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2015夏 ドイツ/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紀行 6:ザグレブ技術博物館を見学する

2015-09-05 | 旅行記:2015 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
Photo:Tehnièki muzej. ザグレブ技術博物館


5:真夏の朝のザグレブ中央駅からの続き

ザグレブ市街地のトラムの走る道をミマラ博物館を横目に見ながら歩き、鉄道線路の高架ガードをくぐり抜けたところに、ちょっとした木立に囲まれた建物がある。


ここがTehnièki muzej.ザグレブ技術博物館だ。

さっき前を通り過ぎたミマラ博物館は美術館的な施設のようだが、ここはザグレブ市内にある唯一の科学技術系を専門に扱う「理系」の博物館である。
事前にネットで検索して調べたところ、僕の大好きなプラネタリウムもあるらしいので、これは見逃せない!



入場チケット販売窓口では僕のブロークンな英語はあまり通じなかったが、懸命に「入場券、大人1枚!それからプラネタリウムも観たいの!」と身振り手振りで伝えると窓口に座っていたおばちゃんにも大体意志が通じたようで、「プラネタリウムは2階にあるから、お昼の投影開始前には行って待っといて!」と片言英語で言いながら入場券とプラネタリウムのチケットを出してくれた。


これが、ザグレブ技術博物館の館内全景。
社会主義連邦共和国時代の1958年に建てられたという建物はこじんまりとしているが立派なもので、科学技術に関するものなら一通り網羅しているといった印象だ。

館内で一際目立つのはやはり蒸気機関車。
手狭さのある館内にぎっしり並んでいるので、何となく東京神田の交通博物館を思い出す。



ユーゴスラビア鉄道の初期の頃に活躍したと思しき、小さな可愛らしいタンク機関車。
展示されている車輌はどれも保存状態が良く、手入れが行き届いている。おそらく今でもボイラーに火を入れれば自走可能なのではないだろうか。

館内展示のもう一つの目玉は、飛行機!



文字通り翼が折り重なるように並んだ飛行機は、どれも尾翼に赤い共産主義の星を掲げた三色旗をつけた旧ユーゴスラビアの機体だ。
航空マニアにはたまらないコレクションではなかろうか(僕は飛行機には詳しくないのでよくわからないけれど)




トラムの路面電車の隣には、クラシックカーの名車たちもずらりと勢揃い。


鉄道車輌と飛行機と自動車の奥には、もちろん船のコーナーも。
これはさすがに実物は館内に入りきらなかったようで、模型が多数展示されていた。


初期のパソコン…いやマイクロコンピュータと言った方がいいような端末も並ぶ。
ザグレブ技術博物館、展示物の層の厚さと量の豊富さはただものではない!
館の規模は決して大きくないけれど充分に見応えがある、凄い実力派の博物館だ。

…そして、本館の吹き抜け展示に張り出した2階フロアを占めるのが宇宙科学関連の展示だ。
今回の来館の最大の目的であるプラネタリウムもここにある。
蒸気機関車と飛行機を堪能したら階段を登って、いよいよ2階の展示を観に行こう。

7:ザグレブ技術博物館の宇宙科学関連展示に続く


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