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ダイ・シージエ「月が昇らなかった夜に」

2011年05月15日 | 海外の作家

 

訳・新島進
早川書房
2010年5月 初版発行
276頁


文化大革命後、1978年の北京
フランス人留学生の主人公は、映画「ラストエンペラー」の製作会議に通訳として雇われ、ひとりの老歴史学者と出会います
彼から聞いた、清朝皇室に伝えられた国宝級の仏典の話
古代国家トゥムシュクの文字で書かれた仏典は、清朝最後の皇帝・溥儀が、日本軍に連れ出された際、飛行機の上から破り捨てたという

彼女にとっては、単に歴史上の話だけだったはずが
古代国家と同じ名前を持つ男性と出会い、また彼の父親もその仏典に深い関わりがあることがわかって、後の人生に大きな影響を受けることになる

 

西洋人であるが故拒絶される主人公
変わりゆく中国
海外で暮らす中国人ならではの視点で描かれた史実と創作が入り混じった少々難解な話でした

 

 


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