イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

テレビ「サキヨミ」を見ていて

2008-09-16 00:36:17 | テレビ番組

 9月7日、フジテレビの番組「サキヨミ」では折しも自民党の総裁選挙関連記事の放映をしていた。

番組では、5人で争われる自民党の総裁選が賑やかに始まったものの、所詮は”茶番劇”ではないのかという論調で各コメンテーターが発言していた。

総裁選の報道に関してはNHKと違い、民放各社は早くから醒めていた。

自民党の支持率が総裁選の前と後では10ポイントも変化し上がったとデータで示された。

コメンテーターの桐島洋子なる人物が『こんなことで国民は、またもや騙されようとしている。なんと民度の低いことか!』と嘆くこともなく嘲笑的な笑みを見せながら言い放った。

数十年前、桐島洋子は当時としてはハシリのキャリアウーマンであり、国際結婚の後にシングルマザーとなった人物。冷静な口調で国際感覚豊富な見識をTV等で語るさまは如何にも新しい日本の女性像を発信する存在であった。

彼女にとってこの数十年は何であったのであろうか!

国民はこの数十年間、高度経済成長の中でモーレツ社員として働かされた。バブルが弾けた時は、御用労働組合も為す術もなくリストラの嵐に翻弄された。その後の経済低成長時代にあっては派遣労働だ偽装請負労働だ競争主義だと尻を叩かれ、非正規労働者が3分の1を占めるまで雇用環境を破壊された。

そんな中でたまたまテレビを見れば、朝からから晩まで”総裁選”報道の押し売りである。

マスコミの世論操作・攪乱でなくて何であろう。

騙す為政者自民党や共犯のマスコミ資本への批判を蔑ろにして、ひとり騙される国民に『民度が低い』の発言は誠に奇っ怪であり、桐島が只の一歩も国民と一緒に歩いて来なかった数十年であったと言う証左でなくて何であろう。


NHKは自民党営放送局か

2008-09-15 13:38:01 | 国際・政治

 しばしば、NHKは「国営放送局」と揶揄され、中国や北朝鮮のそれと同様に政府に都合の良い、マスコミという手段を用いて世論誘導や攪乱(結果としての)そして国民への情報遮断めいたことをする時がある。

そんな態度に私の周辺でも憤慨している人たちが少なからず存在する。

今回、福田首相の突然の辞任を受けて次期自民党総裁選挙が始まっているが、その様相は”郵政解散総選挙”のときの、時の首相・小泉純一郎が”演出”をした小泉劇場のそれと瓜二つである。

即ち、有権者である国民を”観客”に矮小化し、”刺客”だ”くのいち”だと言って、自民党候補を仕立て上げ、国民に面白・可笑しく投票選挙をさせた、あの手口である。

手口に乗せられた国民有権者も軽薄であると嘆く評論家や政治家もいたが、あれだけ一国の首相が熱を入れて演出し加えて、あれだけマスコミが連日のように騒ぎ立てれば大概の国民は所謂”世論操作・世論誘導”に感化されてしまうのも無理からんことである。

しかし、自民党は今回もまた柳の下の泥鰌を狙っているのである。

こう言うところが、自民党の崩壊寸前の末期症状かも知れない。

5人の総裁候補、そしてお決まりの”くのいち”をキャステイングして、単なる一政党の党首選を派手に始めたのである。

たぶん御手洗傘下の経済界もこの”劇場”にスポンサーに入り込んでいるかも知れないのである。

しかし、最大の問題はNHKが、茶番劇と知りつつ、またも国民有権者への世論操作・攪乱・世論誘導を他のメデイアに率先して且つ大規模に、尤もらしい顔つきで放送業務を行っていることである。

この際にNHKは自民党にはっきりと身売りをして、自民党営放送局に成り下がれば良い。