←その9・長野市、夏祭りの夜からの続き
長野駅前のホテルをチェックアウトしてから、けいけい君と一緒に、
JR長野駅の善光寺口側駅前広場の地下にある長野電鉄の長野駅にやって来ました。
これから、長野電鉄の特急「ゆけむり」号で出発です!
「ゆけむり」号は、元は小田急のロマンスカー「HiSE」として使われていた車輌。外観も車内も、小田急ロマンスカー時代から基本的に全く変わっていません。
さて、ロマンスカーと言えば、やっぱり先頭車の一番前にあるパノラマ展望席!
この展望席部分も、もちろん原型のままで残されています。
しかし、長野電鉄では「ゆけむり」号は展望席も含めてすべての座席が自由席なので、この展望席も早い者勝ち!
パノラマ展望席はやっぱり大人気!
どうにか最前列から2列目の座席を確保して、長野電鉄のロマンスカー特急で乗り鉄前面展望の旅に出発です。
特急「ゆけむり」号湯田中駅行き、長野電鉄長野駅を10:46に発車!
長野駅を発車してしばらくは大都市の通勤路線のような地下鉄区間。
地上に出てからはだんだんと沿線風景がのどかな田園地帯に移り変わっていき、ローカル鉄道らしい風情が感じられるようになります。
やがて列車は志賀高原を目指して、坂道を登って走っていきます。
車窓にも爽やかな夏の高原が広がってきました。
長野から約50分。特急「ゆけむり」号は11:34に終点の湯田中駅に到着しました。
湯田中駅は志賀高原の入り口で、駅の周辺にも温泉街などがあってちょっと寄り道して行きたくなるのですが、僕たちは今乗ってきた「ゆけむり」号でまたすぐに折り返して長野に戻ります。
湯田中駅では、大急ぎで帰りのきっぷを買ってすぐに改札待ちの行列に並んだので、何とか最先頭車のパノラマ展望席の最前列の座席をゲット!
…我ながら大人げないですが、“大きいお友達”でもロマンスカーの旅を思いっきり満喫したいんです!(笑)
…という訳で、せっかく最前列に座れたので、窓ガラスのすぐ前にデジカメを置いてパノラマ前面展望を動画撮影してみました。
長野電鉄ロマンスカー特急「ゆけむり」号の、特等席の旅の気分を味わってみて下さい!
まずは正午少し前の11:58に始発の湯田中駅を出発してから、高原のふもとの信州中野駅まで。
信州中野駅を出発してからは、長野市近郊区間。通勤電車と頻繁にすれ違います。
沿線の見どころ、千曲川を渡る村山橋にさしかかりました。
村山橋は長野電鉄線と国道406号線が同じ橋を共用する、珍しい「併用橋」となっています。
鉄道と道路の併用橋というと瀬戸大橋を思い浮かべますが、2階建て構造で道路が線路の上を通る瀬戸大橋と違って村山橋は鉄道と道路が横に並んだ平屋建てになっていますね。
村山橋を渡ると長野市内に入ります。北陸新幹線の高架橋をくぐると、やがて長野市中心部の地下鉄区間へ。
「ゆけむり」号は地下を走り、行き止まり式地下ホームの長野駅にぴたりと停車。
長野電鉄長野駅に12:44到着。往復で2時間の、地方の私鉄の小さくてもダイナミックなパノラマ鉄道旅行でした!
長野に戻ってきたら、けいけい君と別れて、僕は一人で旅を続けます。
これからJRの最長距離特急列車に乗り込んで、信州を離れ大阪までひとっ走りです!
→その11・L特急(ワイドビュー)しなの16号の車窓から、日本三大車窓に続く
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