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TV(BS・CS)で観た映画(海外)を5本

2017年01月19日 | 映画(海外)

 

「レッド・ファミリー」
英題 RED FAMILY
2013年 韓国

老人、夫婦、ひとり娘
一見仲の良さそうに見える4人家族
彼らは疑似家族で実は北朝鮮のスパイでした
毎日喧嘩ばかり、大騒ぎの隣人一家のことを、最初は堕落していると言いきっていた彼らですが、強引といいますか、人懐っこいといいますか、食べ物を持って無理やり押しかけてくる人の好い隣人との接触が増えるに従って、自分の本当の心のうちを隠せなくなるスパイたちなのでした
コメディっぽく、恋模様も織り交ぜながら、スパイの現実を厳しく描きます
実際は、もっと残虐で冷酷なのかもしれません
最後は涙なしでは観られませんでした

 

 

「追憶と、踊りながら」
原題 LILTING
2014年 イギリス 

ベン・ウィショー観たさに鑑賞しました

ロンドンの介護施設で暮らすカンボジア系中国人の老女
交通事故で死亡した息子・カイの友人(実は恋人)、リチャード(ベン・ウィショー)が度々訪ねてきますが、彼女はリチャードを毛嫌いしているようです
リチャードを嫌う理由が、言葉が通じないことや考え方の違いだけではなく、カイを挟んでの“嫉妬”であることを理解しつつ、受容れることが出来ない老女
ロンドンに移り住んだものの異文化を受け入れなかった老女にはカイだけが心の支えでしたが、リチャードがカイを奪ったと思い込んでいたのです
通訳を頼んで老女とコミュニケーションをとろうと努力を重ねるリチャードでしたが…
しみじみ、切なく悲しい、けれど温かく静かな余韻を残す映画でした

 

 

「十二人の怒れる男」
原題 12 angry men
1957年 アメリカ

 

三谷さんの「12人の優しい日本人」を観て、是非こちらもと思い鑑賞しました

父親を刺殺した18歳の青年の裁判
青年には、第一級殺人として、有罪なら電気椅子が待っています有罪か無罪か、激論を戦わせる十二人の陪審員たち
ある程度の流れも結果も分かっていても面白かったです

三谷さんのは“優しい”
アメリカのは“怒れる”

見比べると、この違いがよく分りますね

 

 

 

「戦場のアリア」
英題 MERRY CHRISTMAS
2005年 フランス、ドイツ、イギリス、ベルギー、ルーマニア

実話に基づいているそうです

第一次大戦中、フランス北部の前線
クリスマス・イヴの夜、目と鼻の先で対峙するフランス・スコットランド連合軍とドイツ軍
ドイツ軍兵士のテノール歌手が塹壕で聖歌を歌ったことで起こった奇跡の一時休戦と敵との間に生まれた友情、休戦終了後の顛末を描きます
信者でもない自分には表面上のことしかわかりませんが、クリスマスを平安に過ごしたい、という強い思いが人の心を動かすものなのですね
良心的な一般市民たちは、一体何のために前線に派遣されているのでしょう
戦争を推し進める国の指導者の愚かしさに情けなくなります

 

 

「レナードの朝」
原題 AWAKENINGS
1990年 アメリカ

 

これも実話に基づいています

慢性病専門の病院にやってきた研究者肌の医師・セイヤー(ロビン・ウィリアムス)
30年以上昏睡状態だったレナード(ロバート・デ・ニーロ)に試薬を投与します
レナードは奇跡の回復をみせ、セイヤーはその治療を他の患者にも試み目覚ましい成果をあげます
しかし、回復したかのように見えたレナードも、それは一時的なものでしかありませんでした
『人生を生きるとは』レナードがセイヤーにぶつける言葉が鋭く胸に突き刺さります
レナードがまだ元気だった少年時代に、ブルックリン橋を見上げるベンチに彫ったLEONARDの文字が悲しい…
重い内容でしたが登場人物の多くが善人だったことが救いでした

 

 

 

 

 


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