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2014初夏・スペイン鉄道音楽美術紀行 23:セビリア街歩き2日目 “カルメン”第一幕の舞台!王立タバコ工場

2014-06-15 | 旅行記:2014初夏 スペイン
Real Fábrica de Tabacos de Sevilla~旧セビリア王立タバコ工場~


22:セビリア街歩き2日目 世界遺産、セビリア歴史地区からの続き


セビリア大聖堂からの帰り路。
トラムの走る大通りをしばらく歩いて行くと、ちょうどアルカサルの裏辺りで道沿いに立派な建物が見えてきます。


通りに面した柵には、こんな美しいタイル絵が…
FABRICA-REAL DE TABACOS と読めますが、直訳すると王立タバコ工場
セビリアの王立タバコ工場…そう!音楽好きな方ならピンときましたね!
名高いオペラ「カルメン」の冒頭、第一幕の舞台となったタバコ工場、まさにその場所です!!

セビリアは「セビリアの理髪師」をはじめ、「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」など、幾つものオペラの舞台となっている、クラシック音楽ファンにはお馴染みの街でもあります。
中でも特に有名な「カルメン」の、誰もが知っている名場面の舞台がオペラの中と全く同じそのままの姿で現存しているのがここ、旧セビリア王立タバコ工場
クラシック好きでオペラも大好きな僕としては、ここも“聖地巡礼”のコースとして是非とも訪れたかった場所だったのです。



旧セビリア王立タバコ工場の建物は現在、セビリア大学のキャンパスとして使われており、本部事務棟と地理・歴史学部の教室が入っています。
大学なので、キャンパス内の見学は原則自由です。
早速、日本からの「薹が立った留学生」のふりをして(笑)大学内に潜入、カルメンの世界を見に行きましょう!


セビリア大学正門。
ここがまだタバコ工場だった頃、衛兵として門の警備にあたっていたのが伍長のドン・ホセ
カルメンはロマ人の女職工として工場の建物の中で働いていました(葉巻きを巻いたり、煙草を刻んだりしていたのでしょうか?)
この門の衛兵詰め所にドン・ホセの婚約者ミカエラが恋人を訪ねてくるところから、物語は始まります…


オペラでは、工場内で同僚と女同士の諍いを起こしたカルメンたちがなだれ出てくる工場建屋の玄関。
何とも退廃的かつ艶かしいカルメンの登場シーンの舞台は今では、スペインの明日を担う学生たちが行き交う明るく健康的な大学キャンパスです。

…もうここまで来ると、僕の頭の中はオペラ「カルメン」の幻想で一杯になってしまいました。
そう、ちょうどこんな感じです!

ああ、以前プラハの国立歌劇場で観た「カルメン」の世界が本場セビリアで蘇る…まさに至福の時です!

ところで、実際のところは「カルメン」のオペラを作曲したフランス人作曲家ビゼーは生涯に一度もスペインを訪れたことが無かったんですよね。
全てを想像で描き出し、アンダルシアの熱情とカタルシスを表現しきってしまったのも凄いことですが、もしビゼーが実際にセビリアを旅していたら、どんな「カルメン」の音楽が出来上がっていたのかな…

さらにタバコ工場の建物内に進んでいきます。



歴史的建造物なのに、リラックスした学生たちがたむろしている様子が何とも自由で大らかで、いい感じですね。
僕もついつい、十有余年前の学生時代の頃の気分に戻ってしまいました。
この後、せっかくなので講義中の大教室の後ろの席に学生のふりをしてこっそり座ってしまおうと思って講堂内を探しまわったのですが、ゼミが行われている小さな教室しか見つからず、残念ながら退散。
さすがに学生と教授の不審の目を無視してゼミに紛れ込む勇気は無かった…っていうか、そんなことしたらさすがに侵入者として通報されるな。


楽しく学生気分でセビリア大学のキャンパス内を歩き回って、裏口に出てきました。
裏口も立派だなぁ。


裏口からの眺めも緑が多くて気持ちがいいですね。
ああ~僕もこんな素敵な大学で学生生活を送りたかったなぁ~
何しろ、教室はカルメンたちが実際に働いていた職場なんですからね!

オペラ「カルメン」の原作となったフランス人作家メリメの小説「カルメン」では、タバコ工場での仲間との諍いが元で傷害事件を起こしたとして逮捕されたカルメンに言い寄られて、色香に迷ったドン・ホセは彼女を逃し、セビリア旧市街の「ドン・ペドロの首」 がある辺り、カンディレホ通りで初めての逢引をします。

僕は…
「ドン・ペドロの首」には立ち寄らず、健康的にこのままホテルに帰るとしましょうか。

24:セビリア街歩き2日目 メトロ(地下鉄)で帰ってスーパーで買い物に続く


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