大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

2023 J聯賽 第二輪 大阪鋼吧 1-1 鳥棲砂岩

2023-02-26 20:33:47 | ガンバ大阪
サガン鳥栖さんってクラブの紹介を公式HPにて英語だけでなく中国語版でも載せてるんですね。それ見ると、文章は簡体字ではなく、繁体字で書かれているけどもサガン鳥栖の表記は今回の記事のタイトル通りにはなってる。

失点場面は情報の少ない樺山の個人技にしてやられたんで仕方ない所もある(その代わり黒川はその後のまた抜き対策で足を閉じていた)んで、今回の試合では2点目が取れなかったのが全てではある。

試合前からは、前節大敗した鳥栖は建て直そうと必死で来るわけなんで、今回の鳥栖は前節と同じで見ては行けないと、全体に戒める意味でツイートはしていた。

ただ、前半12分過ぎにオフサイドで取り消された武蔵による幻のゴール場面では、鳥栖側にはまだ前節の嫌な流れは残っていた(なので鳥栖公式ツイートでゴール取り消しを伝えた時にでも、川井監督にはちゃんとサッカーさせて欲しい、という抗議のリプがぶら下がっていたが)。そこらへん畳み掛けられなかったのがまだこちらの詰めの甘さではあるけども。

ただ、その詰めの甘さにしてもポヤートス監督のバランス志向も関係してるかもしれない。今朝も昨日の試合のブログ記事書く傍らDAZNの録画で福岡とセレッソの試合を流し見していたが、両者とも相手の最終ラインに割と強気の勝負パスを入れていた。それが撃ち合いに繋がり、カウンターのリスクはあるにしても、それやらないとサポーターは納得しないのだろう(余談になるが、途中出場の香川が76分にワントラップから振り向きざまのシュートや、80分にスライディングで奪った場面など見ると、マンUでプレーした才能は錆びついてはいないなと。まあ、ガンバザポとしてはそんなに興味持って彼を追いかけているわけではないが、ただダービーで対戦する頃にはコンディション上げて来ているのは間違いないのでそこは要注意かと)。

ちなみに、自分は最近、DAZNやらAbemaやら欧州の試合をPCやスマホで一瞥しながら作業ルーティンやってるけど、久保擁するレアル・ソシエダの試合なんか見ると、中盤が膠着状態の中でスイッチ入れる縦パス(ロングボールも含めて)入れてたりしてるんで、ポヤートス監督の求める理想形のように思えたりもする。そこでは久保がスイッチ入れる役割に収まってたりしてるけど、出来たら右足のシュート磨いて欲しいな、と思ったのがこないだのセルタ戦の後半で、折角久保がフリーでボール受けたにも関わらず左足に持ち替えたりしててシュートが遅れてしまったという場面。そのせいで、代表では堂安とタイプが被るため、この2人が交代する事になる事があるわけだが(そしてシュートの威力だけで言うと、堂安の方が現時点では上。もっとも、堂安がリーガでやれるかどうかはまた別問題ではあるけども)。

話を元に戻すと、今のガンバは勿論ラ・レアル基準で観るとまだまだ物足りない、というか比較するのが酷ではあるけどw ただ、2戦目になって前半から割とスイッチ入れる縦パスが増えてきたのは見て取れるし、リーガの試合と併せて見れば今のガンバの現在位置や目指す方向のゴールがイメージ出来て面白い(せっかくDAZN入ってるんなら、値上がりした分使い倒さないと損だし)。実際左サイドの山見へ展開してシュートという場面見ても分かるように、そういう形で前へ出してスイッチ入れる機会が増えた。

この試合を通して避けて通れないのが、ネタ・ラヴィの存在感で、自分がつけている俊輔のサッカーノートにも記してたが、前半38分の場面を改めてDAZNで見直したけども、中央で相手2人の間を抜いて左の山見につけて、最後宇佐美のポスト直撃弾に繋げたプレーは素晴らしかった。このプレー見ただけでこの試合のチケ代の元が取れた気分になる、と言いつつ観に行ってへんかったけどな(行かへんのんかい!w)。

その反面その前の時間帯辺りから鳥栖にはネタの脇の所をつつかれだしたけども、これはポヤートス監督の設計する陣形における構造上の問題で、鳥栖のサッカーも、そのスタイルの源流が元々欧州のオーソドックスなスタイルの隙を付くように設計されていたのも関係しているだろう。まあ、かつてのガンバも例えばナベ仙台に勝ってた時は、あちらの設計上生じたスペースを上手く使ってた時があった。

これについて言えば、完全無欠なチームなんてのはなく、両者の噛み合わせでそれぞれの強みと弱みが浮き彫りになるのがサッカーなんだと思うので、失点が樺山の個人技だけで抑えられたのは良しとしないと行けないかもしれない。 

逆に言うと、ポヤートス流のバランス取るリーガ式って最後のフィニッシュは札束で殴ると言う側面もあると言う事なんだろう。まあ、ベンゼマが居たら大抵の試合は詰みに持って行けるけどw それ言うてまうとおしまいなんでw  ウチの最後のピースが今のところジェバリにはなる。

そのジェバリは途中交代ながらもポストプレーやキックフェイントで存在感を見せた。まだ90分やれるコンディションではないものの、これから多分彼の出番は増えていくのは間違いない。

そこで気になるのはプレーエリア問題で、ジェバリは真ん中から左サイド使いたがる傾向にあるような気はした。ゲーム終了間際の宇佐美のシュートの場面でも去年まで居たパトならもう少し右に開いていたのかもしれないし、そうなると宇佐美にはまだシュートコースあったのかもしれない。因みに宇佐美はスイッチ役とフィニッシュとで両方タスクは求められている意味ではポヤートス監督の象徴的な存在で、それ故に彼はキャプテンとして期待されてる訳でもあるけども。

まあ、プレーエリアに関してはポジションチェンジする際にジェバリが左に開いたら左にいる選手が中に入り、ボールロストしても同じ形を保って相手の攻撃を遅らせるのがベストなんだろう。

ここまで見て来て、ガンバは個々のパーツ見てると不揃いではあるんだけども、その中で奏でるハーモニーに光を見出せて行けばそれはそれで楽しみではあると言える。

2023年J聯賽 揭幕戰 柏太陽神 2-2 大阪鋼巴

2023-02-20 00:12:05 | ガンバ大阪
シーズン前から今季のガンバがどのように変化して行くかは注目していた。那須さんのYouTubeでの練習風景の動画を観る限りでは、適切なポジション取りによってボールを動かして、かつスペース得ると言うもの。かつてのガンバは本当に狭いところばかり突いて行く事がお家芸で、それでよう引っ掛けていたw

これまでコロナ禍の期間中で、自分の生活スタイルがすっかり変化してしまい、かつてのようにガンバに対して時間や費用を多く注ぎ込める状態ではないものの、DAZNでは時間の許す限り今季のガンバの変化を見守るつもりではいたので、開幕戦は久しぶりにフルで生中継を観戦したけども、変化は着実に現れていた。

GKのプレー観ればそのチームの目指してるスタイルが解るという、荒井義行御大(この人ロングボール放り込みに手厳しかったけどw)の言葉通り、谷をスタメン起用して後ろから繋がせていたのからしてその意図が表れていた。まあ、個人的にはヒガシが蹴っていたのは、そうせざるを得なかった場面があまりにも多かったからだと思うのだが、ポヤートス監督がGK起用で自分の戦術の意図を表したのは理解出来る。

最も、試合後の会見で彼はスカウティングでハイボール処理を挙げて居たが、これが彼の真意なのかどうかは測りかねる。ただ、出場出来ないヒガシに対して気遣うコメントを出してる所は良いと思う。これがモウリーニョだったらメディアの前で選手をこき下ろすことで発奮を促すやり方なんだけど、発奮してその後良くなった選手はいいけども、それに反発した選手は数多くいたからw

柏がガンバの両サイドで刈り取ってカウンターという場面は何度もつくられたし、ポゼッションでは上回るものの、決定機の数からしたら負けてもおかしくない試合だったのだとしたら、負け試合を大崩れせずにアウェイで引き分けられたのが結果の収穫。大体ガンバは開幕戦いつも負け試合ばっかり見せられてたしw

試合後にポヤートス監督は徳島時代からドロー沼が多かったと言う声がTwitterから良く聞こえていた。まあ、確かに最後守り切れなかったんだけども、逆に言うと大崩れしないチーム作りをするかもしれないな、と個人的には思ってたりもする。

前半に左サイドバックの黒川が中に切れ込んで、武蔵とのワンツーでシュートで終わった場面においては、ワンツーした後に武蔵が左サイドに流れて行く形になっていたんだけども、多分これは前線で流動的になるのであれば、出来るだけ同じ形を維持するというものを目指しているのかもしれない。それで仮に相手に奪われてもしっかりとカウンターを防げると。

そう考えると武蔵はかつてのバルサで言うエトーのように、チームを機能させる為には換えが効かない存在になりつつある。まあ、同じ役割をポヤートス監督はジェバリにも求めてるし、出来ると踏んでるから呼んでるんだろうし、ボールに絡むプレーで序列が作られるかもしれないが、こうした武蔵の目立ちにくい働きももっと評価されるべきだろう。

例えば、逆転した2つのゴールシーンで、特に同点ゴールの場面。改めて見直すと、表層上はダワンが前に出たところで宇佐美へのチェックが緩くなっていたんだけども、その他にも2トップの相方の武蔵のポジショニングのお陰で柏のDF陣が宇佐美に対して厳しく行けて居ない。そしてもっと言えば食野も左サイドできちんとポジション取って仕事して居た(まあ、こう言う視点もかつてサカダイで荒井氏がトヨタカップでユーゴビッチのゴールの場面で提供したももので、この時氏はドリブルで持ち上がったサビチェビッチや、動き出しでDFを引っ張ったパンチェフだけでなく、サイドに張って居た選手も同様に仕事して居たと評していた)

最後に、ゲーム終盤の5バック変更の件だけど、5バックは重心が後ろに行きやすいため、W杯準決勝でモロッコがそれまでやった事のない5バックやってそれが裏目に出たという事はある。PK取られる前の場面では、前線が宇佐美のみとなってるため、変更前のように2トップによって中盤楔入れるパスのワイパーが出来ず、かつ5バック故にディエゴが前に出て迎撃しようとしたけど上手く狩れなかった。まあ、そこはディエゴがPK取られる前のプレーできちんと潰して欲しかったけども...

ただ、守り切れたかどうかというよりは寧ろ、自分たちのスタイルを貫く為の選択としてあれが良かったのか、と言う事よね...

とは言え、今季のガンバは生暖か国見守ろう。OBの加地さんの今季の予想が13位と言うことならまずはチームビルディングで、しっかりと戦術を浸透させることが大事なのだから。唯一の不安は、かつてのガンバは、今のガンバのようなチームの攻略に長けていた。つまり、スペーシングを逆手に取って空いてるスペースの中に侵入して行くみたいな...

そう言う形でやられる事が今後どこかであるかもしれないけども、それもまたガンバの成長の為に必要な事なのだと個人的には理解している