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←2:MEGASTARとCarl Zeiss、ワルシャワの2つのプラネタリウム巡りからの続き
ワルシャワの街の中心部、世界遺産・歴史地区にほど近い一画に鎮座まします巨大な建築、その名も大劇場(Teatr Wielki)。
夜にはライトアップされ、一際威容を誇るこの劇場がポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場のオペラ公演の舞台である。
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正面玄関からエントランスホールに入ると、巨大なクリスマスツリーがお出迎え。
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歌劇場の象徴とも言える、エントランスホールから続く“天井に届く大階段”。
この階段を登って自分の席のあるバルコニーを探して歩くと、これからオペラの夢の世界に行くんだぞという気分が盛り上がってくる…
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大階段の踊り場から見下ろすエントランスホール。
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踊り場の高い天井とシャンデリア。
ワルシャワ大劇場は第二次大戦中に戦災を受け焼失後、戦後に再建されているので(このあたりの経緯は、ご近所にあるワルシャワ歴史地区と同じだ)、比較的新しい建物のせいか室内の装飾も非常にシンプルですっきりとしており、華美な豪華さよりも清潔感を感じさせるものになっている。
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舞台周りと客席も近代的なインテリア。
オペラ座の象徴である大シャンデリアも無いのは少々寂しいが、非常に機能的で客席から舞台が観やすくて好ましい劇場という印象を受けた。
天井一面に施された丸い凹凸の模様が、どことなく月面を覆うクレーターを思わせるのも面白い。
そして始まった、ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場の今夜の演目はオペラの名作「リゴレット」。
ちょうど最近、日本の衛星放送チャンネルで放映されたニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の大胆過ぎる「オーシャンズ11とラスベガスのギャングスター」風演出の「リゴレット」を観たばかりだったので、その強烈なMET版のイメージが焼き付いていたのだが、ワルシャワ室内歌劇場の「リゴレット」は正統派のルネサンス期イタリア、マントヴァが舞台。
本来の姿の、華麗で退廃的で悲惨極まりない「リゴレット」の恐ろしい悲劇を堪能した…
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上演後、ワルシャワ中央駅近くのホテルに帰る途中、ライトアップされた真夜中の文化科学宮殿を見上げる。
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思えばワルシャワも、マントヴァのように華やかな栄光の歴史を持つ一方で数奇な運命を辿ったドラマチックな街である。
いつか、このワルシャワの街を舞台にリメイクした「リゴレット」をあの大劇場でまた観てみたい…
ふと、そう考えながらホテルへと戻った。
明日は、ワルシャワに別れを告げて次の街に向かう。今回も束の間の滞在だった。さようならワルシャワ…
→4:ワルシャワ発ブダペスト行き国際列車VARSOVIA号の旅に続く
この後、旅行記には豪華絢爛なブダペストとウィーンのオペラ劇場も登場します。旅行記の続きも、気長にお楽しみに!(笑)