミユお姉ちゃんがヒナ君を寝かしつけている写真です。<o:p></o:p>

 

優しいお姉ちゃんが弟を愛児(あやし)ながら眠りに誘っている様子です。イワン・アサノヴィッチも微笑ましい幼い姉弟の平和な写真を見るにつけ癒やされてしまいます。
 

しかしこの日、?ミユお姉ちゃんはヒナ君を寝かしつける役目を果たすことは出来ませんでした。ママからの報告によれば、おとなしくなったので、ちょっと布団の中を覗いてみたらヒナ君は眼を輝かせて上機嫌。寝かしつけていた筈の?ミユは健やかな寝顔でひとり白河夜船。

微笑まし過ぎて笑えます。何とも明るくそして優しい?ミユらしい、ちょっぴり頼りないお手伝いでした。?ミユはまだまだ新米お姉ちゃんだったのです。


石原慎太郎よ、脱官僚だけでなく

2012-12-04 13:21:47 | 国際・政治
  

 11月30日、日本記者クラブの共同主催で総選挙を間近に控えた時節柄で「党首討論会」が開かれた。<o:p></o:p> 

テレビ中継もされたのでご覧になった方もおられるであろうし、翌日の新聞報道でも各社とも比較的大きな扱いで報道されたので、お読みになった方もおられるでしょう。


 テレビ中継では冒頭に、各党党首が一番に訴えたいことをフリップに書いて一分以内で説明すると言うコーナーがあった。イワン・アサノヴィッチにとってはそのコーナーが印象的だった。
 

 他の党首のそれは忘れたが、石原慎太郎(日本維新の会)が、「脱官僚主義政治」の一語を書いて説明したのである。<o:p></o:p>

 石原は以前にも「脱官僚主義政治」を政界第三局の旗印にすべきで、他のTPP・原発・消費税などは小さな問題であると暴走的発言をしていたのである。
 

 イワン・アサノヴィッチは以前に本ブログで、石原はキャンキャンと遠吠えばかりするスピッツ犬だと揶揄したのである。即ち、目前の強い敵には正面から対峙することなく、遠くからキャンキャンとムダ吠えして、いざとなれば真っ先に逃げてしまう小型犬のスピッツと同じだと言う訳である。
 

 彼は討論会で『暴走老人です』と冗談っぽく自己紹介をしたが、それは“井の中の蛙”世界だけのことで、本当の大海(アメリカが居る)では、そんなことは言えないはずだ。<o:p></o:p>

 彼の政治思想の根底には「反米ないし非米」がある筈だ。そして以前は、「NO!と言える日本」の構築を訴えていた。(1973年に国会内で“青嵐会”を設立していた。)

 元役人出身のイワン・アサノヴィッチから見れば、確かに石原の言う「脱官僚主義政治」は最優先・喫緊の課題であると思える。考えようではあるが、TPPや原発、消費税などの政策的課題に較べれば、質の違った日本の解決しなければならない大きな政治的課題である。


 この官僚主義政治は日本全国の小さな村々に至るまで透徹され、いまだに“前例踏襲”横並び“上意下達”“一律主義”“情報隠蔽”“官尊民卑”などなど多くの弊害を保持したままなのである。
 


 その意味では石原の「脱官僚主義政治」の強調は、イワン・アサノヴィッチにとっても痛いほど良く分かる。しかし、も一つ強調すべきは“反米・非米”であろう。怖いのなら少なくとも「日米対等主義」ぐらいは言うべきだ。
 


 日米対等を言って消された田中角栄や鳩山由紀夫らの轍を踏むまいと汲々としている石原の姿が透けて見える。