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松山巖「ちょっと怠けるヒント」

2010年11月27日 | 教養・学習本

幻戯書房
2010年3月 第1刷
293頁


帯より

世のなか便利になったのに
ちっともラクができない
ならばちょっと怠けてみよう
人生、楽になりますヨ


ダラダラ怠けよう、というのではありません
便利さ、効率性、機能性ばかりが求められ、余裕が無くなってきている現代に生きる私たちに、ちょっとだけ怠けてノンビリしようよ、と真面目に語りかけています

建築科卒業の方らしく
「目地」を例にとって分り易く説明されています
建物にも、地平線にも、地球と宇宙の間にも、文章にも、言葉にも、そして人生にも目地がある
ずっと緊張していたら生きていられない
ときにのんびりし、ときに切実に、ときに休み、ときにセッカチに人は生きる
遊びはちょっと緩めること、間をつくることではないか
さらに楽しいことを考える、そのちょっとした時間であり、隙間だ
誰もが切実に生きている
切実な暮らしを忘れることなぞできない
だから切実にちょっと遊びが必要となる


たびたび夏目漱石の言葉が引用されています
漱石と怠け、遊び、余裕が結びつく
意外な発見でもありました

 

 

 


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