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フィッツジェラルド「若者はみな悲しい」

2010年01月19日 | 海外の作家
原題
All the sad young men
すべての悲しい若者たち


「お坊ちゃん」
現実が見えているくせに理念で生きようとする金持ちの青年を現実的な語り手に観察させる


「冬の夢」
理想の女性を追いつづける男の哀しみ


「調停人」
我儘な妻が大人へと成長する


「子どもパーティ」
親達の見栄と自尊心の交錯


「赦免」
好ましく変身した自己を想定するロマンチスト


「常識」
いったん破局した恋人と縁りを戻そうと思えば戻せるところまでこぎつけた男が結局常識にかなう現実路線を選択する


「ラッグス・マーティン=ジョーンズとイギ○スの皇○子」
珍しいコメディ、茶番劇


「温血と冷血」
妻からお人好しと言われた夫が冷血漢にならんとするもやはり性格の根本は変えられない


「グレッチェンのひと眠り」
猛烈仕事人間の夫に愛想を尽かす妻、妻を引き止めるために夫のとった手段とは?


ジャズ・エイジ
1920年代のリアルな青春群像
アメリカ青春映画そのものですが華やかさのなかに、クールな皮肉、諧謔、滑稽の味が滲んでいます

若者は夢を追うこともあるが追い損なうこともある
何らかの意味で若者は悲しい
さりとて大人になることが幸福かどうかはわからない



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