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草柳千早「<脱・恋愛>論 「純愛」「モテ」を超えて」

2012年01月13日 | 新書

 

 

 

平凡社新書

2011年10月 初版第1刷

215頁

 

 

3・11以降

当たり前に享受してきた日常生活は決して当たり前のものではない

このことを誰もが思い知らされ意識せざるをえない

人は一人で生きてはいけない

人間は他のにんげんとの関係のなかで生きる動物である

しかし、以前には誰もが結婚して家族をつくるものだという前提のうえで成り立っていた社会が崩れつつあり、一人で生きる大人が増え、憂慮すべき事態となっている

 

 

人と人とのつながりの大切さが明らかになった今こそ、改めて<恋愛>というつながり方を考えてみよう

純愛に憧れ、モテるかどうかを気にする人もいるだろう

相手に対して「キャラ」を演じている人もいるだろう

しかしそのことが、かえって他者との関係を息苦しく不自由なものにしていないだろうか

自分の身体と感覚を大切にしつつ、「共にいる喜び」を手にするための道を探る

 

 

「純愛」は怖い?

「モテ」で自分を見失う?

ゲームとしての恋愛・結婚

愛か打算か

「他者への無関心」という技術

共にいることの喜び

 

それなりにン十年生きてきましたので「純愛」が永遠に続くものではないことは知っています

「モテ」の章では、世間や社会に自分を合わせて「私」を見失う生き方を望むのか、と厳しい指摘もあります

恋愛・結婚にお金は無関係というわけにはいきません

 

純愛を描く小説やモテを扱うエッセーを入口に経済的な打算や役割を演じることが及ぼす影響を考察

人と共にいることの大切さ、そこに流れる感覚的相互作用の豊かさに着目

 

 

簡単にいってしまえば

人が社会で生きていくうえでまず大事なことは自分の「人間力」を高めること、なのです

 

 

 


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