池袋から特急ラビューで80分弱。
終点の西武秩父駅前、というか駅隣接の施設である。
12月3日の秩父夜祭が有名だが、年中お祭りのある土地柄であり、
祭りの高揚感をイメージしたような施設となっている。
温泉への入浴は土日で1,100円。1,330円のタオル付プランもあるので、手ぶらで行っても大丈夫だ。
よくあるスーパー銭湯のようなつくりだが、祭りをイメージしており、どこか「和」を感じる雰囲気である。
当地の温泉は含ヨウ素-ナトリウム-塩化物冷鉱泉(等張性弱アルカリ性冷鉱泉)の泉質であるが、替わり湯や白湯がほとんどを占めており、露天の一部のみがその泉質の温泉となっている。
無色無臭の特徴のない温泉である。
ちなみに、筆者が訪れた日の日帰り温泉は、熱海からの運び湯であった。
温泉施設エリアの外の改札と隣接したエリアには、土産物店やフードコートが立ち並んでおり、立ち飲みの利き酒スペースもあったりする。
フードコートでは、秩父名物のわらじかつ丼や、味噌ポテトなども食べられる。
温泉の後にビール片手につまみを食べて、特急に乗って帰るという至福の時間を作ることが出来る。
筆者は転勤族ではあるが、幼少期から西武沿線民であり、秩父には数えきれないほど足を運んでいるが、
これまで「温泉の無い観光地」「駅前に何もない観光地」「楽しみ方がよくわからない観光地」であったと思っている。
実際にそのような意見の人は多いはずだ。
以前の昭和を感じる西武秩父駅前仲見世通りも悪くはなかったが、大規模な投資をして、少量とはいえ駅前に温泉を湧出させ
駅のリニューアルも行い、列車に乗る前に時間を過ごせるこのような施設を作った西武鉄道には敬意を表したい。
このような施設が出来ることを、ずっと願っていたのだ。
↑西武秩父駅の駅名標も「和」を感じるものになった。
泉質などから考えれば☆なしでも良いのだが、秩父でゆっくり出来る施設は大変貴重である。
コンセプトや雰囲気も含め、甘め採点ではあるが2つ星とする。
★★ 含ヨウ素-ナトリウム-塩化物冷鉱泉(等張性弱アルカリ性冷鉱泉) 自家源泉湧出量6.1L/分(動力揚水)
埼玉県秩父市坂町1-16-15(西武秩父駅前)