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刑務所内の環境は国によってそれぞれだ。刑罰を重んじる国では囚人の行動は厳しく制限されるが、更生に重点を置く国どでは、なんなら娑婆より快適な環境が用意されている。
アメリカやイギリスの刑務所は比較的厳しいと言われているが、それでも意外なものが入手可能である。入手した物を使って爆弾や密造酒を作ることも可能なのだ。
ここではアメリカとイギリスの刑務所内で調達、製造可能な10の物を見ていこう。
アメリカの刑務所の食生活は案外豊かなのかもしれない。コロラド州、ADXフローレンス刑務所では、売店でカキやアサリの燻製が販売されている。さっとレモンを振って食べるカキなんて、シャバであっても最高のグルメだ。
ちなみに貝だけでなく、イワシやサーモンの缶詰など、いろいろなシーフードが手に入るそうだ。
結構生臭いのでケンカの火種にならないのかと心配にもなるが、それでも普段出される食事しか食べられないよりはマシなのだろう。
黙々と編み物に興じる受刑者の姿などなかなか想像しにくいが、それは現実の風景だ。アメリカ・メリーランド州の刑務所では、編み物のリラックス効果が着目されて、編み物教室が催されている。
最初はそれなりに受刑者からの抵抗があったらしいが、やがて大好評を博したとのこと。
受刑者たちは編み物を通じて心穏やかに過ごすことができるし、人付き合いや社会的なマナーを学ぶこともできる。受刑者によっては食事も忘れて没頭してしまうそうだ。
アラバマ州モンゴメリーにある刑務所では、お腹引き締めベルトが1100円程度で手に入る。本当かどうかは知らないが、たるんだお腹をきゅっと引き締めて、部分やせに効果があるというアレだ。
やはり刑務所内は運動不足になりがちなのかもしれない。だが一説によると、受刑者は自分を理想的イメージに近づけるために、容姿を変えるようプレッシャーをかけられているのだそうだ。
もしかして腹部を守るプロテクターとして使うのではなどと言ったら、少々うがち過ぎだろうか？
刑務所内であっても身嗜みは大切だ。ジョージア州の刑務所では、ヒゲやら鼻毛やらをカットするハサミが売られている。
ただし、880円ほどするのでただのハサミにしては結構高い。それでも一部の刑務所ではマストアイテムだ。というのも、身嗜みについて厳格な規則があり、それを怠っていると規則違反とみなされたり、さらに悪いことに仲間から反感をかったりするからだ。
あるいは、受刑者がせっせとヒゲのお手入れに励むのは、刃物を手に入れるための口実ということもあるのだろうか？
そう、キーホルダーやマグカップなどを売っている、普通は観光客向けのお店のことだ。それが殺人犯や死刑囚など、凶悪犯が収容されている刑務所内やその近所に存在するのである。中には刑務所やその受刑者によって経営されている直営店もある。
売っている品もユニークだ。たとえばテキサス州ハンツビルにある刑務所では、誇らしげに「テキサス刑務所の財産」と記載されたショットグラスやTシャツが売っている。
ルイジアナ州アンゴラには、「プリズン・ビュー・ゴルフ・コース」なる受刑者が運営するゴルフ場があり、そこの土産店の人気商品はゴルフボールであるそうだ。なお、アンゴラの刑務所はなかなか出られないことで有名だ。犬の首輪も人気であるらしい。
刑務所内では、プラスチックのナイフやフォークでさえ、武器として利用されるおそれがある。だが幸いなことに、多くの受刑者がプラスチックの食器ではなく、「エコテンシル」なる革新的な素材で作られた先割れスプーンを売店で買い求めている。
エコテンシルは牛乳パックに似た素材でありながら、料理を切るには十分なだけの強度がある。それでいて人間の皮膚までは切れないし、誤って飲み込んでしまったとしても分解される安全なスプーンだ。
刑務所内の売店で売られているわけではないが、こいつを自作してしまった受刑者がいる。その人物はミズーリ州セントルイスの刑務所で服役していたロレンツォ・ポラードで、イスの脚と下着できわめて実用的なヌンチャクをこしらえた。
何がどう実用的なのか？ 彼はこれを使って守衛とバトルを繰り広げたあげく、窓ガラスを割ってまんまと脱獄に成功したのだ。
数日後に通りを歩いているところを見つかって刑務所に戻された彼だが、それだけの創意工夫とガッツがあれば、もっと違う人生が歩めたのではなかろうか？
2017年、イギリスでは、笑気ガスを吸ってラリっている3人の受刑者が撮影されるという事件があった。その受刑者たちは、風船の中に入っていたガスを缶に集めて吸っていたという。
一部から「ヒッピークラック」と呼ばれる笑気ガスは、亜酸化窒素のことで、吸入すると陶酔感や多幸感を味わうことができる。しかし乱用してしまうと幻覚が見えたり、下手をすると酸欠で死ぬこともある。実際、撮影された動画には、意識不明に陥った受刑者の姿も映っていた。
自由が制限された環境だからこそ、なおさら飲みたくなるのかもしれない。過去を振り返れば、法律で禁止された時代であっても、人々はこっそりとお酒を飲んでいた。
そんな酔いどれ魂は刑務所内でも健在であり、果物やお茶、砂糖やカビの生えたパンといった、ありとあらゆる発酵可能な素材から密造酒が作られたきた。そうしたお酒のことを「プルーノ」という。
それはもはや文化として深く染み付いており、刑務所の中にはそうした酒造りを認めているところすらある。
粉塵爆発という現象をご存知だろうか？ 細かい粉塵は、体積に対する表面積が大きいので、そこに火がつくと爆発的に燃焼することがある。だから、コーヒーに入れる粉末クリームのような身の回りにあるものでも、爆弾が作れてしまう。
イギリスの刑務所には、実際に粉末クリームに着火し、階段の吹き抜けに投げ込むという、怪しからぬティータイムの実験を行った受刑者がいた。
幸いにも粉末クリーム爆弾は完全には爆発せず、ことなきを得た。刑務所にとっては、意外なものが危険物になり得るということを身を以て知る教訓だったに違いない。
References:The Strangest Things People Can Get in Prison - Toptenz.net/
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アメリカの刑務所内で入手可能なもの /iStock
刑務所内の環境は国によってそれぞれだ。刑罰を重んじる国では囚人の行動は厳しく制限されるが、更生に重点を置く国どでは、なんなら娑婆より快適な環境が用意されている。
アメリカやイギリスの刑務所は比較的厳しいと言われているが、それでも意外なものが入手可能である。入手した物を使って爆弾や密造酒を作ることも可能なのだ。
ここではアメリカとイギリスの刑務所内で調達、製造可能な10の物を見ていこう。
10. アサリやカキなどの貝類
Pixabay
アメリカの刑務所の食生活は案外豊かなのかもしれない。コロラド州、ADXフローレンス刑務所では、売店でカキやアサリの燻製が販売されている。さっとレモンを振って食べるカキなんて、シャバであっても最高のグルメだ。
ちなみに貝だけでなく、イワシやサーモンの缶詰など、いろいろなシーフードが手に入るそうだ。
結構生臭いのでケンカの火種にならないのかと心配にもなるが、それでも普段出される食事しか食べられないよりはマシなのだろう。
9. 編み物セット
Prison Crochet
黙々と編み物に興じる受刑者の姿などなかなか想像しにくいが、それは現実の風景だ。アメリカ・メリーランド州の刑務所では、編み物のリラックス効果が着目されて、編み物教室が催されている。
最初はそれなりに受刑者からの抵抗があったらしいが、やがて大好評を博したとのこと。
受刑者たちは編み物を通じて心穏やかに過ごすことができるし、人付き合いや社会的なマナーを学ぶこともできる。受刑者によっては食事も忘れて没頭してしまうそうだ。
8. お腹引き締めベルト
Pixabay
アラバマ州モンゴメリーにある刑務所では、お腹引き締めベルトが1100円程度で手に入る。本当かどうかは知らないが、たるんだお腹をきゅっと引き締めて、部分やせに効果があるというアレだ。
やはり刑務所内は運動不足になりがちなのかもしれない。だが一説によると、受刑者は自分を理想的イメージに近づけるために、容姿を変えるようプレッシャーをかけられているのだそうだ。
もしかして腹部を守るプロテクターとして使うのではなどと言ったら、少々うがち過ぎだろうか？
7. ヒゲ用ハサミ
iStock
刑務所内であっても身嗜みは大切だ。ジョージア州の刑務所では、ヒゲやら鼻毛やらをカットするハサミが売られている。
ただし、880円ほどするのでただのハサミにしては結構高い。それでも一部の刑務所ではマストアイテムだ。というのも、身嗜みについて厳格な規則があり、それを怠っていると規則違反とみなされたり、さらに悪いことに仲間から反感をかったりするからだ。
あるいは、受刑者がせっせとヒゲのお手入れに励むのは、刃物を手に入れるための口実ということもあるのだろうか？
6. 土産店
Florence Prison Gift Shop
そう、キーホルダーやマグカップなどを売っている、普通は観光客向けのお店のことだ。それが殺人犯や死刑囚など、凶悪犯が収容されている刑務所内やその近所に存在するのである。中には刑務所やその受刑者によって経営されている直営店もある。
売っている品もユニークだ。たとえばテキサス州ハンツビルにある刑務所では、誇らしげに「テキサス刑務所の財産」と記載されたショットグラスやTシャツが売っている。
ルイジアナ州アンゴラには、「プリズン・ビュー・ゴルフ・コース」なる受刑者が運営するゴルフ場があり、そこの土産店の人気商品はゴルフボールであるそうだ。なお、アンゴラの刑務所はなかなか出られないことで有名だ。犬の首輪も人気であるらしい。
5. 先割れスプーン
iStock
刑務所内では、プラスチックのナイフやフォークでさえ、武器として利用されるおそれがある。だが幸いなことに、多くの受刑者がプラスチックの食器ではなく、「エコテンシル」なる革新的な素材で作られた先割れスプーンを売店で買い求めている。
エコテンシルは牛乳パックに似た素材でありながら、料理を切るには十分なだけの強度がある。それでいて人間の皮膚までは切れないし、誤って飲み込んでしまったとしても分解される安全なスプーンだ。
4. ヌンチャク（自作）
iStock
刑務所内の売店で売られているわけではないが、こいつを自作してしまった受刑者がいる。その人物はミズーリ州セントルイスの刑務所で服役していたロレンツォ・ポラードで、イスの脚と下着できわめて実用的なヌンチャクをこしらえた。
何がどう実用的なのか？ 彼はこれを使って守衛とバトルを繰り広げたあげく、窓ガラスを割ってまんまと脱獄に成功したのだ。
数日後に通りを歩いているところを見つかって刑務所に戻された彼だが、それだけの創意工夫とガッツがあれば、もっと違う人生が歩めたのではなかろうか？
3. 笑気ガス
Inside The Laughing Gas Black Market | High Society
2017年、イギリスでは、笑気ガスを吸ってラリっている3人の受刑者が撮影されるという事件があった。その受刑者たちは、風船の中に入っていたガスを缶に集めて吸っていたという。
一部から「ヒッピークラック」と呼ばれる笑気ガスは、亜酸化窒素のことで、吸入すると陶酔感や多幸感を味わうことができる。しかし乱用してしまうと幻覚が見えたり、下手をすると酸欠で死ぬこともある。実際、撮影された動画には、意識不明に陥った受刑者の姿も映っていた。
2. 密造酒
Making Pruno (Prison Wine That Can Kill You)
自由が制限された環境だからこそ、なおさら飲みたくなるのかもしれない。過去を振り返れば、法律で禁止された時代であっても、人々はこっそりとお酒を飲んでいた。
そんな酔いどれ魂は刑務所内でも健在であり、果物やお茶、砂糖やカビの生えたパンといった、ありとあらゆる発酵可能な素材から密造酒が作られたきた。そうしたお酒のことを「プルーノ」という。
それはもはや文化として深く染み付いており、刑務所の中にはそうした酒造りを認めているところすらある。
1. コーヒー用粉末クリームで粉塵爆弾
iStock
粉塵爆発という現象をご存知だろうか？ 細かい粉塵は、体積に対する表面積が大きいので、そこに火がつくと爆発的に燃焼することがある。だから、コーヒーに入れる粉末クリームのような身の回りにあるものでも、爆弾が作れてしまう。
イギリスの刑務所には、実際に粉末クリームに着火し、階段の吹き抜けに投げ込むという、怪しからぬティータイムの実験を行った受刑者がいた。
幸いにも粉末クリーム爆弾は完全には爆発せず、ことなきを得た。刑務所にとっては、意外なものが危険物になり得るということを身を以て知る教訓だったに違いない。
References:The Strangest Things People Can Get in Prison - Toptenz.net/
☆犯罪者は地頭のいい奴が多いなぁ！
雇用大崩壊、大失業時代の前に手軽に始めてみませんか？
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100種類以上の豊富な商材を、ワンストップで取り扱えるビジネスパートナーが全国で活躍中。
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