読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

井上雅彦監修「心霊理論」

2010年07月13日 | アンソロジー

38冊目の
異形コレクション

今回の執筆陣は
脳科学・認知科学・哲学・精神医学・物理学
と科学的思考に通じた小説家やSF作家達


幽霊と理論
いかに論理的に分析されようとも幽霊譚は怖ろしい


昼間
太陽の下で読むと
何とも無いのに

人工の灯の下だと
背中がザワザワしたりしてね


19篇
収められていますが

一番面白かったのは
藤崎慎吾「光の隙間」
光を迂回させれば物体は光の隙間にあって不可視となる

人を透明にする為の
透明防具
ハリポタに出て来る様な透明マントの類ね

その研究に関わった
日本人科学者が
地球上には
人には見えない人が存在している事実を突止めてしまう

という現実と空想科学が混然としたストーリーですが
ちゃんと『幽霊』も
登場して



私は
幽霊は脳が見せる幻覚である
怪奇現象は全て科学的に解明出来る
宗教は嘘も方便的要素が大
と考える人間です


世の中
論理的科学的に説明出来ない現象があるのは事実
その
ちょっと不可思議なところが上手く書かれた作品ばかりです

眠れない夜に
手にとってみては
如何でしょうか



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 折原一「タイムカプセル」 | トップ | 井上雅彦監修「喜劇綺劇」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アンソロジー」カテゴリの最新記事