えー、昨日のエントリでは1日の訪問者数が過去最多となりました。これはひとえに対戦相手の偵察に来てくださった浦和サポの皆さんのみならず、川崎サポさんのお陰でございます。改めてACLへの皆さんの関心の高さを伺えました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
前回のエントリにコメントされた方へのレスにも書いておいたことについてもう少し補足しておきたいと思います。
自分の記憶が確かなら川淵氏は過去にAFCからその年元旦の天皇杯覇者の出場を要請されていたにも関わらず、「準備期間が短すぎる」といって前年度の覇者を出場させた。では、今回の発言は明らかに自家撞着ではないかと思われるが、あれから考えたのは、恐らく発言の一番の目的は天皇杯枠の保存だろうということだ。
というのも、これまで川淵氏がマスコミを前にして行う言動の裏には何かしらの意図が隠されていたように伺えるからであり、今回も何かしら意図があると考えたからである。
例えば、今年に入ってから、W杯の日本の試合が終わって帰国してからの会見でオシムと口走ったのは一見失言のように見えて実は責任追及を逃れる為だったということは多くの人が指摘している通りだが、その他にもCWCに既に引退した中田英寿氏を出場させたいという発言にしても、彼が本気で中田氏を出場させられると考えていたよりも大会に向けての話題づくりを考えてマスコミを目の前に発言したと、捉えるべきかもしれない。
従って、今回の発言は一見自己矛盾ではあるが、それでも一貫している点を挙げれば、協会枠とも言うべき天皇杯覇者の出場に拘っているという点だろう。ヴェルディの出場を強引に押したのも、ヴェルディがACLで戦えたかと言えば?だったが、むしろ降格によってヴェルディが出場を剥奪されて、浦和が代わりに出場する(但しその年の天皇杯覇者ではなく、リーグ2位の繰上げで。従ってこの通りになれば2年連続で浦和が出ることになるのだが)ことでリーグから2チーム出ることになるのを阻止したかったからなのだろう(まあ、この時は川淵氏の言い分に理があったという理由は前回書いた。発言の意図がどうであれ)。
本題からだいぶそれてしまったが、今回は兼ねてから多くの人に指摘されている天皇杯覇者が1年待たされてしまう点について言及しよう。これについては1年経ってチーム力が落ちてしまうという問題点もあるし、逆に浦和のように1年かけて準備できるというメリットもある。一方、その年元旦に優勝したチームを出す場合には、準備期間が短いという弱点もあれば、その年天皇杯を制したチーム力が残っている、というメリットもある。
いずれも一長一短なのだが、ここで考えたいのは天皇杯を含む現行の国内シーズンの日程を、果たしてACLの為に変えるべきか、ということである。
例えば、来季からACLに参戦する豪州のクラブはどうだろう?かの国のシーズンは南半球が北半球の正反対の季節の関係上、8月にシーズンが開幕し、2月にレギュラーシーズンが終了。プレーオフを経て総合優勝が決まるのが3月になる。従ってそのシーズンの覇者はACLの登録や出場準備に間に合わせることができない為に、その前のシーズンの覇者が出場することになる。つまり、本来W杯予選を比較的容易に勝ち抜きたい願望のみでアジアに入ってしまった豪州だが、皮肉にもこういうところで代償を支払わされるのである。優勝チームが1年待たされた上でオフシーズンにACLを戦わざるをえないという形であるが。
かと言って、豪州がACLの日程に合わせるかのように国内リーグのシーズンを変えてしまう訳ではない。国内リーグはあくまでも国内で最も試合を行うに適切な時期(気候のみならず、ラグビーなどの人気スポーツと重ならない)を関係者らが協議して選んだことが伺えるからである。
ついでに、最近日本でも識者の間で議論されているシーズンの秋開幕について述べておくと、ACLとリンクした場合、秋開幕で翌年5月か6月にリーグ覇者が決まる為にこれまた豪州と同様ACLに出られるようになるのは翌年の3月からとなる。勿論秋開幕におけるメリットは、欧州主要国に併せられる為に移籍がスムーズに行われやすいことと、高温多湿の真夏日での試合を避けられるということである。だからACLは別にしても移行してもいいのではないかという声も当然あることだろう。だとすれば、国内の日程はACLに併せて行うものではないということになってしまう。
話を天皇杯覇者が1年待たされることに戻せば、様々な問題があるものの現行の日程からすれば仕方がないかもしれない。天皇杯は元旦に決勝が行われる伝統的な権威ある大会だからACLの為だけにわざわざ日程は動かしがたいというのなら、別にそれはそれでいいとは思う。
だから私は、もし天皇杯の日程を変えないというのなら、その代わりに日程的にはナビスコの覇者にACL出場権を与える方がいいとは思っていたが(理由は以前述べた通り)、ここでも川淵という絶対的なカベが立ちはだかっているのが難点である。何せこの人は目先の利益や自己の利権保全については非常に目鼻が利き、その為にはいろいろな知恵を張り巡らせるのだから。
前回のエントリにコメントされた方へのレスにも書いておいたことについてもう少し補足しておきたいと思います。
自分の記憶が確かなら川淵氏は過去にAFCからその年元旦の天皇杯覇者の出場を要請されていたにも関わらず、「準備期間が短すぎる」といって前年度の覇者を出場させた。では、今回の発言は明らかに自家撞着ではないかと思われるが、あれから考えたのは、恐らく発言の一番の目的は天皇杯枠の保存だろうということだ。
というのも、これまで川淵氏がマスコミを前にして行う言動の裏には何かしらの意図が隠されていたように伺えるからであり、今回も何かしら意図があると考えたからである。
例えば、今年に入ってから、W杯の日本の試合が終わって帰国してからの会見でオシムと口走ったのは一見失言のように見えて実は責任追及を逃れる為だったということは多くの人が指摘している通りだが、その他にもCWCに既に引退した中田英寿氏を出場させたいという発言にしても、彼が本気で中田氏を出場させられると考えていたよりも大会に向けての話題づくりを考えてマスコミを目の前に発言したと、捉えるべきかもしれない。
従って、今回の発言は一見自己矛盾ではあるが、それでも一貫している点を挙げれば、協会枠とも言うべき天皇杯覇者の出場に拘っているという点だろう。ヴェルディの出場を強引に押したのも、ヴェルディがACLで戦えたかと言えば?だったが、むしろ降格によってヴェルディが出場を剥奪されて、浦和が代わりに出場する(但しその年の天皇杯覇者ではなく、リーグ2位の繰上げで。従ってこの通りになれば2年連続で浦和が出ることになるのだが)ことでリーグから2チーム出ることになるのを阻止したかったからなのだろう(まあ、この時は川淵氏の言い分に理があったという理由は前回書いた。発言の意図がどうであれ)。
本題からだいぶそれてしまったが、今回は兼ねてから多くの人に指摘されている天皇杯覇者が1年待たされてしまう点について言及しよう。これについては1年経ってチーム力が落ちてしまうという問題点もあるし、逆に浦和のように1年かけて準備できるというメリットもある。一方、その年元旦に優勝したチームを出す場合には、準備期間が短いという弱点もあれば、その年天皇杯を制したチーム力が残っている、というメリットもある。
いずれも一長一短なのだが、ここで考えたいのは天皇杯を含む現行の国内シーズンの日程を、果たしてACLの為に変えるべきか、ということである。
例えば、来季からACLに参戦する豪州のクラブはどうだろう?かの国のシーズンは南半球が北半球の正反対の季節の関係上、8月にシーズンが開幕し、2月にレギュラーシーズンが終了。プレーオフを経て総合優勝が決まるのが3月になる。従ってそのシーズンの覇者はACLの登録や出場準備に間に合わせることができない為に、その前のシーズンの覇者が出場することになる。つまり、本来W杯予選を比較的容易に勝ち抜きたい願望のみでアジアに入ってしまった豪州だが、皮肉にもこういうところで代償を支払わされるのである。優勝チームが1年待たされた上でオフシーズンにACLを戦わざるをえないという形であるが。
かと言って、豪州がACLの日程に合わせるかのように国内リーグのシーズンを変えてしまう訳ではない。国内リーグはあくまでも国内で最も試合を行うに適切な時期(気候のみならず、ラグビーなどの人気スポーツと重ならない)を関係者らが協議して選んだことが伺えるからである。
ついでに、最近日本でも識者の間で議論されているシーズンの秋開幕について述べておくと、ACLとリンクした場合、秋開幕で翌年5月か6月にリーグ覇者が決まる為にこれまた豪州と同様ACLに出られるようになるのは翌年の3月からとなる。勿論秋開幕におけるメリットは、欧州主要国に併せられる為に移籍がスムーズに行われやすいことと、高温多湿の真夏日での試合を避けられるということである。だからACLは別にしても移行してもいいのではないかという声も当然あることだろう。だとすれば、国内の日程はACLに併せて行うものではないということになってしまう。
話を天皇杯覇者が1年待たされることに戻せば、様々な問題があるものの現行の日程からすれば仕方がないかもしれない。天皇杯は元旦に決勝が行われる伝統的な権威ある大会だからACLの為だけにわざわざ日程は動かしがたいというのなら、別にそれはそれでいいとは思う。
だから私は、もし天皇杯の日程を変えないというのなら、その代わりに日程的にはナビスコの覇者にACL出場権を与える方がいいとは思っていたが(理由は以前述べた通り)、ここでも川淵という絶対的なカベが立ちはだかっているのが難点である。何せこの人は目先の利益や自己の利権保全については非常に目鼻が利き、その為にはいろいろな知恵を張り巡らせるのだから。