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エジプトでパスポートを失ってから、帰国するまで 2日目

2009-08-22 | 旅行
エジプトでパスポートを失ってから、帰国するまで 1日目からの続きです

2009年8月15日土曜日

ピラミッドを見たらさっさと後にする筈だったカイロでの、2日目の朝が来た。
枕元の携帯電話を見ると、寝ている間に妹mogmogから着信があったようだ。かけなおしてみると、18日のカイロから東京までのエジプト航空片道チケットの手配を済ませたとのこと。さすが、元事務系OLだけあって手際がいい。
「航空券の代金の振り込み期限ギリギリだったんで大変だったんだよー!
銀行じゃ間に合わないんで、どうすればいいか旅行代理店のお姉さんと相談したんだけど、結局こういう場合はコンビニで払うのが一番確実だって勧められたんで、もう振り込んだよ。
ミーちゃんには今回随分貸しが出来たねぇー、フッフッフ」
わかってる、わかってるぜ妹よ。この借りは帰国後に利子を付けて返してやるから。
それから貸しついでに、航空券のEチケットを今滞在してるNOVOTELカイロエアポートまでメールで送ってくれんかな。

さて今日はまだ土曜日なので日本大使館は休みなのだが、昨日空港のバスターミナルの警察で作成してもらったパスポートの盗難届けに警察本庁で判子を押してもらわないと。
でも、よく考えたらどこに本庁があるのか僕は知らない。仕方がないので、またバスターミナルの派出所に出向く。
昨日来て大騒ぎしたばかりなので警官も僕の僕の顔を憶えていて、「また来たな」と顔パス。勝手知ったる所長室に招き入れられると署長はコワモテの警官を集めて何かの会議中だったのだが僕の顔を見るなり「おお、ミツビシ(彼が僕につけた愛称)!今日は何の用だ?」
「昨日作ってもらった盗難届けですけど、どこで判子押してもらえばいいんですか?」と聞くと、タクシーを呼んでくれて運転手に事情を説明してくれた。
タクシーで本庁に行き、運転手に「ちょっと待っててね」と言うと「俺が案内してやる」とのこと。こういう場合は間違いなくぼったくられるので、普段は断るんだが、今回はどこで判子をもらうのか聞くのが面倒臭そうだったし、それにあの署長が呼んでくれた運転手なので、まぁいいかと案内を頼む。
但し事前に
「じゃあ、今回は案内込みで往復で20ポンドでヨロシクね」
「ミスター、それは安すぎる50ポンドだ」
「いや、そんなに出せん。エジプトポンドの手持ちがあんまり無いんだ、30ポンドでどう?」と値段交渉は忘れない。
結局、35ポンドで交渉成立。
運ちゃんは署長の知り合いだけあって警察内部に通じているようで、署員と親しげに挨拶しながらドンドン本庁の建屋の奥に入っていく。
そのまま何かの部署の偉い人の部屋まで運ちゃんに連れて行かれて、何故か1.5ポンド取られて印紙のような物を盗難届けに添付されたが、判子も無事に押してもらえた。
これで、本日の手続きは終了。

空港のホテルに戻る途中、運ちゃんはしきりに「どうだ!俺のおかげでスンナリ終わったぞ!俺はGood Driverだろ!?」と自慢する。
「ああ、あんたは確かにGood Driverだよ!ところでGood Driver、僕今小銭の持ち合わせがあんまり無いんだけど、タクシー代の35ポンドを32.5ポンドに負けてくれないか?」
「………」
彼は確かに正真正銘のGood Driverだった。ホントに負けてくれたのだ。

ホテルの自室に戻ると、mogmogの送ってくれた帰国便のEチケット控えがプリントアウトされて届けられていた。18日カイロ空港発、東京成田行き。上手くいけば、明々後日には日本への帰国の途に着くことが出来る。
しかし今日はもうやる事がないし何もやる気力がない。
日が暮れるまで風呂に入ったりテレビでBBCワールドニュースを見たりして、そのまま就寝。
明日はいよいよ日本大使館が開く。

エジプトでパスポートを失ってから、帰国するまで 3日目に続きます


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