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角田光代「紙の月」

2017年10月14日 | か行の作家

 

ハルキ文庫

2014年 9月 第1刷発行
2014年11月 第9刷発行
解説・吉田大八
354頁
 
 
第25回(2012年) 柴田錬三郎賞受賞
宮沢りえさん主演の映画を観て、原作が読みたいと思い購入
 
 
専業主婦の梅澤梨花が勤務先の銀行から1億円を横領、若い男性との贅沢三昧の後、海外へ逃亡
普通に真面目に働いていた『はず』の彼女が何故?
子供の頃から現在に至るまで、梨花の心の変遷を丁寧に描き出していきます
挟まれるのは梨花の女子高時代の同級生や付き合ったことのある男性、料理教室で一緒だった女性の物語
普通に暮らしている彼らもほんの些細なきっかけで梨花と同じ罠にはまっていきます
そら恐ろしい…
 
映画では梨花を利用するだけ利用して去って行った大学生・光太
本書では『ここから出してくれ』と涙を流します
梨花もこの泥沼から出たかった、しかし出られないほどのことをしてしまった…
 
人間、精神的に満たされないものがあると金銭欲、物欲に走ってしまうものなのでしょうか
戒めといたしましょう
書籍だから、毛糸だから、多少の出費も良いでしょう?
なんてのが罠の入口にもなり得るのかしらん(;O;)
 
 

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