南京攻略前後の新聞報道です。
「敵兵放火し城外焼け野原 大混乱の南京」
12年12月8日付 朝日新聞
7日のA・P南京電報は断末魔の南京の状況を左のごとく報道している南京錠外数百のは敗退する支那軍の放火によって悉く焼き払われ黒煙もうもうとして窓を掩っている。焼き払われた各の住民は着のみ着のままで市内の避難区に陸続と遁入し城内の危険区域内の住民も雪崩を打って避難区へ逃げ込み混乱を極めている。市内には早くも暴徒が民家の略奪破壊を始めた、官憲は暴徒に対しては厳罰を加えてすでに六名は銃殺に処したがほとんど手のつけられないような有様である 南京在留諸外国人からなる避難民救護委員会は避難民収容、食糧供給の準備を急いでいるが避難民の数が多く手が廻りかねている状態である。
【同盟ニューヨーク七日発】
「アメリカのために日本は戦っている」
朝日新聞大阪版 12年12月16日付
現在アメリカの言論は主としてボルシェビキ論者およびその愛好者のニュース根源から発せらていて巧みに一般の輿論を指向している。インチキ教師や大学教授はこの赤色の魔手に操られて「人道的なる」見解を発表している。 【ラルフ・タウゼント】
「敵の遺棄死体8~9万」 12年12月19日付 朝日新聞大阪版
1)南京攻略に当たり敵の遺棄せる死体は8・9万を下らず。捕虜数千を算し、捕獲兵器および軍需品は24センチ留弾砲以下多数の各種砲ならびに小銃、弾薬その他莫大なり。
2)南京城はもとより交戦区域における各都市村落はことごとく支那軍並びに暴民の略奪を被り、加うるに砲火により殆ど灰燼に帰し、皇軍将士は宿営に多大の困難を感じたり
3)予め軍の憂慮せん中山陵そのほか保護建物および物件などは敵守備兵或いは敗残兵などのため破壊せられさんたんたる状態を呈し有り。
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