miss pandora

ONE KIND OF LOVE

愛にはいろいろ種類があるの
全部集めて地球になるの

Amber’PARTY: virtual Magic reality A●I & E●I

2018-09-18 11:58:13 | A●●-PUNKs
E●I
美味しさの半分は
向かいに座る相手
または
ポケットに偲ばせた
面影

A●I
雨空夜(あまそらよる)の雲雲(くもくも)に
あらぬ三日月探すれば
濡髪(ぬれがみ)束ねる横顔の
あらぬ君が重なりて・・・
黒ビールの泡ほどに
なめらかな思い タラっと
アスファルトに滴った
かたく結んだ靴ひもを
もいちど絞めるふりをして

自分ちへ 帰った

E●I
潤んだ陽射しに焦がされて
茶金に透ける髪の先
揺らしながら抜ける風に
渇いた喉が生唾を飲む

暑さを忘れきれない秋の雲から
漏れ落ちる雫が
狙ったように君の髪に滲む
渇いた唇が開きかけるのを結ぶ

見透かしたようなウエイトレスが
ペーパーコースターを置くから
三角グラスのアンバーに目を
背景にはなりきれない君から
焦点をずらす努力をするんだ

オープンテラスには向かない夜かな
なんて
無邪気に笑う君の
頭上に広げられるパラソルが
この夜を肯定してくれるようで

茶色いギャルソンエプロンの
確かな結び目が僕を律する

この渇きはアンバーに

終電2本前には
手を振る君に振り返す手で
一杯目のグラスを掴む

渇いた喉に唇に
せめてもの慰めを

こんな夜は
オープンテラスこそ相応しい

A●I
横浜でさ
あたしは
うっとりあなたを待ちながら
書きものしてた
あなたが うんと遅くって
どんどん殴り書きになっちゃってるよ
ぁっ、ここにはシンハービールがあるのよね
おねぇさーん、シンハービールをひとつ

「ごめんね、待った?」
まあね・・・ザーサイも食べちゃった・・・ビールについてきたからさ
(久しぶりに会うのにザーサイ臭くなってたやぁ)

ココでさ
君が ほらよって
エールの瓶を投げてきた
私は あらよって受け取って
君が アキンボしてみせた
私は 正しくラッパ飲み姿勢
あのね☆あはは そのね☆うはは×777
コーラスと替え歌に
独唱なんかも混ぜちゃって・・・
エール飲むの忘れてた
君は君は、えらそうに
「コレハ、象徴デアルカラニ!」
私は 栓抜いた瓶持って ほらよってさ
ふりしただけなのに
君は かなりゾッとしてた

そしてカチンと乾杯して・・・
一口目を・・・噴き出した! 君も私も!

E●I
あそこでさ
ほら
あの路地に面した2階の窓際で
道行く人がサイレントムービーみたいに
ただただ細波ぐのを
見ているキミを
見上げていたボクを

待ち合わせに遅れるのはさ
ボクが悪いんだけれど
ボクを待つキミを見られるのは
癖になる誘惑

もちろん
言わないよ

ごめんと駆け込んだテーブルに
置かれたばかりの黒ビール

待ち合わせた相手を待たないキミと
待たないキミを知っているボクに
同じのをもうひとつ
ギリギリ間に合わせた乾杯

少しだけしぼんだ泡のグラスは
ボクの手の中
遅刻した罰に自己反省を

片手を上げて誰かを呼んだ横顔
メニューを指差しているであろう目線
注文の繰り返しに頷く静かな微笑み

もちろん
言わないよ

一口目の泡を丁寧に味わう喉元
甘いねって言葉を紡ぐ唇

次も遅刻しそうなボクは
曖昧に笑ってもう三口

さて、おつまみを決めようか

A●I
「宇宙」でさ
待ち合わせたんだ
なんせ時空もちがってて
琥珀のペンダントに問い合わせたよ

君は自慢のデコルテに言葉をクルクル巻いて
僕はツマミを手探った
あの時のオーロラみたいに
姿朧気に見え隠れ・・・
言の葉のキュンとするつむじ風

色はアンバーと決めたけど
茄子漬ちょいちょい食べちゃって
青紫に染まった舌が・・・ちりちり見えるね

君が琥珀に戻る前に
「宇宙」で捕まえた
茶色くなる前の葉っぱと・・・琥珀色した葉っぱとりどり☆
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2 コメント

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街路樹 (ari)
2018-09-18 21:09:20
小樽から
「塩谷」方面への国道で赤紫の街路樹を不思議がる
10本ほどのカエデがさ・・・紫キャベツみたい葉をつけて
風でバサバサ揺れたれば、縮れたキャベツに見え見えて
幹から葉まで赤紫
秋から秋まで赤紫
地面も落ち葉で赤紫
*ノルウェーメープル "ロイヤルレッド"よ。葉は、どれもカナダ国旗のあのマーク。
(琥珀色は、シロップだけのことですね・・)
*君、酔ってんじゃない?

ティッッファニーのマグカップみたいに
そこにこうして 
こう混ざれては・・・いないのよ
そう混ざっては・・・トンチンカン♪
常赤紫の街路樹は アーバン限定と思われり
ペール ベール (月)
2018-09-18 22:30:01
どこか でさ
馴染み始めた夕焼けが
終わりと始まりとを作為に繋ぎ
寂しさが右の肩甲骨を撫でたなら

喧騒の中に鳴らす靴音
意識を爪先に視線を前に

間に合うのはわかってる
歩幅が広がるのを抑えて
色づく銀杏を見上げてみたりして

まだ星はベールの向こう

待つのは嫌いじゃない
この夜のための今日までの自分も
けど
今週末にはストールを出そう

半地下の店は宇宙船
一段ごとに歪む時空
カウンターから笑いかける
待つはずの待人と二つのグラス

左側の席に吸い寄せられた
テンポを忘れた足音
張りのある泡が待つから
挨拶もそこそこ乾杯

軽く触れる肩に満たされて
してやられた感も一緒に飲み込む

揺れるしっぽは隠して隠して
隠しきれない瞳の星
ペールエールの泡に似ていた

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